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(前編)転職後の不満・ストレス体験が役にたってるお話。不満を不満のままに、我慢しない。

                  2021/05/31修正。後編追加


自ら転職するときは、
「今よりもっとよい環境で」
「このままの道ではなくて新しいチャレンジを」
と願いがあってのことと思います。
にもかかわらず、
「こんなはずではなかった」
「なんだここは?!」

新しい環境故のストレスが生じると思うんです。
私の場合、自ら望んで当時狭き門だった産業保健の世界に入ったのに、異文化に戸惑い、苛立ち、ストレス状態で過ごしていました。ものすごく精神的に未熟だったゆえのことです。
でもそのストレスがあったからこそ、今(独立開業)の働き方を選択できた気がしますし、今の仕事の糧にもなっています。ひとつひとつは小さな不満や違和感だけど、その後の働き方のヒントになっている。ストレスでさえも点と点が線になるものなんだ。学びになるんだ。そんなことに気づきつつ当時の反省と学びを書いてみます。


転職までの経過

・新卒
 大学病院の内科病棟で4年間走り抜ける
・フリーター
 派遣登録で夜勤専従やツアーナース、健診などのかけもちをしつつ海外と国内を行ったり来たり遊ぶという放浪生活
・我に返る
 もともと産業保健師になりたくて看護の道へ進んだことを思い出す
・転職
 産業保健の世界へ(企業の常勤を落ちて、労働衛生機関の非常勤職員へ)

社会人になり6年間ずっと病院という場で働いていました。これから進む産業保健(というか一般社会)の常識を知ろうともせずに転職しました。その転職活動の非常識っぷりは、↓に少し書いてあります。


そんな私が週4日の非常勤保健師として契約した先での体験です。
その時は20代後半。異文化の中でわたしは、毎日不満だらけでプリプリ、イライラ、ピリピリしてました。まずは、その不満を列挙します。
こちらは、当時のことを批判するためではなく、転職で感じた違和感不満ストレスが役に立ったこと、今とどのようにつながっているかを捉え直す目的で書きます。


違和感・不満

1.制服が不快
え!?そんなこと?て思わないでほしいです(笑)
転職後のストレスの大部分を占めていました。
当時、ベストのみの制服があり、就業中の着用が義務づけられていました。
わたしにとって、全く好みではない制服(しかもチョッキだけ)を着るということが本当に不快でした
アイデンティティーの喪失と言っても過言ではないくらい(笑)
デザインはそんなにおかしいものではなかったし、すでに働いている方々がよかれと思って選択した結果だと思います。ですが、とにかくわたしの好みではなく、それを身につけなければならないという、ものすごーい心地の悪さがそこにはありました。
もう本当にブーブー言っていましたが、決まりですし仕方がないのでカーディガンをはおり、そのチェックを最小限にして着こなす技を発明してなんとか過ごしました。


2.お昼休みのランチラッシュ、歯磨きラッシュが理解不能
ランチラッシュ

12時にみんな一緒にお昼休みです。周囲のオフィスもほぼ同様ですのでお店は混みます並びます。30分でもずらせば違うのになんて非効率な仕組みなんでしょう。
歯磨きラッシュ
食べ始めが同じなので、歯磨きタイムも同じです。混み合います。30分でもずらせば違うのになんて非効率な仕組みなんでしょう。

とにかく、みんな一斉に休んで混雑させる仕組みが理解不能でした。


3.お茶出しってあるんだ…
昭和のコトかと思ったら、お昼のお茶出しがありました。
給湯室からその日に出勤している方のマイカップを選び出して用意します。(病棟でその日の日勤の人のカップを用意する感じです)
出勤している方の名前とお顔とマイカップを一致させるスキルが必要です。これは、新人がいち早く職員の名前とお顔を覚えるための訓練なのでしょうか?もちろんお片付けもまとめてやります。


4.臨床とは違う時間の流れ(学習時間たっぷり)
入社後すぐには実践の場(個別相談や保健指導)にはでられません。プログラムにのっとった教育があります。(ここで、真の対人支援職としてのマインドに触れました。本当にこの教育を受けられてよかったです)
上司がしっかりとその指導をしてくれるのですが、その他に自己学習の時間もあります。同期とひたすらロールプレイしたり、専門書を読んだりする時間がたっぷりあります。仕事に必要な勉強と練習は確保されており、ものすごい恵まれた環境です。しかし、臨床のときの感覚では、自己学習は家で自分の時間でするもの。勉強でお給料をもらうなんて心苦しい。家でやればその分早く実践の場に出られるのになんてもったいないのだろうと、ここでも苛立ちがありました
(病棟の厳しさが染みつきすぎていましたね)


5.非効率な作業
これお願いね。と新人たちが依頼されたお仕事がものすごく非効率すぎて驚きました。ほんの少しwordとExcelを勉強したわたしでも半分以下の工程で終わる方法がわかります。改善したほうがいいことに気がついたらすぐに行動すればいいと思っていたのでそのまま言ったところ、「とりあえず今までもそうだったから」とお返事があり同期と「???」ってなりましたが、ひとまずその通りにしました。(非効率作業も意外と楽しかったけど)


6.通勤ラッシュ
まあ、嬉しい人はいないと思います。
電車の混み具合や冷暖房、隣になる人によって不快度が増す体験をほぼ毎日することになります。学生のときは当たり前だと思っていたけれど、やっぱりこれおかしいよなあと思いました。通勤で疲弊するのおかしくない?30分ずらすだけでも楽になるよね?


不満だらけのその後

1.制服が不快 に対して
 これは本当に本当にどうにかしたかった~。
そこで、「そもそもなぜ制服が必要なのか?」
ということを上司にたずねました。(ごめんなさい。詰めました)
その答えは、「受診者さんに施設の職員だとわかってもらうため」
ということでした。
私が勤めていた機関は、ただ健診だけをするのではなく、その意味や結果の説明、さらには改善するにはどうしたらよいかの相談もできるようにと保健師による「保健相談コーナー」がありました(すごくない??)。そのフロアではスタッフは皆白衣着用です。しかし、保健師は不要な緊張を与えない為に白衣を着ない選択をしていました。そこで、考えられたのが "スタッフっぽいベスト" だったわけです。

さて、その意味・目的がわかれば納得です。
白衣はそれだけで圧があるし、先生と患者さんという関係を想起させる。上下の関係があるようにとらえる方もいるかもしれません。そういう意味で白衣は着ないという選択にわたしは大賛成です。

では、その目的なら就業中ずっと着用する必要はないということですよね?
ということで、それを伝えて(詰めて)
結果:「相談時以外は着用しなくてもよい」としていただきました。
   事務所で作業している間は私服OKということです。
   ありがとうございます。これで穏やかにお仕事ができます。

反省:「それにしても言い方というものがあるよね」
わたしは本当にプリプリしていて、モノの言い方がなっていませんでした。
制服の目的ってなんすか??意味あるんすか?くらいの勢いです。
きっとその制服だってカタログの中からどれがいいかみんなでワイワイ話しあって決めたのでしょうに、それをボロクソ言うって失礼だなと本当に思います。正論かもしれないけど、言い方ってあるのよ。とその頃のわたしに言ってあげたいです。


2.お昼休みのランチラッシュ、歯磨きラッシュが理解不能
転職当初は本当に理解不能で不満だらけでした。
(でも就業規則にあったのでしかたないですね)
もうこれは慣れるしかないものですが、それでもささやかに歯磨きだけ時間をずらしたり、担当するお仕事によってはお昼休憩がずれるので、そういうお仕事を率先してやるなど、ピークをはずして外食を謳歌していました。
(13時以降のランチはデザートサービスとかある)
のちに思いましたが、これが世間の常識です。産業保健というのはそういう場で働く方々が対象なわけなので、身をもって体験したというコトだと思います。
結果:ひそかに時差を狙う、産業保健の現場の理解につながった
反省:ここでもブーブー言ってた。ごめんなさい。


3.お茶出しってあるんだ…

正直、そんなに嫌ではないんです。
わたしもいただくのだし、みなさんでどうぞ🍵みたいな
ただ、なぜマイカップを取り出さねばならないのか?
しかも名前消えかかってるから柄で覚えるとか…(泣)
わたしはその作業が嫌だったので、代わりに洗い物をするという理由で逃げてました。
ただ、その後、やはり解せないと思ったので、落としどころを探して思い切って提案?というか押し切ってみました。
「急須にお茶いれたので、カップはそれぞれでおねがいしまーす!!」と。

結果:カップの用意も片づけもそれぞれ自分でする感じになった
反省:笑顔はひきつっていたかもしれない。ごめんなさい。

   許してくれてありがとうございました。


ここまで書いて力尽きてしまいました。
イライラしていた時のことを思い出すだけで疲れます。でも幼稚すぎて笑えます。恥ずかしいことだらけですけどそれが現実なので開き直ってまた後編も書きます。
↓書きました








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