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【保存版】ホリゾンタルSaaSについて!時代遅れって本当?ホリゾンタルSaaSはまだまだ可能に溢れている!!

こんにちは!PreVenture編集です!

今回はホリゾンタルSaaSについて紹介します!
SaaSについては、ご存じの方も多いと思います。そして、SaaSのトレンドとしてバーティカルSaaSが伸びている。ということを耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

バーティカルSaaSの台頭に合わせて、「ホリゾンタルSaaSは衰退し、これからの時代はバーティカルSaaSだ」と言われることも多くなっています。

しかし、ホリゾンタルSaaSもまだまだ終わってはいません。もちろんバーティカルSaaSによってさらに競争が激しくなっていることも事実です。一方で、ホリゾンタルSaaS領域でも新しいサービスが続々と開発されています。

今回はホリゾンタルSaaSについて

・ホリゾンタルSaaSとは
・特徴/メリット
・どのような領域に多いのか

について解説します!ぜひご覧ください!

ホリゾンタルSaaSとは

まず初めに、ホリゾンタルSaaSそのものについて確認します。

ホリゾンタルSaaSの定義

ホリゾンタルSaaSとは、特定の領域に特化したSaaSのことです。
ホリゾンタルSaaSと呼ばれるのは、特定領域に特化しサービスを水平方向に深掘りしていくことに由来しています。

SaaS黎明期から、開発されているプロダクトの多くはこのホリゾンタルSaaSに当たります。国内でも、トップクラスのSaaS企業はこのホリゾンタルSaaSに当たります。
一方で新しいプロダクトも次々と開発されており、ホリゾンタルSaaSは目の離せない領域の一つです。

バーティカルSaaSについて

SaaSの中でもバーティカルSaaSとは、特定の業界に特化したSaaSのことです。
バーティカルSaaSと呼ばれるのは、特定業界に特化しサービスを垂直方向に深掘りしていくことが由来となっているようです。


詳しくはこちら


ホリゾンタルSaaSの企業紹介

ここで、ホリゾンタルSaaS企業を3社ご紹介します!

SmartHR

SmartHR社は、人事・労務の業務管理クラウドソフトを提供するHRテックベンチャー企業です。SmartHRを利用することで、ペーパーレスを実現するだけでなく、人事・労務の情報をデータ化し蓄積することができます。

そして、それらのデータを活用したタレントマネジメントや組織のパフォーマンス向上に繋げることができます。SmartHR社は「すべての人が気持ちよく働ける」社会を目指し、人事・労務の業務効率化だけでなくタレントマネジメントまで実行できるサービスを提供しています。

また、SmartHR社は2013年設立され、2021年にはユニコーン企業にまで成長しました。国内を代表するHRテックベンチャーとして注目されています。

zeals

Zeals社は、AIチャットボット×コミュニケーションデザインで接客体験・顧客体験を向上させるシステム、チャットコマースを開発・提供しています。
ECサイトの普及に伴い、オンラインでの接客体験のニーズが高まっています。
自動車、化粧品、サロン、金融、通信など幅広い業界で導入されており、急成長ベンチャーとして注目されています。

ジョーシス

ジョーシス社は、ITデバイス・SaaSの統合管理プラットフォームを提供しています。このサービスは、情報管理システム部門の業務を効率化するものになっています。

デジタル化やDXのトレンドによって、SaaSサービスの導入数やITデバイスの導入数が増えています。そして、急速に増えたITデバイス、SaaSサービスを管理しているのが情報システム部門です。
情報システム部門のアナログな業務をデジタル化することで、簡単にアプリの利用状況・アカウントの運用状況、セキュリティ、の業務を効率化、自動化しコア業務に集中することができます。また、アウトソーシングにより、業務を代行するサービスも行っています。

ジョーシスは、業界問わず大企業から中小企業まで多くの企業に導入されています。

ホリゾンタルSaaSはオワコン?

バーティカルSaaSの誕生により、ホリゾンタルSaaSは今後厳しくなるという声が聞かれるようになりました。この背景には、バーティカルSaaSが業界を押さえてしまうことで、ホリゾンタルSaaSが参入できなくなることが危惧されていると思われます。

実際に、バーティカルSaaSが台頭しており、SaaS業界の競争はさらに激しくなっています。

一方でホリゾンタルSaaSは比較的大規模な企業が多く、シェアを獲得していることも事実です。また、企業の解決されていない課題はあふれており、アプローチ次第で十分に規模を拡大する余地はあります。

さらに、新しいテクノロジーが誕生するたびに、新しいサービスが生まれるため、ホリゾンタルSaaSにも無数の可能性があります。

ここから、ホリゾンタルSaaSについて詳しく見ていきましょう。ホリゾンタルSaaSにも十分な可能性があることが理解していただけると思います。

ホリゾンタルSaaSの特徴

ここからは、ホリゾンタルSaaSの特徴を確認していきましょう。

特定の領域・分野の課題解決する

ホリゾンタルSaaSは特定の領域分野の課題解決をします。例えば、バックオフィス、クラウドサイン、営業支援ツール(CRM・SFA)、マーケティングツールなどです。

どの企業でも持つ機能に対して業務のデジタル化、そしてデータ化による可視化を行うことで、効率的で効果的な業務を行うことができます。

プロダクトを横展開することで、ユーザーを増やすことができます。

市場における競合が多い

ホリゾンタルSaaSには、誕生した初期の頃から活躍している企業も多く、成熟した市場との見方もあります。実際に、既に多くの企業が参入しており、one capitalの調査によると、ホリゾンタルSaaSサービスは370個見つかっています。

このように、市場における競合は非常に多くなっています。

以下の条件をもとに調査:ホリゾンタルSaaSを提供していること、未上場のスタートアップであること(INITIALに掲載あり)国内に拠点を置いていること(一部例外あり)
参照:https://onecapital.jp/perspectives/horizontal-landscape-2022

ホリゾンタルSaaSのメリット

ホリゾンタルSaaSには、「知名度が上がりやすい」、「営業先が豊富」といったメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

知名度が上がりやすい

ホリゾンタルSaaSでは、知名度が上がりやすいというメリットがあります。業界に縛られないという特徴から、より多くの顧客に認知してもらえるためです。

ホリゾンタルSaaS企業は、テレビCMなどのマス広告もPR戦略として効果的に利用することができます。ユーザーが重要な指標となる、ホリゾンタルSaaSの場合、より多くの人に知ってもらうための施策を実行することになります。その結果、知名度が上がりやすく信頼に繋がります。

バーティカルSaaSは、業界では有名だが、業界以外の人は知らないということもあります。

営業先が豊富

また「営業先が豊富」こともホリゾンタルSaaSのメリットです。

ホリゾンタルSaaS企業のクライアントとなり得る企業は、業界を問わず存在します。また、企業規模も大企業から中小企業、個人事業主までがクライアント、ユーザーとなり得ます。そのため、営業先が豊富です。大企業に利用してもらうことができると、他の大企業でも利用してもらい易くなります。

SaaSそのものが普及してきたことも、SaaS企業にとって有利な環境となっています。既に導入している企業では、SaaSへの理解や運用経験もあるため、複数のSaaSサービスを導入することもあります。

そのため、ホリゾンタルSaaSはすでにSaaSを導入している企業の開拓も可能であるというメリットもあります。バーティカルSaaSサービスの場合、1社で複数のSaaSサービスを連携させていることもあり、他のシステムに変更するハードルが高くなっていることがあります。

どのような領域に多い?

ここまで、ホリゾンタルSaaSの特徴とメリットについて解説しました。ここからは、ホリゾンタルSaaSのプロダクトはどのような業界に多いのかについて確認します。

HR/バックオフィス

ホリゾンタルSaaSのプロダクトの中でも非常に多く見られるのがHR/バックオフィス領域です。この業界はホリゾンタルSaaSの定番となっています。

HR/バックオフィス領域は企業経営を支える重要な役割を担っう、一方で人事・財務、労務、経理・会計など煩雑な業務が多く、負担の大きな領域でもあります

業務の自動化効率化ペーパーレス情報のデータ化などのニーズがあります。

SaaSサービスが広まる初期の段階から、HR/バックオフィス領域でサービスが展開されており、ユニコーン企業級にまで成長した企業もあります。一方で、この領域ではまだまだ新しいサービスがリリースされるなど競争の激しい領域の一つです。

実際にone capitalが発表した調査でも、HR/バックオフィス領域のプロダクトは、HR領域で全体の20%、バックオフィス系SaaSは全体の約4割を占めています。

営業

営業はこれまで訪問・飛び込みや、膨大なテレアポなどで行われていました。この方法では、営業マンの負担も大きく、また、一案件あたりの効率も低くなってしまいます。

さらに、従来の営業方法は、個人の能力や意思決定に影響される部分が多く、営業方法がブラックボックス化しています。このことは、受注確度の高い営業方法を再現することができない、営業の教育を効果的にできないなどの課題に繋がっています。

そこで、営業のDXもフォーカスされています。

特に、営業のリモート化と営業データの蓄積・分析のニーズが高く、営業の方法を直接の訪問からリモートでの営業に切り替えることで、営業マンの負担を減少する。テレアポを音声AIを活用し文章化することで、効果的なフィードバックを得る。営業に関するデータを共有し蓄積することで、効果的なアプローチを決定するなど、営業のあらゆる場面でSaaSサービスが導入され、営業のDXを推進しています。

リーガル系

リーガル領域でもSaaSプロダクトが開発されています。

契約や個人情報の取り扱いなどセキュリティ関連を担当するリーガル部門は、法律と強く結びついています。そのため、業務におけるミスが許されません。文章作成や書面の取り扱いなどにおいて、ヒューマンエラーがゆるされず、リーガル領域では、リスクや従業員のコストも大きくなっています。

そこで、法律に則した文章を自動で作成したり、法律的に問題のある箇所をAIが検知ししらせてくれるといったプロダクトが開発されています。


また、書面のやりとりとインターネット上で完結させることで文書の作成・管理業務を効率化する、プロダクトも開発されています。

リーガル領域では、法規制の緩和がプロダクトの開発に影響されることも特徴的です。

マーケティングツール

マーケティング領域でもSaaSプロダクトは次から次へと開発されています。最近は、チャットボットが話題となりました。

マーケティングでは、大きく分けて、認知・興味関心・購買・リピートといった段階にわけることができます。これらの各段階で、効果的な配信や、適切なコミュニケーション、ユーザーの誘導などを自動で行うプロダクトが開発されています。

さらに、そのようなユーザーの行動からデータを蓄積し分析することで効果的なマーケティングを支援するプロダクトもあります。


マーケティング領域は、トレンドの移り変わりが激しく、各社が新しいソリューションを開発に力を注いでいます。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回はホリゾンタルSaaSについてご紹介しました。ホリゾンタルSaaSの現在の様子についてご理解いただけたと思います!

ホリゾンタルSaaSでは、国内トップクラスの企業が存在する一方で、次々と勢いのある企業・プロダクトが誕生しています。また、新しい技術が開発されるたびに新しいプロダクトが開発されており、話題の絶えない領域となっています!

まだまだホリゾンタルSaaSからも目が離せません!

最後に。。。

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