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日本人的な特徴を持つ人は日本に適応しているのか

日本人的と言われる性格や特徴はいくつか存在する。

例えば、周りに合わせて気を使うフリをして自分が傷つかないようにしたり、『本音と建前』という名の下に思ってもいない事を平気で述べたり、出て打たれる杭にならないように集団の中に収まり波風立てず生きていようとしたり。

言い方にはある程度の皮肉は含んでいるが、間違った事は言っていないと思う。

こうした特徴を持った人はたくさんいる。

そして、このような日本人的な特徴を持った人はもれなく『良い人』と認定され、周りからも好かれやすい。

おそらく『日本人』としての理想像を好いておけば、自分もそうなった気がするのだろう。

まぁ、僕はそのような特徴を持ち合わせていないので、あまり悪意のある言葉を並べ過ぎると、僻んでいるかのように捉えられても癪なのでこれ以上は触れないが、今回の本題はここからである。

日本人的な特徴をよく持つ人が日本という国の環境に適応しているのか、という問題である。

進化論的にいうと、環境への適応はその環境下で生きやすくするための変化である。

例えば、鯨やイルカは哺乳類なのに、海で生きる事を決めてから手はヒレになった。

また、キリンは木の高い部分の葉っぱを食べられるように首を長くした。そうする事で、その他の草食動物達と共存できるようになった。

日本人も日本という国に適応するために今のような価値観や特徴を持ち合わせるようになったわけだが、日本人的な特徴を持つ人は日本で生きやすいのだろうか?

僕はこの国がすごく生きづらい。だから、この先ずっとこの国にいるつもりはない。

それは、日本人的な特徴を持ち合わせていないからだと思っていた。

しかし、よくよく周りを見ると、日本人的な価値観や特徴に染まった人たちも生きづらそうにしている。

というか、その人達の方が生きづらそうにしている。

空気を読んで周りに合わせて我慢した結果、精神疾患になる。

知らないうちに命を落としている。

誰かに迷惑をかけないようにと気を遣っていた結果、自分自身に迷惑をかけている。

そんな人はたくさん知っている。そんな人ほどカウンセリングに来るし、そんな人ほど心理学を学ぼうとする。

恐らく、人から好かれやすいとされる人は、日本人的な価値観や特徴をふんだんに持っている人であろう。

しかし、その人達は悩んでいる。生きづらさを感じている。それもまた日本人的な特徴のせいかもしれない。

そう考えると、この国で『良い人』だと言われている人間が決してこの国で生きやすいと思っているとは限らない。それは、その人たちがこの国に適応しているというわけではないからではないか。

日本人的な特徴を持つ人は日本に適応しているのか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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