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厄年を乗り越えろ 京都厄払いの旅 お伊勢さまのふるさと 元伊勢 籠神社

伊勢へ詣らば 元伊勢詣れ 元伊勢 お伊勢の故郷ふるさとじゃ
伊勢の神風 海山うみやま越えて 天の橋立吹き渡る

こちらの神社が鎮座する宮津に伝わる民謡だそうだ。

ご祭神
主神

天火明命あめのほあかりのみこと
亦名またのな
天照御魂神あまてるみたまのかみ天照国照彦火明命あまてるくにてるひこほあかりのみこと
また、先代旧事本紀せんだいくじほんぎでは饒速日命にぎはやひのみことと同一神とされているが、こちらで拝受出来る御由緒略記でもそのように記されている。
別名はまだあるが、こちらに伝わる御名としては以上のようだ。
そして驚くことに極秘伝として伝わるに、上賀茂神社の御祭神、賀茂別雷大神かもわけいかづちのおおかみと、その御祖みおやである下鴨神社の御祭神、賀茂建角身命かもたけつぬみのみことと、玉依媛命たまよりひめのみことも併せて祀られていると書かれている。
これは書いても良かったのかとも考えるが、拝受出来るということは口外禁止ではないと受け取っておくとする。
これを知った際には興奮を覚えたが、この熱量がなかなか伝わらないのが悔しいところ。

ようやく画像である。

こちらへは天の橋立を徒歩で渡って訪れている。
その記事もいずれ。

嘘のように人がいなくなった。

現在の伊勢の内宮に天照大御神、外宮に豊受大御神が御鎮座される以前には、何度か場所をお遷りになっているとされる。
こちらはその一社だ。
第十代崇神天皇の御代、天照大御神、豊受大御神をご一緒に四年間お祀りされ、その後現在の伊勢にお遷りになられ、内宮の元宮外宮の元宮ということで元伊勢と呼ばれるようになったとのこと。

現在の籠神社という社名の起源も興味を惹かれるものだ。
御祭神の天火明命の別命、彦火明命が籠船に乗って海神の宮わだつみのみや、つまり龍宮に行かれたという伝承から籠宮このみやと改められたと伝わる。
とある日本の昔話を彷彿とさせるではないか。
この話から併せて祀られているとされる玉依媛命からも話が繋がっていくわけだが、憶測の域は出ない為一人で楽しんでおくことにする。
そして以前は籠目紋かごめもんを使用していたようだが、様々な理由から現在は使用していないとのことだ。
確かに、色々と連想してしまう。

ようやく神門まで来た。

残念なことにこの御神門から先は撮影は禁止。
御本殿はもちろん境内社も全て参拝にあがる。
ちなみにこちらの境内社、全ての御社の前に由緒書が立てられている。
そちらも漏らさずお読みになって頂くと、より御神威を感じていただくことが出来るかと思われる。
「なるほど・・・」「え・・・?」「この神様が・・・」の連発である。

御本殿もなんと素晴らしいことだろう。
伊勢の神宮と同様の唯一神明造りであり、神宮御正殿とこちらの御本殿以外には拝むことが出来ない高欄こうらん上の五色の座玉すえだまは伊勢の神宮との古よりの深い繋がりを感じさせる。
是非ご覧いただきたい。

YouTubeで考察されている動画をご覧の方にはある意味では有名な神社だろう。
あそびうたのかごめかごめは、籠目紋から連想されてこちらの神社のことを歌っている・・・や、歌詞内のうしろのしょうめんだあれは奥宮の眞名井神社まないじんじゃのことを指している・・・など。
私も好きだし、面白い考察だし、何より熱量が素晴らしく、説得力もある。
神社を訪れる、神社に興味を持つ方が増えるのはとても良いことだと思う。

実際参拝に訪れる際には、そういった都市伝説や考察の目を一度閉じて、是非御鎮座されている神様に真摯な態度で参拝いただきたいところ。

ちなみにこちらの神社が鎮座する地の名は宮津。
神代と呼ばれる遥か昔からこの地に鎮座した御宮がある津(船着場)であるとされ、宮津の地名が起きたと伝わるそうだ。

この後、奥宮 眞名井神社へあがりました。


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