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DX実現の鍵はデフレーミングとリビルド

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業活動や企業サービスの合理化をするうえで欠かせないものと考えられています。

DXのタイミングを逃すことが企業にとって致命傷となり、将来的に破滅を招くおそれがあるのです。

名前にデジタルが入っているため、デジタル化することだと考えられていますが、実はデジタルを目的化しないことが成功の鍵です。

デジタル化よりも大切なのはデフレーミングとリビルドつまり分解と組み換えです。
デフレーミングは東京大学大学院准教授の高木聡一郎氏が考えた言葉であり、枠組みを超えて中身を組み合わせたり、カスタマイズしたりすることです。

例えば、日本の大学で情報システム学を教えると、プログラミングやコンピューター学など、お決まりの授業が入ることになります。

多くの大学教員はそのラインナップに疑問を持つことなく、授業をすることになります。

なぜならそれらの講義が入るのが情報システム学の枠組みだからです。
これが大学の学科ではなく、社会人を対象とした情報システム学の講座となると話が変わってきます。文部科学省の認可などは関係なくなりますから、かなり自由な選択が可能になるのです。

そこで学びたい人の要望に応えて講義を組み直すのがリビルドです。
枠組みを超えてそれぞれが求めるものを提供していくことで、サービスの提供側は成長をしていくということです。

個人の要望に応えていくこと、潜在的なニーズを探って提供していくことを個別最適化といい、優れた企業活動や企業サービスの欠かせない考え方となっていくでしょう。

個別最適化の例としてよく登場するのは、NIKEIDとZOZOスーツです。
どちらもデジタル技術を使って、顧客のニーズに細かく応えていくサービスです。

これらと似た性質を持ったサービスがDXの影響で増加していくことが予想されています。

取り残されないためにはデジタル化を目的とせずに、デフレーミングとリビルドを目的とすることです。あくまでもデジタル化は手段と捉えることが成功の鍵です。


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荒川 明夫 (AKI) ┃ DX推進アドバイザー │ note毎日更新
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