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高尾歳時記 2024年6月15日

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天気:曇り時々晴れ
気温:25.0℃(高尾山山頂 09:00)
人出:混雑
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高尾は梅雨時期の花が咲き始めています。

梅雨の高尾を代表する花のひとつがホタルブクロです。

ホタルブクロ
Campanula punctata var. punctata

このホタルブクロ(Campanula punctata var. punctata)には、ヤマホタルブクロ(Campanula punctata var. hondoensis)という変種があります。どちらも高尾では、ふもとや山中双方、同じようなところで同じぐらい見かけます。

この二種、遠目にはほとんど区別がつきませんが、花の付け根にある萼裂片の間に三角形にそりかえる附属体があるかないかで識別します。附属体があるのが、ホタルブクロです。

ホタルブクロには、萼裂片の間に三角形にそりかえる附属体がある。

ヤマホタルブクロにはこの附属体がありません。

ヤマホタルブクロ
Campanula punctata var. hondoensis
ヤマホタルブクロには、萼裂片の間に三角形にそりかえる附属体がない。

空は雲多めでしたが天気は晴れ。空は霞が濃く遠景は限定的でした。今年は梅雨の入りが遅いのですが、先日より暑い日が続いて気候的には梅雨明けのような様相です。今日八王子市街地では最高気温が32℃まであがったようですが、高尾山も暑く、午前9時の時点で山頂の気温は25℃。湿度も高く、流れる汗を拭きながらの山行になりました。

今日も花の多いところをめぐってきました。

早朝の高尾山口駅を出発。空は雲多めですが、天気は晴れ。
ムラサキシキブの花が咲いていました。高尾では梅雨の時期にふもとのみならず山中でも見かけます。
ユキノシタはもうそろそろ終わり。
オカトラノオが咲き始めています。個体数は多い。
アカショウマ。こちらも高尾では梅雨時期に多く見かけます。
ウリノキの花が咲いていますね。
クルクルっとかわいいフォルムで大好きな花です。
ヘビイチゴの実がいっぱいなっています。
マタタビ。猫にマタタビのマタタビです。花の時期になると、このように一部の葉が白く染まります。受粉を助ける昆虫を誘き寄せるためなのだとか。
こちらがマタタビの花。マタタビは雌雄異株で、雄花をつける個体と雌花をつける個体があります(両性花をつける個体もある)。こちらは雄花。
ノイバラはほとんど終わっていました。
ウツギの花もほとんど終わり。
ナワシロイチゴの花がたくさん咲いていました。
基本的にマメ科の植物は秋に花を咲かせますが、こちらは夏に花を咲かせます。ナンテンハギ。
ミゾホオズキ。沢沿いなどの涼しく湿ったところに咲いています。
これはサワギク。日陰の涼しいところで見かけます。個体数は少ない。
アマドコロが残っていました。初夏の花です。
ヤマアジサイが開花しています。園芸種のアジサイ(野山に咲くガクアジサイをめちゃくちゃに品種改良したもの)は毒々しい色の花を不自然にいっぱいつけるのが気持ちわるくてみるにたえず嫌いなのですが、山のアジサイは自然と調和したその控えめかつ素朴な姿で、大好きです。
ギンリョウソウ。高尾では梅雨時期に見かけます。
(小仏)城山山頂に到着。空は霞が強かったのですが、富士山はかろうじてうっすらと見えました。
同じく城山山頂から都心方面。こちら方向の遠景は限定的。
同じく城山山頂から。雲がもくもくわいて、真夏のような空でした。
ニシキウツギもほとんど終わり。
ニシキウツギには、開花時は白い花が成熟すると紅色になる個体が多くあります。なので二色にしきウツギ。
一丁平の森は夏仕様です。
一丁平の展望台から富士山方面。だんだん雲が増えてきて、富士山が見えなくなってきました。
一丁平のヤマボウシは花盛り。
高尾山山頂に到着。富士山はすっかり姿を消してしまいました。
同じく高尾山山頂から丹沢主脈方面。空は霞が強く、丹沢主脈の稜線もうっすら。


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