医療現場で使われる筋力テストについて
本日は医療現場で実際に評価される筋力テストについてご紹介致します。
【医療現場の筋力テスト】
筋力テストには治療者が判断するものと機械が判断するものがあります。機械が判断するテストは特殊なマシンが必要であり設置されていない病院も多いですが、メインでこれから紹介させて頂く治療者が行うテストはその場で判断することが出来るため、簡易的に評価することが可能です。
【筋力テストの段階】
今回の筋力テストは徒手筋力テスト(Manual Muscle Test : MMT)という正式名称です。
このテストは以下の6段階で評価されます。
◯ 5 Normal
強い抵抗に打ち勝ちながら可動域全般に運動が可能
◯ 4 Good
抵抗に打ち勝ちながら可動域全般に運動が可能
◯ 3 Fair
抵抗がなければ重力に抗して可動域全般に運動が可能
◯ 2 Poor
重力を除去すれば可動域全般に運動が可能
◯ 1 Trace
筋肉の収縮は感じ取れるが関節運動が起こりにくい状態
◯ 0 Zero
筋肉の収縮が起こらない
【筋力テストの姿勢】
筋力テストは寝た姿勢・立った姿勢・座った姿勢など重力の影響をどうするかで評価姿勢が変わります。細かな決まりはあるため、正確な評価は図を見ることをおすすめします。
【筋力テストの判断方法】
筋力テストは若い年齢であればMMT5はあると思いますが、高齢者など年齢が上がるに連れて低下しやすい特徴があります。
MMT3があれば運動は自力でなんとか可能なためまずはここが基準になると思います。しかし、この前後は大きな差があります。MMT4となれば抵抗に打ち勝つことが出来ますがMMT2となると重力に抗せなくなるため運動機能はかなり低下していることが予測されます。
【おわりに】
本日は筋力テストについてご紹介させて頂きました。病院のリハビリでは計画書というものを家族や患者本人(認知機能が保たれている方)に説明する機会があります。
その際にMMTという項目があれば今回の記事を参考にして頂けると幸いです。
最後まで閲覧頂きありがとうございました。日頃よりフォローやスキのご協力感謝致します。
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