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いまいち研究活動に向き合えない方へ(2)


はじめに

私は、3月中旬を過ぎて次年度の準備に追われています。○○報告書、〇〇計画書、シラバスの作成、授業資料の作成、大学院指導計画書の作成に加えて、研究の相談を受ける、投稿論文の指導をする、戦略的思考をデモンストレーションするなど、研究に関わる活動を実施しています。 本来であれば、Noteに執筆することよりも、論文を執筆したり、身体をリフレッシュすることに割り当てるべきですが、22時10分、研究成果の活かし方について執筆したい気持ちになりましたので、ウイスキーを飲みながら私見を述べさせていただきます。

研究成果とは

ここで皆さんに共有したい研究成果は、3種類存在します。

  • 他者の研究成果:圧倒的に活用すべきは、他者の研究成果になります。データーベースを再検索するたび、膨大な科学論文が追加されていきますので、世界はそれだけ科学論文を必要としています。 研究活動に向き合えない方の多くは、研究に興味があるとか無いとか、そいいった類の話をすることがあります。そもそも、研究はイノベーションを起こすことに貢献するために、人類のさらなる挑戦に役立てるために、文系・理系も含めて様々な学問が挑戦しているものです。現在の学問の限界を理解しつつ、科学研究の限界を理解しつつ、完璧ではない我々をさらに発展するために、挑戦して得られた成果と表現しても良いぐらい、研究者の努力と研究に協力してくれた方々の希望が併せられています。この時代、全てに前向きに考えようとすることは簡単ではないかもしれませんが、職業に関することや自己啓発または興味があることなどについて他者の研究論文を読み、自分であればどのような方法をするのか、この研究成果はどのように活用できるのか、次はどのような研究が必要なのか、研究を遂行するにあたり何に苦労したのか等について思想することが、研究成果を活かすということに該当します。つまり、“私たちについて考える”ということになります。

  • 自身の研究成果:研究活動を始めたばかりの方、修士号や博士号を取得してから間もない方は、これまで自分自身が実践(挑戦)したことについて、誇りを持ってください。研究方法が完璧でなかったかもしれませんが、それでも良いんです。誇りを持ってください。前向きに挑戦して一歩前に進めることができたことだけでも賞賛に値します。ぜひ、研究成果を他者に共有してください。研究成果には、皆さんが努力した内容も含まれますので、研究を始めるために調整したこと、相談したこと、研究を進めていくなかで思慮したことなども合せて共有をお願いします。その共有が、あなたをまた前進させ、そして誰かに考えるという機会をもたらします。

  • 指導教員としての研究成果:様々なタイプの指導教員が存在しますが、指導教員に求める成果は、常に指導教員が指導した方をあなたよりも優秀な状態にすることです。

おわりに

前向きに、未来を考えるために研究成果を活かして欲しいというのが今日の話でした。指導教員としての研究成果の項目を書き始めると、私の管理職としてのメラメラが出てしまいますので、書くのを控えました。22時36分、丁度筆を置くには適切な時間になりました。では、またお会いしましょう。

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