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学びの船

新しい言語を学び始めて1年少しが経ちました。
先生はおっしゃいます。
「もう船は出航しました。
岸壁を離れたので、戻ることはできません。
進むしかないのです。」

私は、趣味で始めた言語の学びなので、
自分で選択し、自分で意思決定して、
進むもやめるも自分次第というところです。
留学生たちの多くも
日本の何かに魅かれて自分で選択・意思決定をして日本で学んでいます。

一方で、
ウクライナ避難民の人たちは、
逃げる選択肢が日本しかなかったという人も多いでしょう。

親の仕事の都合や再婚が理由で、来日した子どもにとっては、
いわば「仕方なく」日本に来て、
否応なく日本語を学ばなければいけないのです。

押し付けられた日本語学習に気持ちが追い付かない生徒たちに
「もっと日本語を勉強しないと受験に太刀打ちできないですよ」と
言ってはいけないような気がして、どう声がけするべきかと迷います。

彼らの船も、もう岸壁を離れて進むしかないというのに、言葉が出ない。


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