新入社員は何に悩んでいるのか?(「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」から)
うちの新人は何を考えているのか分からない。どう接したらいいのか悩ましい、という言葉は、管理職研修や育成指導者の研修でよく聞かれます。
日本能率協会マネジメントセンターで実施された「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」から、新人の悩みから探っていきましょう。
ダイジェスト版は、以下より確認可能です。
また、組織の人事担当の方は、以下より電子版をダウンロードできます。
以下、新人の回答結果です。
こちらは配属半年から1年の結果ですが、配属1〜3ヶ月後でも、結果に大きな違いがありません。「仕事が自分にあっているか」は1位、「この会社で自分が成長していけるかどうか」が2位です。
この結果から見出せるポイントは2つあります。
1つめは、上記のような悩みがあるかもしれないと仮説をもって、新人の育成に関わりましょうということです。
1位の「仕事が自分にあっているか」の原因として、希望と違う配属だったかもしれないし、思っていたのと違うと感じていたかもしれません。
決めつけはNGですが、代表的な悩みをストックとしてもっていることは、「仕事が自分にあっていないと思っていたりする?」などと、新人に寄り添う材料になります。
2つめは、テレワークの影響が周囲への関係構築、働きかけに大きな影響を及ぼしているということです。
調査対象の4割がテレワーク(在宅勤務)中心に移行しているということです。
先日もあるインフラ系企業の新人フォロー研修を登壇してきました。そこで以下のような声が出されました。
仕事を教えてくださる方がリモートが多く、チャットやメールするほどではない、ちょっとした質問をすることが難しい
テレワーク中心で、ちょっとしたことで相談するのが難しく苦労している。分からないことがあれば聞きに行くのは容易いが、「この件自分はこういう進め方でやろうと思っているのですがいかがしょうか」くらいのレべルの相談だとわざわざ聞きづらい
テレワークが普及し、お会いしたことのない方・話したことのない方がおられるのは少しだけ寂しい
スケジューラに入力のない(更新が少ない)先輩に対して、いつが忙しい時か分からず、質問して良いタイミングをはかるのが難しいときがある
私としては、自ら積極的に機会を取りに行け、と伝えていますし、現場でも「いつでも聞きに来い」と伝えたりしていると思いますが、新人の主体性に依存するのは酷です。
ぜひ上司や周囲の育成に関わる方々は、この曜日とこの曜日のこの時間は15分、ミーティングの時間にしよう、などと定期的に相談を受けるタイミングをとってもらいたいです。
コメントにあったとおり、スケジューラーで予定を見える化するのは、今の時代の最低限のマナーだということも自覚しましょう。
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