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和と洋のおもてなしマインド


日本と欧米のホスピタリティの「おもてなし」

欧米のホスピタリティと日本のおもてなし


おもてなしはお客様や大切な人を心から
お迎え歓待しようとする心と態度言動です。

日本の和のおもてなしは、日本人独特の持つ
決め細やかな思い遣り心と伝統文化が融合し
作り出されたものです。

そしてその心の原点は、
利他心である先ず人を思う思い遣る心です。

現代社会は、
個々人の意識、自らの安心・安全・保身を
優先するばかり、自分自身以外の人を大切
にする時代ではなくなっているのではないか
と思える悲惨な事件が相次いで起きています。

特に都会では人間関係が希薄になり、崩壊し
かけている個人優先に考える核化社会になり
現在の一般社会生活上の「おもてなしの心」は
日常生活、家庭、学校、職場、店舗において、
改めて人が人を大切にする心と繋がる意識の
大切さを気付かせ、蘇らせてくれます。

それは、このような今の時代だからこそ、
誰もが気付く必要がある日本人の心です。

日本人の和のおもてなしの心の基盤には、
誰に対しても自然に親切にする和の意識
がありこれは日本人の特性と言える他人
の「目や思惑」を気にし思考行動する体質
=本質から生れたと思われます。

また、
日本人は、とても几帳面で相手を思いやる
優しい心を持ち人に不快感を与えない程度
の距離を保ちつつ良い人間関係を作ること
を常に心情にしている国民性があります。

このようなことが日本の文化である和の心
おもてなしの礎」になっていると考えます。

同時に、一期一会の心、その時、その場に
おいて、そこに会した人々が二度と出会う
ことの無いであろう出会いの機会(場)とし、
一瞬一瞬大切にし、出会った相手を敬い、
思い遣りの心で触合い接する心身の活動
もおもてなしに欠かせない大切なことです。

一方、
おもてなし」は、
主客一体の心、即ち触れ合う相手と互いが
思い遣る心を持ち互いの心を通い合わせる
関係が『礎』になるとも考えられます。

茶の湯の世界で亭人と言われるもてなす側
とお客様は対等である共に主客一体の心で、
亭主は、自らの心を清浄にし相対する人や
客人(お客様)との隔たりを取払い相手を敬い
無の心で向き合う心が和のむおもてなしの心
即ち、相手に対する心優しい思い遣りです。

このおもてなしの心を持ちお客様や大切な人
に敬意と思いやりの心を持ち=コト(体験)、
具体的な行動、態度や物(環境)=モノ(リアル)
で表現し伝えることとされています。 

日本のおもてなしは、
上記の「モノ」とその体験の「コト」を以って、
もてなされる側のお客様や大切な人に対し、
もてなす主人が最大限に提供出来ること、
どのような場所で、どのような形(雰囲気)
でどのタイミングで自然な姿で提供出来る
のかを目配りや気配り、心遣いと共に深く
思慮し、温かな心と誠心誠意の態度で接し
触れ合う心身の活動をすることです。

この日本のおもてなしは平安、室町時代に
発祥した茶の湯から始まり、客や大切な人
への気遣いや気配りの配慮意識が築かれて
きた世界に誇れる独自の文化なのです。

茶道のおもてなしの歴史を紐解きますと、
平安時代に貴族同士の間で生まれ侍の時代
になった鎌倉や江戸時代へ引き継がれ一般
の人々の間に広まり始めたのは江戸時代に
多くの人が信仰と娯楽を兼ねたお伊勢参り
が盛んになってからのようです。

お伊勢参りのために全国各地から旅をして
来た農民、商人、職人などの方々を心の底
から温かくお迎えすると同時に長旅をして
きた人達に心地よい接待をすることにより、
一般の庶民の間にまでおもてなしが広まった
と言われています。 

日本の世界に類のない唯一無二の文化、
和のおもてなしは、旅人を身分の上下の
隔たりなく温かく迎え入れて御世話する
ことが源と言われ西洋のホスビタリティ
の遠くから来た旅人のお世話し接待する
と言う意味では、日本の和のおもてなし
もホスピタリティの心と同じです。

また、
主となる相手を思い遣りその相手を敬い
尊ぶと言う意味でサービスにも通じます。

いずれにしても、その根底を流れるのは、
人を思い遣る心』なのです。

おもてなしを極めるには、
この『思い遣る心』を学び知りと共に
それを表現する所作をしっかりと修得
しなければなりません。

現在の日本では、
この内なる大切な心がないがしろにされ
外面の所作(形)ばかりが優先される傾向
が否めません。

また、この心を修得することで千人千様で
個性的なおもてなしをする為にも役立ちます。

おもてなしの心、思いやりの心
己の人間性を高めると共に社会で生き抜く
ためにも人として大切にしなければなら
ないことと思えます、人には異なる個性
感性があり感情の動物と言われこの感情
は、主にその人の「生き方」と「顔付き」に
表れると言われています。

一流プロと言われる人、エンターテナー、
メダリストやプロスポーツマン社会から
信頼されている経営者の皆さんは自分を
支えてくれる人達やファンに対し決して
自分の感情を出さずファンへの感謝表現
を怠ったり忘れたり
はしません。

そして彼らは、
自分自身や仲間に対し、
目一杯感情を表現しています。

その人達に共通すると思えられることは、
己の持つ感情・感性が豊かであることを
自覚し、自分の感情の影響力が自分自身
の成長やファンの心に如何に大きな影響
と役割を果たすかと言うことを、自らが
よく自覚し、認識しているかだと思います。

そして、
本当の意味で自分自身を大切にすること自覚し、
好き嫌いやその場その時の感情で、周りの人達
や支えてくれるファンの方、支援者の皆さん達
に接することの弊害を認識しているからです。

そう言ったことは、
先人からの学びや自らの苦労苦難で培われ
てきた心の基礎となる「在り方」を重んじる
と共に、生き方に迷い、能力不足や成長が
止まったと思える時は「原点回帰」し、基礎
から自分自身をあらゆる面から見つめ直す
ことを怠らない姿勢に表れています。

突き詰めて言うと、
彼達は、己の心身の「在り方」の上にこそ、
自分自身の道、即ち「生き方」がある
と強く認識していると思われます。

では、流れの速い現代社会で生活する
私達一般人はどうでしょうか?

例えば、「感謝」。
感謝の心の表現は、相手に伝わってこそ
生かされ、いつの日か形を変えて自分に
返ると言うことが理解できず自分の感情
のまま刹那に生き、利己的な意識で捉え、
感謝の本質である「礼」の心が何たるかを
知らず、何らかの見返りばかりを考えて、
生き方」に影響する上辺(形)だけの感謝
の表現伝達活動を大事にする人もいます。

また、受けた情けや恩を忘れ、
人の道に外れる行為も見受けられます。

一方、人としての「在り方」を大切にする人は、
感謝の表現の為にその本質である「」を弁え、
いつ、何を以って、どのような方法で相手へ
遣わせば良いかと言う先ず相手を「思い遣る」
の利他の心で思考し行動します。

そして、
礼に礼を以って返す」のやり取りを重んじ、
最初から何の見返りを期待しません。

人としての心の在り方は、
かけた情けは、水に流す。
  受けた恩は石に刻む
」であると解します。
この語は、私達凡人にとても大切で、
重い言葉です。

和と洋のおもてなし

和と洋のおもてなし-✅診断

(項目数が多いですが細かく知ることで
 理解出来ると思い記述しました)

(診断)=文言の後の[   ]に記入
とてもある=◎・ある=〇・
どちらとも言えない=△・無い=×

(分類)下表[ ]へ記入
日本の文化のおもてなし=◎
ホスピタリティのおもてなし=○
共通する=△
どちらかとも言えない?

(下図空欄)必要性高←3・2・1→低/不要0

1. 細かな目配りが出来、観察力に秀でる。 [  ]
2. 何らか行為に対し見返りは期待しない。[  ]
3. 素直で自然な笑顔や態度が出せる。[  ]
4. 自らが最も美しく見える
    姿勢、態度を知っている。[  ]
5. 何か物や気持ちの感じられる言動を頂戴したら、
 何らかのお返しをする行動している。[  ]

6. 他人に気遣いをさせないよう配慮できる。[  ]
7. 自分の外見について他人にどの様に
 言われてもやる気を持ち続けられる。[  ]
8. 失敗をいい経験をしたとポジティブに捉え、
 直ぐに立ち直れられる。[  ]
9. 失敗しても表情に出さず、平静でいられる。[  ]
10. 困っている人をみると何か自分に
   出来ることがないかと考え、助けたくなる。[  ]

11. 何かに困っている人がいれば、
      誰にでも進んで手を貸せる。[  ]
12. 特定な人や八方美人にならず、
     誰とでも同じ態度や言動で触れ合える。[  ]
13. 話し易い雰囲気を持っている。[  ]
14. 自分に出来ることは何かを
     いつも気にかけている。[  ]
15. 敬語を自然に使える言語力がある。[  ]

16. 会話時に聞く(傾聴)側に廻れる。[  ]
17. どんなことでも頼まれごとは嫌な顔を
   しないで一生(一所)懸命行える。[  ]
18. 皆の為ならば、嫌なことでも
     やる気を言動や態度に移せる。[  ]
19. 年下年齢や外見に捉われず
     誰とでも平等に付き合える。[  ]
20. 義理人情(恩や情け)を重んじられる。[  ]

21. 礼節(≒義・礼)を重んじている。[  ]
22. 周りの雰囲気を穏やかで和やかに出来る。[  ]
23. 場の空気や温度差を読み、
     それに合わせることが出来る。[  ]
24. 多くの人が気楽に心を開いて
     くれる雰囲気がある。[  ]
25. 困った時、行き詰まった時でも
      ボジティブ思考が出来る。[  ]

26. 見返りを望み求めず、他人に接しられる。[  ]
27. 無心なお世話の心で人に接しられる。[  ]
28. 奉仕やボランティア活動に積極的に参加する。[  ]
29. 自己開示の活動ができる。[  ]
30. 内観の活動と言える、自分のした行為を
      自ら指さすことが出来る。[  ]

31. 自らの言動に驕りがない。[  ]
32. 謙虚さを備えている。[  ]
33. 適切な謙遜ができる。[  ]
34. 常に自省を意識し、その活動をしている。[  ]
35. 自ら自分自身の評価はしない。[  ]

36. 自然環境や草花を愛せる優しさがある。[  ]
37. T.P.Oに合わせ自分の役割役目
      を見付けられる。[  ]
38. 相手の価値観を大切に出来る。[  ]
39. 何事にもしつらえを怠ることがない。[  ]
40. 見た目より人間性を重んじられる。[  ]

41. 才知にすぐれ道理に通じている。[  ]
42. 素直に謝罪が出来る。[  ]
43. 風情を感じ取り、楽しめる。[  ]
44. 不完全美の意識を備えている。[  ]

45. 知行合一で生活している。[  ]
46. 公平で個人的利益などを
     加えないで活動出来る。[  ]
      (公平無私)
47. 差別なく同じように仁愛を施せる。(一視同仁) [  ]
48. 率先垂範の活動が出来る。[  ]
49. 人と関る活動が楽しい。[  ]

50. ポジティブ思考と活動が出来る。[  ]
51. 愛他・利他の心を理解し備えている。[  ]
52. 親切心を備えて活動できる。[  ]
53. 人間という生き物が好き。
      ≒性善意識を持つ。[  ]
54. 博愛主義者である。[  ]

55. 人の嬉しいを自分の喜びとする。[  ]
56. 人と触合っていると心が和む。[  ]
57. 恩返しの意識で人と関われる。[  ]
58. 奉仕の心を持ち、その活動が出来る。[  ]
59. 人の痛みを自分の痛みと捉え活動出来る。[  ]
60. 困っている人を放っておけない。[  ]

61. 人様に役立つことがないだろうか、をいつも意識している。[  ]
62. 人は一人で生きられないと思い活動している。[  ]
63. お陰様の意識で人に触れ合える。[  ]
64. 自分のことより他人のことを
     優先して思考し活動出来る。[  ]
65. 自らの感情や我欲を自制し、
      人と触れ合える。[  ]

66. 人を生かすために自らの五感を磨いている。[  ]
67. 私利私欲(私心)なく人に尽くせる。[  ]
68. 誰にでも温かな心で平等に接する。[  ]
69. 決断や断る勇気を備え持ち
     人との触れ合いに生かせる。[  ]

70. 人として何が正しいのかを判断基準と出来る。[  ]
71. 人の笑顔や嬉しい顔を見ることが好き。[  ]
72. 人に笑顔に成って貰うことが自らの喜びに出来る。[  ]
73. 人の嬉しいを自らのエネルギーに出来る。[  ]
74. 人に親切にすることが好き。[  ]

75. 人に対しての感性、愛情と情熱が豊か。[  ]
76. 寂しそうな人を見ると、
      何らかの声を掛けたくなる。[  ]
77. 人の良い処を見たり感じ取ったり出来る。[  ]
78. 人との触れ合いは、信認の活動を
     礎としている。[  ]
79. お世話することが好きである。
   (親しみがある)[  ]

80. 行動は、何気なさ、さり気なさと言った
      自然さに重きを置ける。[  ]
81. 人の為なら、自分が苦労しても良いと思える。[  ]
82. 喜びや嬉しさを共感、共有
   することを生甲斐と出来る。[  ]
83. 御縁を大切にし、絆を創れるよう
      意識しその活動が出来る。[  ]
84. 触れ合う人の安心感(不の排除)を
     意識して活動出来る。[  ]

85. 良質な人間関係構築に前向きで、
      チャレンジ精神を備え持って活動出来る。[  ]
86. 二分の一の法則を自覚している。[  ]
     (人に何かをさせるのは自分自身)
87. 守破離の心で己を見られる。[  ]
88. 和顔和心で人と触れ合える。[  ]
89. 和敬清寂の心を理解し活動に生かしている。[  ]
90. 曖昧な言動は誤解の元と自覚出来る。[  ]

91. 人との関わりに「和を以って尊しと為す」
   心身の活動をしている。[  ]
92. 侘び寂びの意識を備え持っている。[  ]
93. 人に一期一会の心で接しられる。 [  ]
94. 当たり前のことを愚直に続けられる。=凡事徹底[  ]
95. 誰に対しても、いつも感謝の気持ちを忘れず表せる。[  ]

96. 何事何人にも感謝の気持ちを表し、伝える活動が出来る。[  ]
97. 人を思い遣る心を備え持ち、公平に言動している。[  ]
98. 人に対し、積極的に挨拶や一声が掛けられる。[  ]
99. 挨拶時、相手の心身の状態を洞察(察知)出来る。[  ]
100. 挨拶はひと言だけで済まさない。[  ]

101. 何故の心を以って人物、物事を見られる。[  ]
102. 問題意識を持って人に接し事象を捉えている。[  ]
103. ありがとうと言われることで、
        素直に温かな感情が生まれる。[  ]
104. 人に五配り(目・気・心・手・身)の活動が出来る。[  ]
105. 言霊(言葉)を大切に会話出来る。[  ]

106. 受容力と傾聴力がある。[  ]
107. 優れた観察・察知・洞察力がある。[  ]
108. 対人記憶力が優れている。[  ]
109. 自分の心に言訳をしない[  ]
110. 豊かな観察力を備え、
  人や物事について細かく覚えられる。[  ]

111. 苦難にあっている人を放って
  おけない性格である。[  ]
112. 会話時に自然に優しい表情、
  素直な笑顔が出ている。[  ]
113. 会話と心のキャッチボールが好きである。[  ]
114. 感動や余韻を味わって頂く
  ことに生甲斐を感じている。[  ]
115. 相手の気持ちを大切に出来、
        表し伝える行動に結び付けている。[  ]

116. 人と交流する上で適切な拘り(適正基準)を
        持ち触れ合っている。[  ]
117. 立場転換意識で人と接しられる。[  ]
118. どんな状況下でも相手の心を傷付けることは
        したくないと考え行動している。[  ]
119. ネガティブな言葉や相手の嫌がる
  ことは極力口に出さない。[  ]
120. 映画やドラマの登場人物の
  気持ちが良く理解出来る。[  ]

121. 社会人としてのモラルを備え、
        けじめを持って人に接しられる。[  ]
122. 他者の心をいち早く察知する
  繊細な神経を備えている。[  ]
123. 人間関係を創造する意欲を持っている。[  ]
124. 積極的に行動し、期待を上回る
        プラス要素の提供を心掛けている。[  ]
125. 人の話や注意、アドバイスを受容出来る。[  ]

126. 素直で謙虚さを備え持っている。[  ]
127. 何事、何人に対しても誠実である。[  ]
128. 相手に敬意表現が出来る。[  ]
129. 本気で真剣に人と向き合える。[  ]
130. 「和の心」をこよなく愛する。[  ]

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