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エリザベス・ゴールデンエイジ(2007)

能面のような不気味なメイクが強烈なエリザベスが再び降臨
国家に愛を捧げた〈ヴァージン・クイーン〉の苦悩と葛藤の日々

16世紀のイングランドを舞台に、英国史上最強の女王陛下エリザベス1世誕生をめぐる壮絶なドラマを描いた『エリザベス』の続編

大英帝国の黄金時代を築き上げたエリザベスの苦悩と葛藤が描かれます。

【ストーリー】
1585年、イングランド女王に即位した後もエリザベス(ケイト・ブランシェット)の苦闘は続いていました。
イングランド占領をもくろむヨーロッパ列強の圧力、宗派の違いや女性であるという理由からエリザベス転覆を図る国内の反抗勢力の脅威など、女王として命がけで国を統治する重圧とともに、エリザベスを苦しめたのは、決して届くことのない男性・航海士ウォルター(クライヴ・オーウェン)への恋心でした。

前作で一躍脚光を浴びた主演のケイト・ブランシェット、シェカール・カブール監督が共に続投。虚実を織り交ぜながら、冷徹な能面のような顔の下に隠されたエリザベスの人間性を丹念に掘り下げ、女王の座と引き換えに身も心も国家に捧げた〈ヴァージン・クイーン〉の深い孤独と真の強さを描き出しました。

エリザベスを筆頭に、従姉妹のスコットランド女王メアリー・スチュアート(サマンサ・モートン)や、侍女のベス(アビー・コーニッシュ)など、封建社会に囚われた女性たちの生き様が興味深いです。

王位継承争いの顛末をスリリングに描き、歴史の謎をひもとくような面白さが絶賛された前作とは一味違う重厚な心理ドラマに仕上がっています。

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