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2021年ライブ配信アプリ一覧│ライバー事務所の社長が解説

こんにちは、PRIME代表の阿部伸弘です。
PRIMEはライバーマネジメント事業を軸としたITスタートアップです。
学生時代に起業してから10年、SNS領域でスマホアプリを作り続けてきました。
2017年以降は、ライブ配信者を生み出し育成するライバーマネジメントに特化しています。

ライブ配信についてよく知らない方に向けて業界の情報発信をしています。
そもそもライブ配信とは?という方は第1回をご覧ください。

前回はライブ配信の未来について書きました。

本日は、どんなライブ配信アプリがあるかについて書いていきます!

ライブ配信市場が伸びていることは分かっても、どんなアプリがあるか知らないという方は多いかと思います。
ライブ配信は現在業界一強のサービスはなく、各アプリが右肩上がりに伸びていること。
実際に、日本だけで月次売上10億規模以上が想定されるプラットフォームが複数ある状態です。
本日はライブ配信アプリの中でも、リアルタイムのコミュニケーションが主軸になっているプラットフォームを紹介させていただきます。


◆日本発

Pococha(ポコチャ)

画像1画像:Pococha Google Playより

DeNAが運営しているプラットフォームです。
2017年と後発のライブ配信アプリにもかかわらず、現在売上は四半期で60億円を超える圧倒的な伸び。
ライバーの評価制度(ランク)が充実しているため、ライバーが成長実感を持ちながら継続利用することができます。
アプリの設計上、ロングテール化、分散型といったかたちで、いろいろな配信枠が盛り上がるようになっているのが特徴です。
初のグローバル展開として、米国でもサービスを開始することとなりました。

 LINELIVE

スクリーンショット (42)画像:LINE LIVE Google Playより

LINE LIVEは2015年に開始して以来、成長し続けています。
年齢制限や配信時間制限がなく、他ライブ配信アプリよりも若い世代のユーザーが多いです。
配信はブロードキャスト型で芸能やインフルエンサー文脈が強いことが特徴です。
ヤフーとLINEの経営統合により、グループのエンタメ関連事業の経営リソースを集中させることで、課金事業や広告事業の基盤を強化する方針のようです。
今後更にLIVE事業に力を入れる予定のようで、LINEならではの仕掛けが楽しみです。

SHOWROOM

スクリーンショット (44)画像:SHOWROOM Google Playより

前田裕二さんが代表で有名なSHOWROOM。2020年にDeNAから独立しています。
AKBや吉本芸人が参画しており、一般人というよりはアイドルやアーティストの卵が多数活躍するプラットフォームです。
smashというプロクオリティの短尺動画を配信するバーティカルシアターアプリも話題になっています。

ミクチャ

スクリーンショット (41)画像:ミクチャ Google Playより

ミクチャはジョブカンで有名なDonuts社が運営しているプラットフォームです。
動画からライブ配信に転換した経緯があり、2013年にスタートしています。
以前は10代~20代前半の若者中心でしたが、現在は幅広い年齢層の方が利用しています。
ミスコン等のライブ配信内イベントが多いことが特徴です。
直近ではゲーム配信機能の提供も始まりました。

TwitCasting(ツイキャス)

スクリーンショット (61)画像:ツイキャス Google Playより

ツイキャスは他のライブ配信よりも馴染みがある方が多いのではないでしょうか?
Twitterと連携しており配信者もジャンルも様々、根強い人気を誇ります。
サービス開始は2010年と歴史があり、ライブ配信の原点になっています。
ツイキャスは基本的にブロードバンド型でリアルタイムの番組を見る感覚に近いです。

ふわっち

スクリーンショット (57)画像:ふわっち Google Playより

ふわっちは2015年に開始したプラットフォームで、堅調に伸び続けています。
全体的に年齢層は高めで、ニコ生に近い雰囲気です。

◆海外発

17LIVE(イチナナ)

スクリーンショット (46)画像:17LIVE(イチナナ) Google Playより

日本で最もユーザー数が多いのは17LIVE(イチナナ)。
台湾発で全世界4,500万人以上のユーザー数を誇り、市場の伸びと共に成長しています。
17は一度配信がうまくいった人が活躍し続けることができる夢のある設計になっていて、月収1,000万円を超えるライバーもいるほど。
芸能人の参入も積極的です。
17LIVE社は法人向けにライブコマースシステムである「Hands UP」とノウハウ提供も行っています。

BIGO LIVE(ビゴライブ)

スクリーンショット (47)画像:BIGO LIVE Google Playより

BIGO LIVEはシンガポール発で今や150か国以上4億人のユーザー数を誇る、世界的に利用されているプラットフォームです。
サービス開始は2016年で、日本への進出は2018年。
中国最大級ライブストリーミングのYY incが2019年に完全買収しています。
ライバーへの報酬還元率が高く、時給も出るので最近一気にユーザーが増えています。

Uplive

スクリーンショット (113)画像:Uplive Google Playより

UpliveはAsia Innovations Group Limitedという中国の会社が運営しています。
サービス開始は2016年で、日本、中国、台湾、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどで展開されています。
現在は2億人のユーザーを誇り、今世界中で注目を集めています。

MICO (ミコ)

スクリーンショット (53)画像:MICO App Storeより

MICOはエジプトを本社に置く、日本に上陸したばかりのプラットフォームです。
北米、東南アジア、アラビア諸国等170以上の国で展開されており、ダウンロード数は3億を突破しています。


【その他のジャンル】

◆ゲーム配信

ゲーム市場は堅調に伸びている中で配信はまだやってない人も多く、ゲーム人口分伸びるのではと予想しています。
中国系のゲーム配信アプリは今後まだまだ出てきそうです。

スクリーンショット (56)画像:Mirrativ Google Playより

「Mirrativ(ミラティブ)」はゲームに特化したスマホ画面共有型ライブ配信プラットフォームです。
サービス開始は2015年で、社長の赤川さんはDeNA時代に20代で最年少執行役員となった方。総額35億円の資金調達を実施しています。

スクリーンショット (52)画像:Mildom Google Playより

「Mildom(ミルダム)」はゲーム実況主軸のプラットフォームです。
中国で登録ユーザー2.5億人を誇るDouyu(斗魚)社と日本の大手総合商社・三井物産社のジョイントベンチャー。
2019年10月にリリースされたばかりですが、急成長しています。

◆バーチャルライブ配信

バーチャルライブ配信は、顔出しなしでライブ配信やゲームでコミュニケーションを楽しむことができ、スマホだけで簡単に配信できるVR/AR技術を活用したプラットフォームが成長しています。

スクリーンショット (114)画像:REALITY HPより

「REALITY」は2018年にサービスを開始した、グリー社の100%子会社。
スマホで簡単にオリジナルのアバターを作成してライブ配信ができます。
海外向けサービスをリリースしており、アクティブユーザーの半数以上が日本国外のユーザーです。

スクリーンショット (65)画像:IRIAM Google Playより

「IRIAM(イリアム)」はZIZAI社が2018年にサービスを開始し、2020年に法人化しました。
オリジナルのイラスト1枚でAIがキャラクター化してくれることが特徴で、アバターを作成する必要もありません。

スクリーンショット (64)画像:topia Google Playより

「topia(トピア)」カラオケ×バーチャル配信のプラットフォームで、VR/ARの会社であるアンビリアル社が運営しています。スマホの顔認識でアバターを動かしながら歌配信ができます。

◆音声・ラジオ配信

スクリーンショット (91)画像:Spoon Google Playより

ラジオ配信筆頭は「Spoon(スプーン)」
若い世代を中心に幅広い年齢層に利用されており、声を通したコミュニケーションが目的になっています。
2016年に韓国でリリースされて以降、アジア・アメリカ・中東各国で展開中です。

音声配信はその他にもAzar等も運営している韓国のHyperconnect社が運営する「HAKUNA」、ココネ社の「#私を布教して」が注目されています。

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いかがでしたでしょうか?
プラットフォームの運営が大手企業もしくは大手の傘下であったり、グローバルで展開している会社ばかりですよね。
動画といえば「YouTube」といった一強のプラットフォームが存在するわけではなく、様々ジャンルのプラットフォームが次々に立ち上がり、各社やり方や機能を考えながら伸びていることがお分かりいただけたかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
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次回は、ライブ配信をしている人がどんな人かについて書いていきますについて書きたいと思います!

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