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為替で儲けようと思わないこと:得も損もしない50:50 利息だけもらって丸儲け

Mako Finance Cafeという名の金融勉強会でのこと。アセットアロケーションとポートフォリオを取り上げました。

その基本は、資産管理につきます。自分の資産管理をする上で、正確な資産把握が必須です。”ほったらかし投資” ブームの世の中ですが、資産形成するための資産管理は、毎日じゃなくてもいいけど、毎月トラッキングすることがベター。

そのアセットアロケーションの一つに通貨があります。今日の記事は外貨比率を取り上げてみます。



リスク許容度の計算式

みなさんのアセットアロケーションはどんな比率ですか?
アメリカドルは、資産の中で何割を占めていますか?
為替リスクをどのように許容していますか?

リスク許容度とは、投資をする際、どの程度の価格変動まで受け入れるか? つまり許容できるかの比率のことです。特にマイナスになった場合、どの程度の損失額まで耐えられるかという度合いのことをいいます。

このリスク許容度は、あくまでも主観的なものです。投資目的や投資金額、年齢や知識・経験など状況が変化すれば、変わってきます。数値化できないものを、無理やり数値化した計算式を提示します。

リスク許容度(リスク商品比率)=100 ー 年齢

私は58歳なので、
リスク許容度=100−58=42
つまりリスク許容度は42%なので、株式投資などのリスク商品は42%以内が適正です。

息子たちには、株式投資を強く推奨しています。その理由が息子たちは若いからです。年齢25歳です。

リスク許容度=100−25=75

つまりリスク許容度は75%なので、株式投資などのリスク商品に75%も突っ込んでOKということです。

預金、定期預金、格付の高い債券はローリスクです。それ以外はリスクがあると認識しましょう。

個別銘柄株、仮想通貨、信用取引はもちろんですが、NISA口座で積立ているS&P500や全世界を対象にした株式投資信託やETFもリスク商品です。レバレッジをかけている金融商品もすべてリスク商品です。

私の資産形成を振り返って、現在はリスクを取らず債券中心ですが、若い頃は100%リスク資産投資で、ほぼギャンブルみたいに買い漁っていました。若い頃は、失敗しても何度でもやり直しが効くので、攻めの投資がぴったりでした。

ポートフォリオを見直すときに、ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの比率は常に意識する必要があります。

外貨の比率は何%?

日本円とドルを50%ずつ持つ意味は、プラスマイナスゼロにするってことです。
ゼロサムゲームなので、片方に全ベットするより分散が効いています。通貨分散という名のリスク回避なのですが、正直なところプラマイゼロって意味が重要なんです。

まず、心に留めておく前提は為替では、損したくない意識を減らして、儲けようとも思わないこと。 為替はプラマイゼロの意識を強く持つことで外貨を持つことへのハードルが下がりますよ。

金融勉強会や個別相談で生徒さんと話していると、元本を割りたくない意識が強すぎる人が多い。それも、すべての銘柄ごとに元本割れを起こしたくないので、ビクビクするようです。

トータルでプラスになればいいと思っている私の投資スタイルと比較すると、かなり欲張りな人が多いですね。

相談者さんたちの多くは、がめつく儲けたいってよりも、銘柄ごとに損したくない意識が強く表面に出ているようです。A株式会社でプラス、B株式会社でマイナスで、相殺して、プラスを望めばいいと私は思うのですが、何よりも個別銘柄のマイナスを強く嫌う人たちによく出逢います。

分散投資とは、総合的にリスクを回避して、全体としてプラスになることを目指している投資方法です。分散した一つ一つの銘柄ごとに、すべてプラスになる何て都合のいい話あるわけないでしょ!


50:50が理想的

為替は、日本円50%:アメリカドル50%で保有することで、130円→150円になっても、150円→130円になっても、チャラなんです。つまり、為替は気にしなくていいことになります。

マイナスになるのをとても嫌うなら比率50:50の方法が理想的です。しかし、買ったドルがマイナスになるのは嫌だけど、元々持っている日本円が円安でマイナスになっていることには鈍感なようです。

これってトンチンカンだと思いませんか?

日本に住む人では、ドル100%保有の人はいないと思いますが、日本円100%は多数います。全資産を一つの通貨に全部投資してるんですよ。為替変動のアップダウンにもっとビクビクしてもいいようなものなのに、為替レート159円の円安で大損こいている現実を、全く気づいてない日本人ばかり。本当に平和ボケしているな〜と感じています。

通貨を50%:50%を持つことで、為替の損得はチャラになりますが、高い外貨の利率の恩恵は利益となります。投資しなくても、外貨MMFに入れておくだけで4%です。あるいは定期預金の代わりに、債券(アメリカ国債、外国社債)もおすすめできる投資先です。

それほど難しい投資方法とは思えないけどな〜

S&P500もオールカントリー(オルカン)の投資信託も分散投資とは言え100%株式投資なんですよ。ハイリスクハイリターンではないかもしれないけど、ミドルリスクミドルリターンに位置付けられます。株式投資であることをちゃんと認識すれば、インデックスつみたて投資は安全運用とは言えません。

NISAブームでマスコミに煽られるように投資ブームになっているけど、どれだけの人が、理解して投資しているのだろう?

そのうち、〇〇ショックが来た時に、解約して損ししてやめちゃうんだろうな。その時こそ買い増しのチャンスなのにな〜。


日本人のアセットアロケーション

下記円グラフが日本人のアセットアロケーションです。その下の3つの円グラフが、日本とアメリカとイギリスとの比較です。

各ご家庭、あるいは、個人において、アセットアロケーションを毎月確認されることを薦めします。

特に外貨に比率は常に要チェックです。我が家は日本円比率は30%を維持して、主にアメリカドルの安全資産での利息でいただく形で生活してます。

インカムとして得ている外貨利回りは、外貨MMFで4%、アメリカ国債で3%、ga外貨社債で6%くらいです。毎年コンスタントにいただけるので、株の値動きのアップダウンでドキドキしなくて済みます。

我が家は年金機構のGPIFのポートフォリオを真似しているだけです。不況に強いポートフォリオなので、2023年と今年の株式絶好調相場では、儲け損なっていますが、そのうち来るだろう暴落には、守りの資産配分なので、我が家は今後は、今の形で運用を続けます。



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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com