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LCC使えば安上がりだけどあえて特急「いしづち」と寝台特急「サンライズ瀬戸」を乗り継いでみた

これは9月中旬の話。本来は3日ほど滞在して誕生月だけ購入できる「バーステーきっぷ(13,000円グリーン車用)」を活用して四国を満喫しようと思ってたのだが、南の方から台風が迫ってきて四国内の移動に加えて帰りの移動にも影響すると思ったのできっぷを払い戻しして観光は香川と愛媛だけにして帰りの移動手段は新たに確保して東京に引き返すことにした。

夜行バスであれば主要都市から東京へは何本も出ててきっぷの確保は一番楽だったかもしれない。だが、移動も楽しむことに重点を置いている俺からしたら夜行バスは選択肢にすら入っていなかった。格安航空(LCC)は松山成田便がジェットスター(GK)で就航してるけど往路ですでに使ってるので帰りも使いたくなかった。

そこで金額的には一番かかるのだが、特急列車と夜行列車ルートを採用。夜行バスの倍はかかったかもしれない。
夜行列車も今や東京〜出雲市・高松のみになってしまったが、稼働率は高いみたいで特に出雲市行きの「サンライズ出雲」は最近の出雲大社人気もあって寝台券の確保もかなりの争奪戦になっているみたいだ。自分も寝台券はギリギリ確保。ただ、喫煙の部屋しか残ってなかった。当方タバコは全く吸わないので禁煙の部屋がよかったんだけどこればかりは仕方ない。部屋はタバコのにおいで充満していないかが個人的には心配だった。

愛媛の観光を終えて松山駅へ(愛媛観光は後日更新)。
ホームにやってきたのは新型特急8600系。車内はWi-Fiが飛んでてコンセントも装備されてて快適だった。
Wi-Fiが飛んでる列車だとタブレットで動画とか見ちゃうのでほぼ寝ることがない。普段仕事帰りは結構寝過ごしてしまうんだけどねw

坂出に到着。サンライズ瀬戸が来るまでは1時間あるので付近を散策。坂出は駅周辺にうどん屋が何軒かあるのだが時間が時間なので営業してる店はなかった。駅前広場ではグルメフェスみたいなのが開催されていたが終了の時間だったのか撤収作業が始まってた。しかたなく駅正面にあるイオンで飲食の調達。車内は飲み物の自動販売機のみなので食べ物の確保は必須。アルコールも勿論調達w

列車は定時に到着。部屋はシングルをチョイス。空間としてはカプセルホテルとビジネスホテルの中間といったところかなと。ラジオもあって電源コンセントもあるので移動中に携帯やカメラの充電もできる。喫煙の部屋ということでタバコのニオイが気になるところだったが、気になるレベルのにおいではなかったのでその点は安心した。ベッドはちょっと固めかな。車内内装は住宅メーカーのミサワホームが手がけた。

岡山では名物(?)の連結シーンが。出雲市から来た「サンライズ出雲」を連結。シャッターチャンスを逃すまいと写真を撮る人でいっぱいだった。俺もそれに混じって撮影。岡山からは7両2編成の14両編成で東京へ向かう。

再び車内の散策に戻る。

個室の部屋はナンバーキーでセキュリティもばっちりで特に女性に安心。一回部屋を出るたびに暗証番号を設定し直さなければならないのでそこだけは注意。

自動販売機があるが、一般的な飲み物のみなので、アルコールや食べ物はあらかじめ駅なので調達する必要がある。

これが寝台料金不要で利用できる「ノビノビ座席」。仕切りもがないし枕もないしカーペットは硬いので寝心地は保証しない。貴重品の管理には神経を尖らせないといけない。コンセントは車両両端にしかないので争奪戦になる。明かりは自分自身で消したり点けたりできる。

洗面所はもちろん、シャワールームも搭載されていてシャワーカード(320円)を購入すればのべ6分間シャワーが使える。ボディーソープとシャンプーも備え付けられていて安心。勿論早い者勝ち。発車直後から関西圏に差し掛かるまではシャワールームが埋まっている状況が続くのでその時間帯は避けて早朝に使用することをおすすめします。早朝だと各々起きる時間がバラバラというのもあってシャワールームが空いてる確率が高い。自分も早朝に使用しました。朝シャンが気持ちいいのは言うまでもないが。

緑のボタンを押すと残り時間のカウントダウンが始まってシャワー流れる仕組みで、赤のボタンを押すと逆にシャワーとカウントダウンが止まる。そして、残り0秒になると終了になるが0秒になるまで使い切ったことはない←

フリースペース(ラウンジ)もあり、車窓を眺めながら愛媛のご当地チューハイをgkgk
ここも出発直後から日付が変わる時間帯は結構埋まっていた。

一通り車内を散策してラウンジでくつろいで部屋に戻ったらそんな時間が経たないうちに爆睡。モーター音もそこまでうるさくなく快適だったのでかなり快眠でした。起床したのは6時頃。小田原あたりを走行してたかなと。既に外は明るくなっていた。ここまでくると終点の東京まではすぐそこ。1時間ちょっとで到着。

いざ乗り始めるとあっという間の時間だった。昔は風情はあるけど車内はボロいイメージが強かった寝台列車だが、今は住宅メーカーが手がけた快適な空間が提供されている。
最近はバスや飛行機が安く便利になっているが、たまには時間とお金をかけて寝台列車の旅をしてみてはいかがだろうか。

運賃・料金

運賃 12,470円
特急料金 4,560円 
寝台料金 7,700円
合計 24,730円

※運賃は松山〜東京都区内
※特急料金は坂出駅での乗継割引を適用
※寝台料金シングルで算出
※乗車当時は消費税率8%だったが現在の税率10%で算出

乗車日:2019年9月21〜22日

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