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第4話:対話型ワークショップ企画に至るわたし、そして

前回の記事はこちら


今回は管理部が主業務の筆者が、対話型ワークショップの企画に至るお話をしたいと思います。

その前に当社の会員制度について少しお話します。

当社ではクライアント企業が参加する「成果人事研究会」という制度を運営しています。そこで、年3回「定例研究会」とよばれる対話型ワークショップを企画しています。定例研究会は、会員外の方も勿論、参加可能です。ちなみに研究会のコンセプトは以下です。

定例研究会は、“時宜にかなったテーマについてともに学び合い、探求し合う道場”というコンセプトのもと、ご参加者が自由に意見交換して相互理解を深め、思いもよらない新たなアイディアや気づきを見出していただくための場です。

相互理解、なんですよね。そのために対話のグランドルールがあって、対話に結論をださない、否定しないという大前提があります。わかってはいても意識していないと結論に急いでしまうことありますよね。

入社後わりとすぐこの研究会に参加して、みなさんの対話の盛り上がりに震えました。社会人になってからというもの、学生の時のように思いを話せる場というのは減ったなと思っていました。でも、こういった場が本当は当社だけではなく、数々あって、結論出さず、詰められもせず、ただ相手の話に耳を傾け、そして意見交換することができるというのは、学びとしてとても貴重で濃ゆい時間だなと思ったのです。


もともと対人援助職に興味があり、学生時も「社会構築主義とナラティブアプローチ」というものを専攻していました。その中で、「対話」や「傾聴」のたいせつさを重々感じていたので、自分も企画してみたいな~とうっすら思っていました。ただ、基本はコンサルタントの専門領域で、持ち回り企画をしていたので、専門を持たないコンサル外の人間がそこに入っていくのはどうなんでしょうね、という無意識の先入観がありました。


しかし、前回までの記事でお話した通り、入社時から共感的に受け入れてもらえる、やる時は背中を後押ししてもらえる、という体験があって、頭ごなしに否定されることはまずないだろうという安心感が1年で既にかなりつくられていました。よく耳にする「心理的安全性(チームのひとりひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態のこと)」というやつです。そして、最初の記事でも書きましたが、これって結局、自分で自分の可能性を否定している、幅を狭めているのでは、とふと客観的に自分を振り返ったこともきっかけです。


思えば、育児も正直自信がまったくなく、自分が親として子供を育てるなんてたいそれたことをできるとは思っていませんでした。出産した後も、しばらく、いやなんなら今でさえそう思っています。でも、できるかどうかわからないければやらないのでは、いつまでもできなさそう、ということはなんとなくわかりました。そして、1人ではなく、周りにいる人にアドバイスをもらって、それで最終的に完成させればよいという思いでいると、気軽にやってみようという気持ちになれました。


それはこの会社で、社会復帰の不安・両立の不安を少しずつ自信に変えていけたからこそ、辿り着いた未来でした。自信というのはいきなりつきません(笑)。共感的に受け入れてもらえた体験があり、やってみて、過程・成果をみてもらって、またコメントをもらう。ということを繰り返し繰り返し行って自信が少しずつ回復しました。失敗しても責められることはなく、どう改善していこうか、どう再発を防止していこうか、という視座にともにいてくれるメンバーなのでとても働きやすいです。


今回の研究会(対話型ワークショップ)の企画意図は、自身の経験をお話することで、興味関心がある方の役に立つこともあるかもしれない、またいろいろな立場の方から働くことへの思いを聞いてみたいなと思ったためです。一言で「多様な働き方を考える」というテーマですが、ひろく個人が抱える制約を超えて力を引き出せる環境ってなんだろうという話を出来たらと思っています。


次回は話題の「多様な働き方」ってなんぞや?にもうすこし具体的に迫ってみたいと思います。



当社で対話型ワークショップ開催します!ご興味ある方お待ちしています!

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