【必見】コンサル業界の役割と歴史について!激動の時代を生き抜いた、コンサル業界!ポイントは柔軟性!?
こんにちは!PreVenture編集です!
今回は、「コンサルティング業界の役割と歴史」についてご紹介します。
就活をしていると必ずといっていいほど耳にする、コンサルティングファーム。
しかし、実際にコンサルティングファームって何か、コンサルティングファームにどのような特徴があるのかを理解できていますか?
コンサルティング業界の歴史は長く、第二次産業革命期にまで遡ります。そのから現在まで、時代の変化に柔軟に対応し今があります。
この記事では
・コンサルティングの役割
・コンサルティングの歴史、変遷
・コンサルティングファームの種類
についてご紹介します。
この記事を通じて、コンサルティング業界についての概要・全体像を掴んでいただければと思います。
コンサルティングについて
まず初めに、改めてコンサルが何を行っているのかを確認しましょう。
コンサルティングとは、企業の課題を解決することを目的とした事業です。
具体的には、より経営に近い経営戦略に関する提案や実行によるサポート、事業戦略・財務戦略などの特定の分野のサポート、さらに現場にちかい課題を解決する業務オペレーションの改善・サポート、ITなどのシステムの導入・システム構築のサポート、人材開発戦略のサポート、さらにはM&Aの伴走サポートなど、支援の領域は多岐に渡ります。
ここで紹介した以外にも、採用の強化や、マーケティング支援など、一口にコンサルといってもその対象は様々です。
また、コンサルティングサービスを展開しているのは、個人事業主から、法人まで存在します。法人の中でも、メンバーが数十人の企業から、~100人の企業、~1000人の企業など、非常に多くの企業が存在しています。
他にも、コンサルティングファームによって、クライアントとする企業の規模は様々で、
・中小企業
・大企業
・官公庁
などに分けられます。
コンサルに求められること
企業がコンサルタントに案件を依頼する上で求められることも時代によって変化しています。そして、より業績向上への直接的な貢献が求められるようになっています。
また、時代背景や景気によっても、企業の課題は変化し、それに合わせてコンサルの案件も変化します。
基本的にコンサルティングファームに求められることは、
・専門的な知識の提供
・最新の知識を手に入れたい
・社外の視点を取り入れる、客観視
・新しい市場に参入する際の市場調査
などですが、不景気や業績が下がっているときは、
・業績を下げないための経営戦略の見直し
・コストカットや経費削減の策定・実行
などをコンサルティングファームが担うこともあります。
このようにコンサルティングには、基本的なビジネス力に加えて、市場の状況を把握する力や、トレンドを見極める力、などが求められています。
コンサルティング業界の歴史
ここから、コンサルティング業界の歴史についてご紹介します!
80年代
コンサルの歴史は長く、第2次産業革命期に誕生したと言われています。
ボストンコンサルティンググループが1966年、マッキンゼーが1971年に誕生しました。
そして、国内では80年代後半のバブル期への突入に合わせて、コンサル業界も成長期に入ります。
88年に野村総合研究所が野村コンピュータシステムと合併。89年日本総合研究所、大和総研などが設立されています。ここで、現在のシンクタンクが生まれました。
90年代
90年代前半に入ると国内ではバブル崩壊しました。その影響はコンサル業界にも大きなダメージを与えます。
国内の企業の投資が冷え込み、コンサルティングファームは、新規プロジェクトの受注が難航しました。コンサルファームは縮小もしくは規模の拡大が出来ない時期が続きました。コンサル市場も縮小しています。
一部のコンサルティングファームでは、新規プロジェクトがないため、若手をプロジェクトに参加させることができず、人材育成に時間を費やすことになります。
一方で、企業経営方針や業務フローを再設計し、損失を抑える提案をすることで価値を生み出すようになったのもこのタイミングです。一般的に、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)と呼ばれる方法によって新たな価値を生み出しています。
同時期に、SI(システムインテグレータ)も構築されています。
また、90年代後半には、金融ビックバンや規制緩和、IT技術の著しい進歩が起こり、コンサル業界も盛り上がりを見せます。
バブル以降の損失を取り戻すために、各企業は積極的な事業展開を見せるようになります。事業戦略の再設計、グローバル展開、事業再生などに合わせて、コンサル業界の案件も増加しています。
2000年代以降
2000年代以降も、コンサル業界は景気の波に左右されています。
90年代後半以降、コンサル業界ではIT技術の急速な進歩に合わせてIT関連の新規プロジェクトが増え始めました。
しかし、この好景気も長くは続きません。ネットバブルの崩壊が起こります。
2001年ごろに起こったネットバブルの崩壊の影響は、コンサル業界にも強く残り、各ファームで、人員の整理や、採用の停止が行われました。
その後2005年ごろに回復し、好調となりますが2008年にはリーマンショックが起こります。2008年9月のリーマンショック以降、コンサルティング案件は減少傾向にありました。リーマンショックでコスト削減のため、コンサルティングを切る企業が増えました。
ITに関するプロジェクトを進めていたが、打ち切りになった。その後、プロジェクトを再開しようとしても、メンバーの変更などがあり、再開できなかった。ということがあったと言われています。
しかしその後、約5年でコンサル業界は好調期に入ったとされています。
このような激動の期間に、コンサル業界内でも大きな変化が見られました。
2000年代に各コンサルファームで資本変更や統合合弁が相次ぎました。
会計事務所系ファームは、総合コンサルティングファームとなっています。
現在の様子について
このように、コンサルティング業界は、
時代の流れに柔軟に変化・対応してきました。
ここからは、コンサルティング業界の現在の様子について確認しましょう。
IT化が本格化
現在の、コンサルティング業界で大きなトレンドとなっているのが、IT化です。
コロナ禍で浮き彫りになったDXの遅れや、ITツールの可能性から、各企業で、社内にITツールを導入する動きが活発になっています。また、DXやITを見据えた経営戦略を再構築する企業もあり、コンサルティングファームは活躍しています。
それに合わせて、コンサル業界でもITに関連したプロジェクトが急速に増えています。
また、日本の企業がグローバル市場へ進出する動きも見せており、グローバル進出を支援するコンサルが出現しています。
アウトソーシングが急増
さらに、業務を外部委託する傾向にあり、コンサルそのもののニーズも上がっています。
コロナ禍による影響も終息し、ITを含め新しいプロジェクトを推進する企業が増えており、コンサル業界は好調期にあります。
コンサルティングファームの種類
現在のコンサルティングファームは自社のリソースに合わせて、特定の領域を支援する傾向があります。ここで、コンサルティングファームの種類と、代表的な企業をご紹介します。
戦略系コンサル
戦略系コンサルは、企業経営の戦略を策定することを支援します。
また、策定だけにとどまらず事業の伴走を行うこともあります。
ITコンサルティングファーム
ITコンサルはITの専門家によるコンサルのような立ち位置です。ITを使って企業の課題を解決します。また、ITの導入を支援します。
SIerとの違い
ここで、SIerとの違いについて確認しておきましょう。
コンサルティングファームと、SIerの違いはその目的にあります。
コンサルティングファームは、ITを通じて企業の課題を解決することを目指します。
企業に対して、課題の洗い出し・要件定義まで介入するのがコンサルの特徴です。
一方、SIerは依頼されたシステムを開発し運用することが目的です。
しかし、実際には明確な区別があるわけではなく、SIerよりのコンサルもあり、どのような支援を行うのかは企業によって異なります。
総合コンサル
総合コンサルティングファームは、幅広い領域のコンサルティングを担当します。その分野は、戦略・業務・IT・組織人事・財務などのすべてのソリューション(サービス)と、製造業、金融、通信、官公庁などのあらゆる業界をカバーしており、一気通貫で支援できるといった強みがあります。
シンクタンク
シンクタンクとは、依頼されたテーマに合わせて調査・研究を行い、その結果を提供する研究機関のことを指します。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「コンサルティング業界の役割と歴史」についてご紹介しました。
コンサルティングの役割は企業の課題を解決することです。
そして、国内のコンサルティング業界は、バブルの崩壊、ネットバブルの崩壊、リーマンショックと何度も苦境に立たされましたが、その都度、資本変更や、統合合弁、そして提供する価値を変更することで柔軟に対応してきました。
コンサルティング業界のこの柔軟性があれば、変化が激しい現代でも柔軟に対応しながら時代の流れに合わせて企業の課題を解決することができるでしょう。
最後に。。。
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