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沖縄移住に失敗した男が美味い沖縄そばを紹介していく 2024年2月再訪分追記、画像追加

今回は約一年半という移住と呼ぶには短い期間ではあったが、沖縄滞在中に食べた沖縄そばの中でも特に私がおすすめしたいお店をご紹介。
有名なお店は食べ終えて、次はどこに行こうかと迷っておられる観光客の方に参考にしていただけたら幸いでございます。


木灰そば

木灰そば とらや

木灰と書いて「もっかい」や「もくはい」と読む。
現在多くの沖縄そばの麺は小麦粉、塩、かん水で作られているのだが、戦前はかん水の代わりに木灰が使用されていた。
こう書くと灰を練り込んでいるとイメージしてしまうがそうではなく、ガジュマルやデイゴ等の樹木を燃やして出来た灰を水に入れて沈殿させ、その成分が溶け出した綺麗な上澄みを灰汁といい、その灰汁をかん水の代わりに使用したそばを木灰そばと呼ぶ。
とは言ってもクセや臭みがあるわけではなく、ほのかに香りを感じる程度。
その香りもまた良い。

本ソーキそば ひじきのせご飯追加

豊かな鰹の香りが立つ透き通った綺麗なあっさりとしたスープだが、豚骨も感じられしっかりと満足感が得られる。
スープの濁りを防ぐ為、本ソーキは別皿で提供される。
まずは本ソーキを入れずにスープを味わってみていただきたい。
本ソーキも身離れが良く、味も染み染みだ。
平日は100円引きで各種ご飯がセット可能なのも嬉しい。
駐車場は店の前に2台と道路を挟んで3台の計5台。


てんtoてん

旅行本での掲載や外観が特徴的なお店としても有名だが、こちらも木灰そばを提供するお店としてご紹介しておきたい。

植物に覆われた建物
県産もずくのじゅーしーを追加

丁寧に出汁が取られたあっさりスープにプリっとした麺が合う。
肉は赤肉だろうか、スープとのバランスが良い。
こちらの奥様がお一人で営業されている為、時間には余裕を持って来店推奨だ。
おじさんの私は良かったが、若い頃なら食べ足りなかっただろうなと思う上品な量と盛り付け。
駐車場は店舗脇に3台ほど。


The・沖縄そば

首里そば

言わずと知れた老舗。
多くの方は既に訪れていると思われるが、ご紹介せずにはいられない。

首里そば

沖縄には何度も訪れているが、意外とこちらでは食べたことが無いという方がいると聞く。
是非言わせていただきたい。
絶対に一度は食べるべきだ。
強力なコシの麺、赤肉と鰹で丹念に取られた出汁に島マース(沖縄の塩)で美しく仕上げられている。
麺上には泡盛を贅沢に使用してよく煮込まれた三枚肉、そして赤肉、白かまぼこ、生姜、ねぎ。
合わせて煮付けも注文してほしい。
沖縄の煮付け、ハマります。

沖縄の煮付け

駐車場は縦に2台が3列の計6台だが、後ろに駐車して早く食べ終わると前が塞がっている。
お店の方にお願いして、前の車のドライバーさんを呼び出してもらい空けてもらうようだ。
私はいつも煮付けでビールを飲む為、ゆいレールで訪れている。
開店11時30分前には列が出来ている為、早目に並んでおいた方が良いだろう。

2024年2月再訪。

店舗入口
2024年2月時点のお品書き
今回も首里そば中


首里ほりかわ

龍潭通りのまさに龍潭りゅうたんの脇の小道を進むと、住宅地の中にある一軒の沖縄そばの店が現れる。

入って良いのか悩む

私が訪れた時には、いつもお子さん連れの地元の奥様方で賑わっている。
ご主人のこだわりを盛り付けから感じるそば。
鰹節の乗ったそばを素そばと呼ぶ。
まずは風味豊かなスープを頂き、鰹節をスープに溶かし麺をすする。
ソーキも食べる分だけ一塊ずつ載せていく。
ねぎも加えて、シームレスに変化する味に驚きと感動を覚える。

Bセット

いつも首里そばかこちらかを迷い、こちらにお邪魔するわけだ。
駐車場は無いと思われる為、付近の有料駐車場を利用。
私はビールを飲む為ゆいレール。


けんぱーのすばやー

おもろまちにある店名も店舗も個性的なお店。

いつでも賑わっている
けんぱーすば

私はいつもおすすめの「けんぱーすば」
そばではなくすば
黄金くがにスープと呼ばれる、豚骨、鰹、塩の黄金比で仕上げられたスープで、飲み干したくなる味わい深さ。
麺上にはしっかりと肉感を感じる本ソーキ、トロトロの軟骨ソーキ、食感も良く脂も甘い三枚肉、そして黄金スープが絡む卵焼きが載る。
いつ行っても混んでいるが、客の回転は早い。
そして14時まではじゅーしーがサービス。
店舗前にも駐車場が用意されている。


白濁系

なかざ家

こってり系のガツンとくるそばが食べたい時はこちら。

ソーキそば

がっつり豚骨が効いているが全く臭みはなく、甘みと旨みが幸せに広がる。
直火で炙られたソーキも香ばしい。
こちらは沖縄そば定番調味料のコーレーグースではなく、なかざ家さんオリジナルのとんグースという調味料が卓上に置かれているのだが、これがまた美味い。

豚グース

適量垂らし入れると豚骨スープに良く合う風味と、額に汗が滲む辛味が気持ち良い。
そしてこちらはそばの味も良いのだが、店員の皆さんがとても気持ち良い。
店主さんは厨房からニコニコと店内をしっかりと注意深く見ている。
店内を縦横無尽に動き回るお姉様方は愛想良く、テキパキとした素晴らしい動き。
大好きなお店の一つ。
店舗前は常に満車だが駐車スペースはある。

2024年2月再訪。

店舗入口
なかざ家そばとジューシー
豪華盛り

トロトロの炙り軟骨ソーキ、島こしょうことピパーチが香る細切り肉、そしてこれまたホロホロに煮込まれ、香ばしく炙られた厚切りの三枚肉が載るなかざ家そば。
私はこの炙り厚切り三枚肉が大好きだ。


名護市

宮里そば

名護市にお立ち寄りの際、駐車場も広いこちらは訪れやすいだろう。

三枚肉そば

私のお気に入りは三枚肉そば。
しっかりと煮含められた三枚肉は脂の甘みも絶品。
豚の風味がよく効いたスープに、太麺が食べ応え抜群だ。
そして存在感のある昆布も嬉しい。


新山そば

地元の方に愛される新山しんざんそば。

雰囲気も最高

女将さんがお一人で営業されているが、提供スピードが早いのなんの。
厨房へ続くバネ式の扉を勢いよく身体で押し開けて、迷いなく客の元へそばを運ぶ。
凄くお元気で、忙しい中でも客への配慮は全く怠らない。

新山ソーキそば

くたくたに煮た昆布、そして油揚げが美味い。
ソーキも丁寧に煮込まれており、平麺と共にスープによく合う。
書いていて思い出したが、じゅーしーはここが一番好きかもしれない。
店舗脇に駐車場も用意されている。


飲んだ〆に

どらえもん

21時で閉店してしまうのだが、早い時間から飲んだ帰りに寄るのがこちら。
国際通りで宮古そばが食べられるお店。

道路より
ノスタルジックな店構え
宮古そば

かけそばではなく、具材を乗せ忘れているのでもない。
宮古そばの特徴の一つで、具材が麺の下に隠れている。
そして麺は平麺で、鰹出汁によく合う。
あっさりしており、〆にもぴったりだ。
こちらの開店時間は11時なのだが、たまに開店しない時がある。
そんな時は入口を開けて、優しく「11時だよ〜」と教えて差し上げよう。
お母さん方がゆんたくに夢中になっている。

最後に

お気付きだろうか、店構えの写真が無いことを。
店に着いたら早く入りたい一心なのと、食べる時には記事にまとめようなどという考えが一切無いのが原因だ。
そして注文した料理が来ると、熱いものは熱々で、冷たいものはキンキンで、少しでも麺が伸びたりしないうちに食べたいということで、料理の写真もテキトーに焦るように撮影してしまう。
せめて店舗写真くらいはしっかり撮ろう。

今回ご紹介させていただいたそば屋は有名店も含めたが、その中でも特に一度は訪れていただきたいお店を選ばせていただいた。
以下、私が取り上げなくても皆さん行かれているであろう有名な沖縄そばの店をダイジェストでご紹介。

那覇市 しむじょう
古民家。店までの道が狭い為ご注意。

那覇市 すーまぬめぇ
古民家。屋外席もあり。

那覇市 楚辺そべ
古民家。駐車場案内の方が素晴らしい。

那覇市 宮良そば
オリジナルの赤骨汁も美味い。

那覇市 識名そば
限定3食の骨汁も美味い。

本部町 きしもと食堂
元祖木灰そば。

北谷町 浜屋
芸能人も多数来店。

名護市 大家うふやー
テーマパーク的なお食事処。

糸満市 南部そば
大きなてびちの乗った南部そばがおすすめ。

糸満氏 真壁ちなー
古民家。雰囲気抜群。

南城市 沖縄そば金太郎
白濁系の肉肉しいそばが食べたい時はこちら。

島尻郡 屋宜家やぎや
古民家。アーサそばがおすすめ。

上記は観光で来られた方も、行かれたことがあるお店だと思われる。
古民家で食べられるお店もあり、まだであれば是非一度行かれてみては如何だろう。

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