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エクソダス:神と王(2014)

“伝説の英雄”モーゼが起こした
“10の奇跡”が迫力満点の映像で蘇る


『グラディエーター』('00年)、『キングダム・オブ・ヘブン』(’05年)など、壮大なスケールの歴史大作を手掛けてきた巨匠リドリー・スコットが、2014年、旧約聖書の「出エジプト記」を映画化しました。

40万人のヘブライ人奴隷を救い出したとされる“伝説の英雄”モーゼには『マシニスト』『ダークナイト』シリーズなど、徹底した役作りで知られる演技派俳優クリスチャン・ベールが扮しています。

【ストーリー】
 紀元前1300年。古代エジプト王セティ(ジョン・タトゥーロ)もとで、ラムセス王子(ジョエル・エドガートン)と兄弟同然に育ったモーゼ(クリスチャン・ベール)は、優秀な戦士として、王国での地位を確立しつつありました。
しかし、ヘブライ人の奴隷の子という出自が明らかになり、モーゼはエジプトから追放されてしまいます。
荒野をさ迷い、遊牧民に助けられたモーゼは、結婚し、父となり、穏やかに暮らしていましたが、「同胞を助けよ」という声に導かれ、再びエジプトへと舞い戻り、ラムセスにヘブライ人の解放を迫ります。

モーゼがいかにしてヘブライ人たちを救い出したか。本作の見どころは、モーゼが海を割って、エジプト軍の追手から逃げ延びたとされる、有名なエピソードを含む、〈10の奇跡〉と呼ばれる天災の数々を、最新技術を駆使した映像で再現したところです。

ワニの争いや、カエルやイナゴ、蠅の大量発生など、自然界の異変を克明に描いた映像は思わず目を背けたくなりますが、これらの天災がやがてヘブライ人解放への道筋となるのです。

勇敢で誠実なモーゼに対し、権力に取りつかれた傲慢な王ラムセス。スペクタクルな映像とともに、二人の苦悩と確執を描いた繊細な人間ドラマも注目です。

クリスチャン・ベールはもちろん、敵役ラムセスを憎々しげに演じたジョエル・エドガートンの迫真の演技のおかげで、重厚な作品に仕上がっています。

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