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産業アーキテクチャは、デジタル化が目的ではない産業構造のDX

産業アーキテクチャとは、様々な技術や産業を効果的に利用するためにその舵取りを行う非常に重要な役割のことです。

現在は、様々な技術が高度に進歩しており、非常に複雑で一般の人ではなかなか理解できない難解な技術を用いていることも少なくありません。

また、これらの技術が独立して進化をしている傾向もあり、これらを融合することによってさらに利便性の高い社会が生まれると考えられる面も多くなっています。

日本ではSociety5.0という、様々な技術を高度に融合させサイバー空間と現実空間を効果的に利用しながら利便性を高めると言う目標を掲げており、これには様々な技術の融合が必要となるため、これを効果的に融合させるためにも産業アーキテクチャは非常に重要な存在となっているのです。

これまで、民間でも様々な技術の融合を目指して高度な研究が進められてきた傾向にありますが、民間の場合には自己の利益や相互の駆け引きなどが発生するため、その技術を最大限に利用した利便性の高いものを実現することは難しいと考えられ、また実際に様々な技術がこれまでも考案されてきましたが、その技術の利便性が高まれば高まるほど企業同士の主導権争いなどが発生する恐れもあるため、なかなかうまく進むものではありませんでした。

そのため、それぞれの技術を高度に融合させながら、その恩恵を広く一般の人にまんべんなく行き渡るようにするためには、その中で利害を持たない中立な立場の存在が必要となります。

この役割を担うのが、産業アーキテクチャとなるのです。

Society5.0の基本的な考え方は、それぞれの技術をモジュール化しこれを連携するために高度なDX技術を用いることにあります。

これらの発想は、個別の企業の持っている技術をモジュール化し共通のインターフェイスを利用することで実現するかたちとなりますが、このインターフェイスも従来のものとは異なり、非常に中立性の高いものとなっているのが特徴です。

Society5.0は、様々な技術を融合させ新しい価値を生み出すものであるとともに、その後生まれる新しい技術をさらに融合させるためのプラットフォームを生み出すものでもあります。

そのためのモジュール化のパッケージングやDXの方式なども非常に重要なポイントとなっており、この点を一般に解放すると大きな主導権争いが生まれることも予想されます。

高度な技術を広く社会に貢献するため、その主たる概念となるのが産業アーキテクチャであり、これからの産業や事業を考えていくうえで、重要な要素だと思います。

産業アーキテクチャについては、この動画で分かりやすく解説しています ↓


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