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グラデーションは明確じゃないから美しい。


あっという間の日曜日。今日は東京国際フォーラムで開催された、「ヒューマンライツフェスタ東京2021」へ足を運んだ。このイベントは人権や多様性について学びを深め考えていく主旨とするもの。先月、国立にある人権平和課へアートブックを寄贈させていただいた時に、このイベントが開催されることを偶然知ったのがきっかけ。今回のメインゲストの一人は、モデルとして活動中の井出上 漠さん。ジェンダーに捉われず、自分らしさを活かしながら社会で活躍されている方。今日初めてお会いしたけれど、内面から滲み出る心の美しさを感じる素敵な人だった。井出上さんは自身のセクシュアリティを「性別ないです」と公言されていて、登壇時でも「LGBTQのどれに当てはまるのかわからない。自分がどれかの性別に当てはめないといけないというのはないと思っていて、自分って誰なんだろうって知りたい人もいれば、知るのが怖い人もいる。私は知るのが怖い人だったので、実際病院へ行って診断もしませんでした」とお話しされていたことが記憶に残る。


私は身体と心の性別が一致していない。だから、SNSのプロフィールには「#トランスジェンダー」というハッシュタグを付けている。私も本当の自分を知ることは怖かったし、誰にも相談できなくて辛かった。ただ、ずっと蓋をし続けることが私には耐えられなかった。このハッシュタグは最初からずっと付けていたのではなくて。私が2018年から個展をさせていただくようになって、これまでより多くの人と出会うようになってから。みんながみんなではないけれど、初対面の人からいきなり「性別は男?女?」と聞かれることが以前より増えた。正直にいうと、私は性別を聞かれることが一番苦手。しかも、初対面で真っ先に聞かれることは心の中で結構ザワザワする。「別にわざわざ聞かなくてよくない??」「どっちでもよくない??」って思うのだけど、そう相手に感じさせてしまう私が全部いけなかったのだ。数年前の私は髪の毛も短めだったし、メイクもそんなにしてなかった。ファッションはレディースを着ていたから中性的な容姿ではある感じ。そりゃ聞かれても仕方ないよね。他の人からしたら全然小さなことなのかもしれないけれど、まだその時はカミングアウトを誰にもしていなかったから、心の中はかなり複雑な気持ちだった。それを機に、腹を括って自身のセクシュアリティを公言し、SNSのプロフィールには「#トランスジェンダー 」と付け加えることにしたのだった。直接、性別のことを聞かれないように。


今、「多様性」という言葉をよく耳にするけれど、そういった言葉がなくなるような未来にしていきたいと私は望んでいるし、自分でもシェアしていきたいな。女の子はブルーを、男の子はピンクを好むのも自然なこと。好きになる人も、相手は同じ人なのだから性別が違っても自然なこと。生物学上では性別は2つだけなのかもしれないけれど、本当に望む性別は自分で決めていいし、何かにハッキリと決める必要もない。話は変わるけれども、私は色彩が大好き。中でも、グラデーションに惹かれる。「なぜ好きなのだろう?」って振り返ってみると、色と色の差が明確じゃないから。そこに美しさを感じたから。性別もきっと同じじゃない?



赤色は、命

オレンジ色は、癒し

黄色は、太陽

緑色は、自然

青色は、調和

紫色は、精神


たった一人しかいない自分自身に誇りを。



プリちゃん


アートブックA5フライヤー表

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【祝出版】優しい時間を味わうアートブック『心に灯す光と色彩のパレット』発売中

◇10/10 お取り扱い店舗様◇

梅田 蔦屋書店 (大阪)、 胡桃堂喫茶店 (東京)

「読み終わりには、優しくて幸せな気持ちで満たされて欲しい。明けない夜はないように、病めるときも健やかなる時も寄り添う、友人のような存在になりますように。」


東京を拠点に活動するアーティスト Prius Shota (プリちゃん)、
2021年9月21日(火) 国際平和デーに、初の著書『心に灯す光と色彩のパレット』を出版。

300人以上がクラウドファンディングで応援しあって出版が実現した、
【写真のアートと言葉で、心癒されるアートブック】。


淡い光と豊かな色彩が無限に美しく拡がる、『絵のような写真のアート』85点と、ほんのり前向きになれる言葉たちが掲載。巻末には著者Prius Shotaについてや、作品と個展の裏話つき。


好きな音楽をかけたお部屋で、温かい紅茶やコーヒーを飲みながら読書にふける。スマホやパソコンといったデジタルデバイスから一旦離れて、「穏やかな気持ちになれる、贅沢な時間」を味わってみてくださいね。

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アートブックA5フライヤー裏


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