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# 9「あなたの目指す産業保健の理想像は?-みずえ編」

産業保健もやもやハレハレ

この番組では、産業保健についてモヤモヤするけれど、身近に語れる人がいない!そんな孤独な産業保健職と一緒に、現場にありがちなモヤモヤを3人のパーソナリティと共に深掘りしてみます。

「みずえが目指す理想像」のもやもや🌥️

よーた:よーたです!!!お願いします!!!!

いが:おお笑

みずえ:よーたさんテンション高いね笑

よーた:そうでしょ! 今回はみずえさんの回ということなのでテンション高めです!それでは、まずは自己紹介お願いします!

産業保健師のみずえさん

みずえ:はい笑 私は17年目の産業保健師です。元々労働衛生機関にいたんだけど独立して7年目になります。主に中小企業と契約していて、あとは公的な機関、労働相談センターのメンタル相談員とかもやらせてもらってます

よーた:産業保健師になる前の話とかさらに詳しく聞かせてもらいたいな

みずえ:元々産業保健をやりたくて看護に入ったんだけど、実習とかしてたら楽しくなっちゃって、保健師は後でもいいかなって考えが変わったのね笑 で、大学病院で4年間臨床の消化器内科やって、疲れちゃって笑 最後は看護研究のグループに入りなさいって言われて、めんどくさくなっちゃってそれから1年で辞めて笑
海外留学という名の遊びにシドニーに行き、帰ってきてから修学旅行の付き添いバイトとかしながらお金稼いだり、夜勤専従をしたり、みたいな放浪生活をして、このままじゃいけないと思って、初心を思い出して転職活動をしたのね笑 
そこで労働衛生機関に就職したの. そこは11年も続いたよ

いが:そこで11年なんだ笑 noteに制服が合わないとか、いっぱい文句たらたらで、愚痴とか書いてたのに笑

みずえ:そうなの笑 いやいやで仕方なかったわりには11年意外と続いて笑

いろんな種類の人に会えたのもキャリアにいい影響あった

よーた:海外放浪と派遣とかの期間は何年くらいだったの?

みずえ:まる2年かな

よーた:たった2年かw でも、やりたいことの手前に色々やってるのってなんか勇気出てくるね笑

みずえ:遊びと仕事をこんなにも楽しくやれるんだってことに気づいたんだよねー。大学病院で働いていたときには出会わなかったいろんな種類の人に会えたのも、キャリアとしていい影響があったかなって思っている. 大学病院ってヒト・モノ・カネが全部揃ってるじゃん? でも市中病院は揃ってない事が多くて、そんな環境あったのねー、ってびっくりした。場所が変わるとこんなに培ってきた技術が通じないんだなってこともあった笑 
これは大企業と中小企業の違いを認識する感覚とも共通しているかも笑

キャリア形成のきっかけ

よーた:ちなみにその2年の間に変わろうって思えた何かきっかけとかはあったの?2年で気づけるものなの?

みずえ:物理的に体力がもたなくなったよ。それと、つまんなくなってくるのかな笑 市中病院って改善できないことも多かったしね。倫理的に我慢できないことにも出会ったし

いが:臨床現場ってそういうことを感じる機会が多くて、違和感が出てきちゃうんだよね. でも、基本的に職場って変えられないじゃないです。 で、みずえさんはその違和感を押し殺したまま働くのはできなかったんだと思う.  noteを読んでいると笑

みずえ:確かにそうかもねー、でも違和感も大事よねー

キャリアのスタートに“労働衛生機関“はあり

よーた:11年間も労働衛生機関で働いたってことは違和感もありながら、しっくりくる部分があったんだね。

みずえ:労働衛生機関がたまたまだけど、ぴったり自分に合ってたんだよね笑 1企業に行ってたらすぐに辞めていたと思う。メインとかお手伝いとかで5社以上くらいずつ関わったり、保健師育成のプロジェクトとか、保健指導サービスの質の管理にも関わらせてもらったり、労働衛生マネジメントシステムを勉強してみたり、いろんなことをさせてもらってたの. だから飽きないで、次これやりたいとかチャレンジできたんだと思う

いが:産業保健師のキャリアのスタートとしては労働衛生機関めっちゃありですね

みずえ:めっちゃいいと思う 健康診断についてもしっかり学べるし、いろんなプロフェッショナルが中にいるから聞こうと思えば聞けるし、勉強の場としていいと思う

よーた:でも募集とか結構あるもんなの?

みずえ:あるある だってお給料良くないもん、派手じゃないし

よーた:そうなの笑

みずえ:だから一人前になったらみんな大企業に行っちゃうのよ笑 でもそうやって産業保健に貢献できるなら本望だって上司も言ってた笑

いが:確かにその役割はあるかもね だから産業保健をやりたい人は労働衛生機関に行くのは本当にありだと思う

やりたいことがなくなったから辞めた

よーた:みずえさんはなんで辞めたの?

みずえ:正直、やりたい事がなくなったからかな笑 実はずっと非常勤だったたのね それは色々やりたいことあって、週5日出勤とか業務に縛られたくなかったから積極的にそれを選んでいたんだよね笑 それで隙間時間に色々勉強とか大学院に行ったりバイトもしたりしてたんだけど、、、最後には、そこで管理職になっていくって道があったんだけど、私の心は動かなくて、積極的にいる理由もないなと思って窮屈さも感じてやめた あと、ぶっちゃけ、最後上司とバチった笑

よーた:11年もいたらそうだよね笑い

いが:よく我慢した笑笑

よーた:でも結局辞めてよかったんでしょ笑

取りこぼされている領域の人たちをカバーしたい

よーた:みずえさんの目指している理想はどういうのなの?

みずえ:理想を持ってやるタイプじゃないんだけど、大きい産業保健のやり方は学会のとかがオッケーだと思う。でも個人的な理想像っていうと、法律とか産業保健の王道から取りこぼされている、いわゆる中小企業とかフリーランスとか、地域・職域の間とか、そういうところで柔軟性高く縦横無尽に動き回れると楽しいなと思う。インフォーマルな労働者へのサービスとかも

いが:インフォーマルな労働者って、たとえばウーバーイーツの配達員とかがイメージしやすいですかね それ以外にも雇用されていない人とか、風俗産業で働く人とか。

みずえ:そうそう、そういう人たち

いが:そういう労働者には健康問題は発生しているし、(法律とか王道の産業保健の)スコープから外れている人に対して関わっていくのは大切ですよね

みずえ:すべての労働者に産業保健をって言うけど、すべてって難しいのが現実じゃない。だから、そういう領域にアクセスできるような産業保健があるといいなって思う

いが:自分が関わっててワクワクするとか、やりがいを感じるとか、、、みずえさんにとってはそれが仕事をやる上では強い気がするね

みずえ:それは労働相談センターの経験が貴重で、、、明日の労働を心配しなきゃいけないとか、雇われてるけど大丈夫かな、みたいな

いが:契約書交わしてない人すらも多いですよね

みずえ:そういった人たちと関わってる時に医療のかかり方とか、休職からの復帰の仕方とか、会社の人とどう話したらいいかを知るとかをお伝えしてたの. けっこう私は環境から受ける刺激が大きいのかもしれないわね

いが:ほんとにそういう人たちってその小さな知識のあるなしが命に関わったり、健康状態に関わったりするから、産業保健の関与はとても大きいと思う

みずえ:ありがたいお仕事をさせてもらってます

アドリブ多めのモヤハレ・・・

よーた:全然みずえさんが事前に記載してるものと違うんだけどどうまとめたらいい?笑笑

みずえ:ないね〜笑

いが:でもよーたさんの方がいつもアドリブやってるじゃん笑

よーた:そろそろスナックの話しようか笑

みずえ:どうぞ笑

実は、スナックのママやってます

よーた:開業して7年になって、絶えず新しいチャレンジをやっていると思うんだけど、スナックは普通手を出す領域じゃないのに、きっかけはどういう感じだったの? お客さんも産業保健の方が多いの?

みずえ:お客さんは7割くらいが産業保健関連だね笑 先に一個言っとくと、開業してずっとチャレンジしてるじゃんとか言われるんだけど、そうじゃなくて、、、

よーた:そうじゃないんだ

みずえ:そうなの。自ら取りにいくってよりかは、求められたことにできるかわからないけど、自信はないけど、できるかぎり準備して応えますってスタンスなのね その結果なんかチャレンジしてるっていう笑

よーた:ほうほう笑

みずえ:スナックは昔からやりたかったの 労働衛生機関では説教ではない保健指導を教えてもらったの。でも、保健指導はつまらない、説教みたいな印象があるようで、現場に行くと説教されると思って萎縮していたり防衛している社員さんが多かったのよね。
だから銀座のクラブみたいな社員さんが喜んで受けられるような保健指導ができれば面白いなとは思ってたのよ でも、ペーペーがそんなことやっても仕方ないから、開業した時に近くのBarの定休日を借りてやり始めたんだよね。でも元々は産業保健職がいないような組織の人たちの健康管理室というか保健室になれればいいなと思って始めたんだけど、、、、、しばらくしたら産業保健職がいっぱい集まっちゃったのよ笑

よーた:すごいじゃん笑

みずえ:でもそれはいがさんの影響も多いかな笑 すでにオンラインで産業保健職が集まってたのと、いがさんがたまたま赤坂の近くにいたっていうのがあって笑

スナックは“産業医の産業医”

いが:産業保健職も傷つく事多いし、憩いの場が欲しかったんですよ笑 セルフケアみたいな。言い換えれば“産業医の産業医(産業医の支援者)“が欲しかったんですよ笑 僕らの羽を休める場としてスナックがあったんだなと思ってますねー笑

みずえ:でも結果的にそうだよね笑 しかも産業保健サービスに繋がったからいいよね

いが:スナックって、テーマとしては関係性作りとかネットワークみたいなものもあるよね

「みずえが目指す理想像」のはれはれ🌞

よーた:じゃあ最後に一言ビシッと決まる言葉をお願いします!

みずえ:一言じゃなくてもいい?笑 

友達をたくさん作って遊ぼう

みずえ:1つ目は「友達をたくさん作って遊ぼう」かな。友達をたくさんつくってよく遊ぼう。産業保健職に限らずいろんな年齢業種の人と友達になったら価値観広がるから笑 

ヒトに当たるな、コトにあたれ

みずえ:2つ目は「ヒトに当たるな、コトにあたれ」。DeNAの南場さんが言ってた私の好きな言葉なんだけど、私たちがモヤモヤを持つことは、たいてい他人に対するモヤモヤなんだよね。あの人がいけてないとか、担当者がいけてないとか、従業員さんがわかってくれないとか。他人に対するモヤモヤを扱わないこと。あと自分に対しても。あれ失敗したとかこれ失敗したとか勝手に落ち込んだりすることを辞めて、今すべきこととか、今やらないでおくこととか、コトにあたろうぜっていう笑 大抵モヤモヤしてる時は人に当たってるからね

よーた:ハレハレ〜!笑

みずえ:今回はこれでエンディングでいいんじゃないでしょうか笑

いが:では今回はここまでで笑 また次回お会いいたしましょう!

音声ソース

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