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デジタルトランスフォーメーション(DX)

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デジタルトランスフォーメーション(DX)についての自身のコラムをまとめています。
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2022年5月の記事一覧

企業の資産とも言うべきデータを活用できる組織とできない組織の差は?

企業におけるデータは、資産のひとつです。 今までに蓄積してきたデータを活用できるかどうかが、社の命運を分けることといっても過言ではないのです。 しかし、すべての企業がデータを活用できているわけではないと言えます。成功している組織もあれば、上手くいっていない組織もあるので、まずはその差について理解を深めておく必要がありますよね。 データを活用できる企業は現状分析と再設計を行っています。 蓄積されたものをそのまま活用できないケースは非常に多いです。 無理に使おうとしても上手く

「IT」と「デジタル」の違いって何?

今日は、ITとデジタルの違いについて整理してみたいと思います。 私も講演や説明で、このあたりを分けて整理して伝えておらず、ニュアンスで使い分けしていました。 このあたりを整理すると、受け手の理解が深まると思いますし、意図的に使い分けすると、発信内容が明確になると思います。 シンプルに整理するとこんな感じですね ↓ デジタル → 情報を数字で表す表現手法 IT → 情報を活用するための技術 つまり、デジタル化は、情報を数字で表すことで、IT化は、情報を活用できる状態にす

DXを実現させるためのITリテラシーの向上

あらゆる業界でITリテラシーを高める動きが盛んです。 特に非IT事業者は、DXを進めるために、従業員のITリテラシーを高めようと、研修を行う企業が増えてきました。 そんな風向きもあり、最近では再び講演、研修ラッシュです(^_^;) ITリテラシーといっても幅が広かったり、組織によって高める水準が異なったりと、ターゲット設定が簡単ではないのですが、DXの文脈で解説すると、その必要性や危機感が伝わるので、併せて解説しています。 企業の業務をラクにしようと、自動化ツールなどを

DXを推進していく中で、従業員がデジタル化に反対したらどうするか

DXを進めようと思った時、こんな施策をいきなり打ち出すと、従業員から反発を受けることがあります。 ・インソーシングで行っていた事業を思い切ってアウトソーシング化させてコア業務に専念できる環境を作る ・フリーアドレス席や在宅ワークや時短勤務やフレックスタイム制を積極的に導入して従業員が働きやすい職場にする ・生活習慣病予防健診やがん検診や悩み相談やストレスチェックなどのヘルスケアを徹底する ・物品購入費や水道光熱費や通信費を見直し無駄をそぎ落としていく 会社の業務効率や生産

テクノロジーとの共存時代に変わるもの変わらないもの

コミュニケーションを充実させて風通しの良い職場環境を作る、コア業務以外の業務はすべてアウトソーシング化させる、従業員一人一人が大きな負担を抱えることなく本業に集中して専念できるようにする、ストレスチェックや健康診断で心身のケアに取り組む、有給消化も積極的に促し一人一人のパフォーマンスを向上させる、フリーアドレスやリモートや時短やフレックスタイムを導入する、ストレスフリーで自由に働けるように環境整備をするなど、売上アップや業績アップや集客アップの実現のために企業が努力すべきこと

DXを加速させるための営業とマーケティング

DXに取り組んでいる企業は多くなっていますが、なかなか実現できてないのが実情です。 大切なポイントは、顧客の環境変化に対応することです。 顧客は日々の生活の中で企業の製品やサービスに触れています。 四六時中、企業のことを考えているわけではありません。 顧客の生活が変化したり、社会情勢が変化することによって、製品やサービスとの接し方も変わります。それゆえに常に顧客の環境変化に対応することが欠かせません。 また、MAツールの活用は必須です。 MAツールとは、マーケティングオ

企業のデジタル変革は失敗8割を許容することから始まる

デジタル変革は一朝一夕にうまくいくものではありません。 その多くが失敗を経験し、失敗を経験することで改善すべき点が見えてきます。 一度失敗したからといってすぐに諦めてしまえばデジタル変革を成し遂げることはできませんので、許容できるような環境を作ることが何より大切です。 推し進める上で重要になるのがアジャイル思考であり、この手法では最初から厳密な完成系を決めず、おおよその内容だけを決めて始めます。 部門横断施策を決定することで各部門ごとの調整を繰り返しながら、少しずつ完

基幹システムをクラウド・ネイティブ・プラットフォームに移行するには

企業では、基幹システムのクラウド移行が進んでいます。 現在は、会計や人事など重要な部分に関してオンプレミス型を採用している企業も、クラウドを検討するのはICT化を推し進めるにあたり自然な流れだといえます。 特に国が指摘した日本のICT環境の遅れとデジタル化への変革はスピード感を持って対処する必要があり、迅速なデジタル施策に対応するという意味でもレガシーシステムの見直しとクラウドへの移行は早急に検討が求められる施策です。 オンプレミス型の基幹システムをクラウド化するには大

不確実性というキーワードが踊るメディアに流されないために確実にやること

新聞やテレビなどのメディアは、個人でも情報発信が可能なネットに比べたら信頼性が高いとされていました。 しかし現在では、新聞やテレビもフェイクニュースを垂れ流すケースも少なくありません。 信頼性の高い大手メディアですら不確実性が高まっており、それに流されてしまう人々も多くいます。 不確実な情報に流されるとビジネスでもプライベートでも大きな失敗をしてしまうので、注意しながらメディアから発信される情報には触れていかなければいけません。 それと同時に、深く自生の高いメディアに

複雑化するマーケティング業務をDXで改善するためには

マーケティングは様々な手法が誕生していることもあって、近年は特に複雑化する傾向にあります。 複雑化するマーケティング業務改善の助けになると期待されているのが、DXで知られるデジタルトランスフォーメーションです。 DXはデジタルツールの活用が成功のポイントになるわけですが、ただ単にデジタルツールを導入するだけでなく、更に推し進める積極的な活用が重要な鍵を握ります。 顧客体験をアップデートするデジタルツールの活用、過去の成功体験を捨てる思い切った転換、決断もまた大事だといえ