マインドフルネスと心理的柔軟性
日本でもマインドフルネスが広く普及していますが、最近ではACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)という心理療法が注目を集めています。
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT:Acceptance and Commitment Therapy)とは、マインドフルネスの考え方をベースに「心理的柔軟性」(Psychological flexibility)を生み出すことで「心の健康」を維持・回復させる療法のことです。
「Acceptance and Commitment Therapy」の頭文字をとって「ACT」(アクト)と呼ばれます。
英語で「act」は「行動」を意味します。「ACT」(アクト)は、その意味どおり「行動すること」(taking action)を重視するセラピー手法。
医師が行う専門的療法としてだけではなく、一般の人でもストレス対処の技法として活用できるため、世界的に広がりをみせています。
ACTを実践すると、受け入れと受け流しが上手になり、自分のエネルギーを有効に活用できる可能性が高まるようです。
無駄なエネルギーを消耗しないようにすると、心の中に心理的柔軟性が生まれ、相手に対しても寛容になれるというロジックです。
ACTの実践では、自ら選んで行動することが大切で、複数のアプローチが用意されています。
行動心理学の研究に基づいたACTでは、行動と受容を重視しています。
解決できる問題と解決できない問題がある場合は、解決できる問題に力を注ぎます。
仕事の問題で悩んでいる場合は、論理的に検討して結論を導き出します。
心理的柔軟性が奪われると、質の高いコミュニケーションが難しくなりますよね。
心理状態が仕事の生産性を大きく左右するのは想像に容易いです。
心理的柔軟性を育むためには訓練や習慣化が必要で、気付いて観察する姿勢が大切です。
心が作り出す物語に気付き、距離を取って観察するのです。
観察と気付きについては、マインドフルネスの実践が役立ちます。
ACTでは、自分の中にある気持ちを受容して、目標を定めて行動に移すトレーニングを行うようです。
マインドフルネスがベースになっているACTは、精神医療のサポートにも使われていて、欧米で普及し、現在は日本を含めて世界中に広がっています。
自分の価値に沿って行動を起こし、不安になった場合でも受け入れて上手に対処します。
内面との距離を取りながら、賢く付き合う方法を身に付けます。
本当に大切なことを明確にして、行動できるようにトレーニングを進めます。
不安を無理に抑え込むと負のエネルギーと戦うため、エネルギーを消耗します。
エネルギーを消耗すると、本当に大切なことにエネルギーを使えなくなりますよね。
個人的には、ACTを最近知ったばかりなので、その手法や可能性について、これからいろいろと調べてみようと思っています。
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