厄年を乗り越えろ 京都厄払いの旅 尊天信仰の霊山 鞍馬山 鞍馬寺 天狗の姿を見た?
京都屈指のパワースポットとも言われる霊山。
風光明媚な景色も魅力の鞍馬山。
その山自体が信仰される尊天の御身体と考えられている。
そもそも尊天とは。
あまりにも壮大なお話で解釈が追いつきません。
鞍馬山、鞍馬寺の本尊は宇宙の自然法則、宇宙の真理そのものである尊天。
鞍馬山で信仰される尊天とは、千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊の三身一体の本尊である・・・という認識で良いのだろうか。
千手観世音菩薩は知名度もさることながら、一番想像される菩薩像ではないだろうか。
千の慈手と千の慈眼で全ての人を救済するという広大な慈悲を持つ御仏。
観音菩薩の王である。
天部である毘沙門天は、大宇宙の根本である大日如来と同体であり、多聞天とも称される。
大宇宙も司って、四天王や十二天として仏法を守護し、戦の神として七福神も兼任するという。
悟りを開かれた如来は偉大である。
護法魔王尊は全宇宙の創造主を命ぜられ、地球に人類が誕生した際に金星より遣わされたとのこと。
我々がアニメやゲームのキャラとして想像する魔王とは異なり、あらゆる魔を調伏する力を持つ尊天という意味がある。
地球に降り立った16歳の御姿から歳を取らないとも伝わる。
御利益にあやかりたい。
今回私が鞍馬山を訪れたのは、表題の通り厄除け、厄払いのためである。
京都の旅初日は、早朝5時に鞍馬山の山門前から始まった。
入山時間としては9時から16時15分まで。
愛山料として500円をお納めする。
山門自体は24時間開かれているようで、私が登り始めた5時には無人であったが入ることが出来た。
一点ご注意頂きたいのだが、もし早朝から登ろうとお考えの方がいらっしゃるのならば懐中電灯は持参推奨だ。
山道は薄明かりが灯されており道に迷うことは無いとは思うが、山門から少し歩くと途端に真っ暗になる。
加えて足元も危険な為、点在する神社や御堂を巡るならば必須とまでは言わないが、あった方が安心だろう。
ちなみに私は持参していなかった為、何度か転びかけている。
いや、本当にこんなに明るくない。
ストロボも焚いていないが、iPhoneのレンズの明るさには助けられている。
幼少期の源義経、牛若丸に剣術を教えたとされる鬼一法眼が祀られる鬼一法眼社。
無人の暗闇の中を歩いているわけだが、恐怖感は一切無い。
神聖な気が満ちているからなのだろう。
由岐神社
御祭神
大己貴命
少彦名命
相殿
八所大明神
大己貴命は出雲大社の御祭神、大国主命の別名だ。
少彦名命は大国主命と共に産業を広めた神。
また、医療や酒造の神としても崇められている。
鳥居をくぐり、御本殿までの間に多数の境内社がある。
各境内社には由緒書が立てられている為、参拝にあがられた際にはご参考いただきたい。
大山祇命の祇の字を衹で記載したのは、由緒書通りに表記した。
由岐の願掛け杉の根元に鎮座する御社。
大杉さんと呼ばれ、一心に願えば叶うと言われている。
御祭神は三宝荒神ということだが、初めて聞いた御名であった。
日本特有の仏教における信仰対象で、その名の通り仏教の三宝(仏・法・僧)を守護する佛神とのことだ。
そして御本殿に向かうのだが、ここで不思議な体験をした。
大杉さんから階段を上っていると、木々からけたたましい鳥の鳴き声が響き渡った。
上を見上げ本殿に目を移すと、白い装束を着た人のようなものを見た。
場所が場所だけに山伏の姿のようにも見えたのだが、隣にいる妻に知らせようと目を離すと姿を消していた。
修験者であったのか、はたまた天狗であったのか。
ただの見間違えであったのか。
私は天狗が姿を現してくれたのだと思うことにした。
上写真を撮影している場所は金剛床といい、大宇宙と霊山のエネルギーと一つになることが出来ると言われるパワースポットだ。
金剛床にとらわれず、鞍馬寺が建つこの地の空気を感じることが肝要だろう。
金剛床の上に立ち、御堂を見上げる。
金剛床の上に立ち、御堂に背を向けて山を望む。
心が洗われるようである。
尚、私がこちらに到着したのは7時頃であったが本堂内にて参拝することが出来た。
もちろん堂内は撮影していない。
その後奥の院を目指す。
奥の院への道は一層険しくなる為、登山に適した靴を履いて行かれることをおすすめしたい。
私は靴底に溝が切られていない革のブーツで登ったことを後悔したが、後悔などしていないフリをした。
奥の院 魔王殿
護法魔王尊が金星より降り立った場所だとされる。
実はこちらが最も力を感じるという方も多い。
私は優劣や序列等付けずに、霊山全体の気をその身に頂戴することが良いと考える。
是非鞍馬山を訪れ、寺、神社へ参拝にあがって頂きたい素晴らしい空気に満ちた地であった。
早朝は人も少なくおすすめだ。
次回は登山に適した装備で登ろうと決意した。
奥の院から下ると西門があり、貴船神社の近くに出られる。
ということで、次回は貴船神社、中宮、奥宮をご紹介させていただく。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願い致します。
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