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【読んだ本の記録】「今日は死ぬのにもってこいの日」。詩が伝える世界観の大きさを思う
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アメリカインディアン、ナバホ族のサンドペインティングについて調べたり、サイトを作ったりする業務を知人から頼まれた経緯があり。
その知人から、「ナバホ族のことじゃないけど、インディアンの精神性がわかるから読んだほうがいいわよ」そう言われ、購入したのがこの本。
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読んでいる最中に「コロンブス」のMVがどうのというニュースが流れ、世間と一瞬だけリンクしたようなしていないような。
これは、シンプルにいえば詩集です。
インディアンの死生観をつづる詩集。
基本的に詩は苦手なものの、あれ、これは読めるなあという感覚。
かなりシンプルな、余計な脚色のない、先住民の価値観が素朴な言葉で綴られている。
大地に足を下ろし、空を仰ぎ、生きて、冬には枯れて、春には芽吹くという生命の本質に近いことが語られ、それが心にストレートに響く。
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タイトルは鮮烈な印象だけど、それは数多く掲載される詩の一つでしかない。
アメリカの先住民、タオス・プエブロ族の居留地で暮らす白人の小説家、ナンシー・ウッドが聞き書きを文字にした一冊。1974年にアメリカで出版されたもの。
彼らは死を恐れない。
冬も恐れない。
なぜならそれは、新しい出発の前兆だから。
一度枯れたら、また芽が出て、新しい緑が生まれるからだ。
自然は自分たちのものであるはずがなく、自然からのおこぼれをもらって生きているのに。白人たちはなぜか、所有できるはずのない土地を自分のものにしたがる。なぜ?
そんな短い言葉の羅列が、これほど多くの情報を与えるとは。
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読んでいたら、私も詩が書きたくなってきた(単純)。
そして少し書いてみると、詩は想像以上に難しいのだった。説明できるほどの文章量はなく、考えて考えて、余計なものを削ぎ落とした心の真髄を言葉にするには自分には何もかもが足りない。伝えたいことも鮮明じゃない。
詩は、いいたいことを凝縮させた結晶。
伝えたいことがぼんやりしていると文字は浮かび上がってこない。
これほどの短い言葉で、自分たちを表現できるインディアンたち。
彼らにとって死は新たな出発。
自分の体が衰えても、大地は生き続け、太陽はそれを照らし続ける。
いつ死んでも、それは構わない。
でも、忘れてはならないのは、今、生きていることの喜び。
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最近、人生で初めていくつか詩集をいくつかちゃんと読んで。
まだ全く真髄には触れられないし、入り口に立ってもいないのだけど。
短い言葉の威力だけは、少し想像できるようになった。
短いから伝わらないわけはない。濃い。
一冊読み終えたら、インディアンの気持ちになって詩を書いてみようと思えるくらいの影響力はありました(書けない)。
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