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グランブルーファンタジーリリンク クリア&評価 王道RPGは楽しい!!!

こんにちは。
今回はゲームの話です。

以前、「新作ゲームをプレイしてゲーム会社に投資しよう」の記事で紹介しましたサイバーエージェントのゲーム会社サイゲームズ社が2月1日にリリースした「グランブルーファンタジーリリンク」を、先日。ほぼクリアしましたので、総括したいと思います。

ほぼ、と書いたのは、このゲームの場合、一般的なアクションRPGと違い、まず、メインストーリーをクリアして、プレイヤーが操作に慣れたところで、エンドコンテンツを大量に行うという流れだからです。したがって、メインストーリー攻略は20時間程度(長くても30時間)でできるボリュームです。
そして、その後のエンドコンテンツ、実はたくさんありすぎて、途中でやめたのですが、さらに20-30時間程度費やすように作られています。

さて、この通称グラブルは、なんと今から10年前の2014年3月にスマートフォン用に最初のウェブ版がリリースされています。その後、基本的にはスマートフォンとPCをプラットフォームにして、ファンを増やしてきた、いわゆる「ソシャゲー(ソーシャルゲーム)」となります。そして、特徴的なことは、主人公も含めたキャラがすべてアニメ調のイメージで、実際、メディアミックスとして、2017年、2019年、2020年にアニメ化もされているようです。

そんなサイゲームズの代表作グラブルが、満を持して、プレイステーション4/5とPC(Steam)をプラットフォームとして開発、リリースした作品が今回の「グランブルーファンタジーリリンク」となります。サイゲームズは開発になんと6年もかけたということですから期待大でした。

ただ、開発経緯においては、当初、共同開発していた、アクションRPGが得意なプラチナゲームズという会社が開発途中でなんと脱退。そして、その後、サイゲームズのゲーム開発者だけで仕上げたという、かなり苦労した作品だったようです。

それでは、まずゲームの概要を紹介します。


主人公は空の果てにあるという伝説の島、イスタルシア(本作品ではでてきません)を目指して旅をする騎空艇グランサイファーに乗る騎空団の団長です。
キャラ設定で男性、女性選択できます。そして、騎空団のメンバーが、また一癖も二癖ももある以下のようなメンバーです。
ルリア ストーリーの中心となる不思議な召喚獣を操る少女
ビィ  プレイヤーにアドバイスしてくれる小さな竜
カタリナ 女性だが剣の達人
ラカム グランサイファーの操舵士でもあり、銃の名手
イオ  魔法使いの少女
オイゲン ハンディの大砲を打つおっさん
ロゼッタ 謎の熟女、魔法が得意

このメンバーで、アヴィア教団という怪しい集団、各地に眠る星晶獣、そして世界を破滅に導く神アンラマンユや大竜と戦って世界を救います。

戦闘スタイルは、こちら側は4人で挑むチーム戦です。チームメンバーは編成で、上記+アルファのメンバーから戦闘前にプレイヤーが選定します。次に、プレイヤーが操作するメンバーを決めて、戦闘が始まります。戦闘システムは攻撃ボタン、ガードボタン、回避ボタン、そしてゲージがたまると、より強力なアビリティー技を出すことができます。

メインストーリー以外に、フェイトエピソードという、メンバーそれぞれの過去のストーリー紹介やクエストがあり、グラブルという大きな物語を知りながら、レベルを上げることができます。素材などアイテムはフィールドにも落ちていますし、敵を倒した時にドロップ、そして商人から買うこともできます。武器は鍛冶屋で素材があれば強化できます。

このように、ゲーム概要だけ見ると、仲間を率いて敵を倒し世界を救う、戦闘も仲間とのチーム戦である、という、いわゆるFFのようです。

まさに「王道RPG」なのです!

それでは、この「王道RPG」、「グランブルーファンタジーリリンク」評価、まずは良かった点を挙げていきたいと思います。

1. ストーリーがわかりやすく気持ち良い
2. キャラクターが魅力的で全員操作できるところが非常に良い
3. ストーリー後半のボス戦連戦は緊張感がある
4. 街などのグラフィックの作り込みが素晴らしい
5. 戦闘システムでの奥義→チェーンバーストが気持ち良い



1. ストーリーがわかりやすく気持ち良い

ハラハラしながらも、仲間とピンチを切り抜け、最後は巨大な敵と戦い、世界を救うという「王道RPG」のストーリーはまさにこんな感じ、とブレないところがいいですね。物語もそれほど難しくなくてアニメ化もできそうなスリリングなストーリー展開を自分たちがプレイしていくというのは爽快感があります。
また、アニメなどではありがちな、敵の強いプレイヤーが、戦いが終わって自分達のチームに加わって友情を育むといった展開もなかなか感動できますね。
メインストーリーはそれほど長くないですが、この短めで、サクッと世界に入り込めるように作ったところは非常に評価が高いです。


2. キャラクターが魅力的で全員操作できるところが非常に良い

当初のキャラクターも主人公を入れて6人いるのですが、途中から新たなキャラが展開に合わせて増えていきます。さらには、自分がその一人一人がプレイヤーになることができるというシステムは、非常に良いと思います。

一応、主人公は最初に決めて、そこでは男女だけ選定できるのですが、このゲームの良いところは主人公を操作しなくても良いということです。
私は男性(少年)の主人公にしたのですが、オーソドックスな剣スタイルの戦闘なので、飽きてきた時に、例えばラカムやオイゲンのような銃型の武器をぶっぱなすキャラに変更して操作できるのです。
これはすごい!

さらには、ロゼッタやイオのような魔術師タイプに操作を変更して、魔法でやっつけるとか、カタリナや後半出てくるシドのような同じ剣使いだけど、剣のスタイルや大きさが違うキャラに変更できるなど、プレイヤー操作のバリエーションが大きいのはすごいと思いました。

ちなみに、他のキャラに変更した場合、戦闘だけでなく街歩きも選んだキャラで動けるというのも面白いシステムですね。ここまで多キャラを作り込んでいるのであれば、特に主人公いらないのでは、とも思ってしまいました。


そして、ストーリーをクリアした後がまた驚き、次のような、また癖の多い、全く違うキャラをパーティーに追加することができるようになります。
ランスロット イケメン騎士
ヴェイン こちらも短髪イケメン騎士でランスロットと仲良い
パーシヴァル こちらもイケメン騎士で火炎系の奥義
ジークフリート ランスロットやヴェインなどの元上司という位置付け、強い
シャルロッテ 小柄な可愛らしい女性剣士
ナルメア 日本刀的な武器を持つ翳りのある女性剣士
ゼタ 槍武器を振り回す女性剣士、威勢が良い
バサラガ 全身鎧で覆われた重量級大男
フェリ 紫髪が可愛い女性魔術師
ガンダゴウザ 中国拳法的な肉体技を使う大男
カリオストロ 何度も体を入れ替えて今はアイドル女子にはいっている不思議存在
イド 敵の大将の一人、大型剣を振る
ヨダルラーハ 今回追加していないキャラ、小型

このように、なんと13人ものキャラクターをプレイヤーは同様に操作できるのです!
こんなゲームないですよね。この13人を入れると、プレイヤーが操作できるキャラクターはなんと19人もいることになります。
しかも、先ほど言ったように、それぞれ操作効果が違うし、それぞれのフェイトエピソード(過去の物語)があるという念の入り方。さすがグラブルです。


3. ストーリー後半のボス戦連戦は緊張感がある

ストーリー中は、展開にそって操作していくと、次々とボスがでてきます。前半は星晶獣という、大型のモンスターが、これでもか、というくらい戦闘になり、後半はアヴィア3将という、これまた強い敵キャラが現れ、連戦となります。一つのボス戦が、レベルが低いと20分くらいかかるので、これは、結構、緊張感の持続が大変ですね。まあ、そのくらいボス戦を楽しませてくれる仕様となっています。

そして、後半になると、ラスボス的なボスを倒し、これで終わった、と思わせて次のラスボスがまだまだ出てくるという怒涛の展開も、予想外でしたが、良かったです。まだ終わらないの?少し休ませて、という感じでした。



4. 街などのグラフィックの作り込みが素晴らしい

グラブルの街は、辺境の町フォルカ中央都市シードホルムの2つしかありません。フォルカはほのぼのしていて良いのですが、驚いたのは、シードホルムです。街の作り込みが凄まじく、歩いているだけで没入感をものすごく感じました。果物やカゴとかまで、細かいディテールが見れて非常に驚きました。
また、意外にアニメキャラと街並みがマッチしているんですよね。

それから、戦闘時の技のグラフィックが綺麗でしたね。それぞれのキャラや武器に合わせて、いろいろな色で空間が埋め尽くされる様は戦闘していても綺麗だ、と思わせるものでした。

5. 戦闘システムでの奥義→チェーンバーストが気持ち良い

グラブルでの戦闘でいわゆる最終必殺技が「奥義」と呼ばれ、「奥義バー」という特別なバーが相手にダメージをあたるごとに増えていきマックス値になると「奥義」が発動可能となります。
この「奥義バー」は戦闘に参加するメンバーは共闘していると同じように増えていくことから、結果的に一人が「奥義」を行ったことを契機に全員の「奥義バー」が加速アップして100%となります。
するとメンバー全員がこの「奥義」をつないでできるようになり全員の「奥義」が終わった時にさらにシナジー技「チェーンバースト」が炸裂します。
これが気持ち良い。

「チェーンバースト」技はものすごく強力なため敵に大ダメージを与えたり、倒してしまったりします。こうした爽快感もアクションゲームでは重要ですね。


続いて、いまひとつな点を挙げたいと思います。

1. ストーリークリアしてエンドコンテンツをやっているとクリアの充実感が薄れてくる
2. 唯一チームがloseするEMERGENCYゲージの見方がわからなかった
3. チーム戦の場合、乱闘になりやすいため、キャラクター同士のソロ戦ができると良かった
4. 武器の強化素材が複雑で、たくさんありすぎて強化できない
5. エンドコンテンツが単調


1. ストーリークリアした後、エンドコンテンツをやっているとクリアの充実感が薄れてくる

ストーリーを先に終わらせて、その後、たくさんのクエストをやらせるスタイルを今回、初めて経験しました。このスタイルは人にもよると思うのですが、私はいまひとつでした。理由は。ストーリーのドラマティックなクリア感がだんだん薄れてきて、ゲームに飽きてくるからです。

また、自分はエンドコンテンツを全部クリアすることに疲れて、一旦リタイヤしました。こういう人も多いのではと思います。ストーリーであれば、なんとかエンドまで行くように飽きずに頑張れますが、さすがにエンドコンテンツを作業のように、最後までやるというスタイルは途中で挫折します。挫折しないでクエストを最後までクリアする人もいると思いますので、これは人によるとは思いますが。


2. 唯一チームがloseするEMERGENCYゲージの見方がわからなかった

「グランブルーファンタジーリリンク」は、基本、死にゲーではないので、完全にやられることはあまりないのですが、それでも20分くらい戦った後に最後に死んでしまう(LOSEといいます)ことはありました。
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「グランブルーファンタジーリリンク」では、HPがなくなって、戦闘不能になっただけであれば、仲間が回復してくれたり、蘇生薬を飲めば生き返り、復活することができます。しかし、これは無限にできるわけではなく、EMERGENCYゲージという、だいたい数分の時間制限があります。

しかも、このEMERGENCYゲージは、チームで一つという設定です。具体的には、一つの戦闘で自分と他のメンバー3名が戦闘不能状態になり、それを復活するまでの待機時間の間、当初満タンのEMERGENCYゲージが刻々と減っていきます。このため、最初に戦闘不能になった時は大丈夫でも、例えば、20分程度戦って、何度も自分とメンバーが戦闘不能と復活を繰り返した場合、終盤にEMERGENCYゲージがゼロになって全員死ぬ(LOSE)ということが起きてしまうのです。

この仕様はそれはそれで仕方ないと思うのですが、この仕様について全く理解しないままゲームを進めていて、なんで復活できなかったのかわからずにLOSEを繰り返していたときがありました。
こうした致命的なシステムについては、ゲーム内で明確に説明してほしいと感じました。


3. チーム戦の場合、乱闘になりやすいため、キャラクター同士のソロ戦ができると良かった

「グランブルーファンタジーリリンク」は基本的にチーム戦で、皆が互いに声を掛けながら戦闘をするスタイルが良いとは思います。ところが、このチーム戦だと、どうしても乱闘になりがちで、相手の攻撃を完璧に理解して、的確にカウンターをかませる、という本来のアクションゲームのセオリーがあまり意味をなしません。

「グランブルーファンタジーリリンク」でも、実はソロ戦はいくつかは用意されています。その時は相手の攻撃パターンを理解して、的確にこちらの攻撃をあてていくという本来のアクションゲームのやり方ができて、結構、楽しかったです。

これだけユニークな攻撃パターンのキャラクターがいるのであれば、こうしたキャラとソロで試合できるメニューがあると、結構、面白いと思いました。PVP(対人)までしなくて良いと思いますが、NPCで良いのでソロ戦を全キャラ同士でできると面白いと思います。


4. 武器の強化素材が複雑で、たくさんありすぎて強化がわからない

メインストーリーをクリアして、エンドコンテンツをそこそここなしていても、まだ武器やジーンを強化するための素材を集めきれず、強化できない場合がありました。素材の種類がものすごく多いのですが、全部を把握できない。この素材、武器強化のあたりの仕様はたくさんありすぎてもったいないと思いました。


5. エンドコンテンツが単調

ストーリーが秀悦なことと反対にエンドコンテンツは、今まで出てきたボスや雑魚と戦闘するという、割と単調なものが多かったです。あまり目新しい要素もなく、レベルが高いクエストは単にボスのHPが多いだけ、というものが多かったような気がします。

以上、気がついたところを挙げました。
ただ、総合的には次の良かった点(再掲)の評価点が高いと思います。

1. ストーリーがわかりやすく気持ち良い
2. キャラクターが魅力的で全員操作できるところが非常に良い
3. ストーリー後半のボス戦連戦は緊張感がある
4. 街などのグラフィックの作り込みが素晴らしい
5. 戦闘システムでの奥義→チェーンバーストが気持ち良い


とにかく、王道RPGアクションゲームを久しぶりにできて嬉しかったです。

それでは。

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