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後悔と懺悔と

大学での出前授業のレポートが熱い!
 
今年もゲストスピーカーに呼んで頂いた。
「家庭と文化を再考する」という題で
これまで出逢えた子どもたちの文化背景を伝え、
教室にこれでもか!というほどの情報の嵐を起こしていく。
静かな教室で、
この嵐がどこまで学生たちの心に届いているのかは、わからない。

今年は「女性支援法」施行や合理的配慮の義務化など法改正もあるので、
法律の裏付けもそれなりに伝えていく。
 
帰宅してレポートに目を通す。
レポートの感想欄にはびっしりと学生たちの想いがあふれていた。
 
「自分の周りにも外国ルーツの子どもがいるのに、日本の文化を押し付けているような気がする」」
「もっと、身近にいたマイノリティの友人の支えになれたんじゃないか」
「不登校は、いじめとか、精神的に学校に行けない子ばっかりだと思っていた」
そんな懺悔とも、後悔ともいえる言葉がたくさんあった。
情報の嵐は、学生たちに届いていたようだ。
 
それども、と思う。
たかだか20年ばかりの人生で、
日本人の学生たちに、社会課題の心の負担を負わせてしまっているのだ、我々大人は。
社会課題を残し続けてきた責任があるのは、学生たちではないのだから、
と苦々しい想いが沸き上がる。
 
多様な人々と関わりながら生きていく若者たちに幸あれ!
と心からの応援を残しておく。
 

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