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フランス料理とイタリア料理の違い

いまや、多種多様な変幻自在なあらゆる飲食業態が続出して、専門料理店、創作料理などなどたくさんの種類の飲食店が、世の中を賑やかにしています。

外食をする時、お店選びも、ネットで調べること主流で調べ方も多々あります。

フランス料理のお店の調べ方として、フレンチ、ビストロ、フランスワイン、フレンチレストラン、ブラッスリー、フレンチカフェなど。

また、

イタリア料理店ですと、イタリアン、トラットリア、パスタ、ピザ、などのワードで検索されるのではないでしょうか?

いざ、お店に行ってみると、フランス料理店にパスタがあったり、イタリア料理店でスペインのパエリアあったりで「あれっ?」っという経験があると思います。

料理は、こうでなくてはいけないと言う定義はないのですから、フレンチでイタリアンを出そうがイタリアンでフレンチを出そうがお店の個性なのですから僕は、全く問題なく思います。


今は、世界的に和食ブームでイタリアにも寿司屋があるくらいです。

フレンチに和食のだしを取り入れたお店や、イタリアンに日本のエッセンスを加えたり、和洋折衷であり国境がない料理店が多くなりました。
料理のグローバル化と表現してよいのでしょうか。


日本の家庭料理も、この50年くらいでかなり変わってきていると思います。

ハンバーグ、カレー、餃子、すき焼きなど。これらのような超有名な馴染み深い家庭料理。

どころで一般家庭でも再現される料理は国民食、日本料理になっていて、ソウルフードかもしれません。この先、「日本料理って何ですか?」と質問されたら、上記のような料理をこたえる人が多く出てくるでしょう。

フランス料理とは

誰が決めたか、勉強不足でわからないのですが、フランス料理は世界3大料理の1つであると聞いています。残りは、トルコと中国なのは有名ですね。

因みに、世界3大ギタリストは、ジミーペイジ、エリッククラプトン、ジェフベックと僕は認識していたのですが、今は違うようです。こちらは、音楽雑誌社の発表だったと思います。

フランス料理と中国料理は街中でよく見かけますが、トルコ料理屋さんは見かける機会がほぼありません。イメージが悪かったのでしょうか?


トルコは、海あり、山あり、陸ありでアジアにもヨーロッパにも、アフリカにも通じる場所なので、いろいろな食べ物がトルコを通るのだと思います。そして、いろいろな香辛料、食材が集まり、そこから世界に発信したから3大料理の一つに選ばれたのでしょう。

フランス料理は、イタリアのお姫様が持ち込みました。
というのは有名な話ですね。
では、お姫様がくる以前は料理がなかったのかというと、そんなわけではありません。きちんとありました。土地に住んでいる先住民の方が地域の食材を使って、食事をしていました。地産地消の原型です。

この地産地消は、イタリアでも、フランスでもどこの国でも原点の料理の始まりだと思っています。


海の近くの方は魚介を食べ、山の人は、肉、チーズを食べます。

カスレ、ポトフ、牛の赤ワイン煮込み、ブイヤベースecc...

このあたりがフランス料理として有名です。

それよりも、日本においてフランス料理は高級、華々しいイメージが強いと思います。なぜなら、結婚式でフランス料理に出会うことが多かったからです。それに、日本のホテルのメインダイニングは、大半はフランス料理になっています。家庭料理もあったはずなのに、高級料理、コース料理という路線で世間に認知させた日本のフランス料理のシェフのブランディングに敬服しかありません。

現在のフランス料理の基礎となっているものの確立は、1600年ぐらいですからまだ400年ぐらいしか時がたっていないのですね。

僕が思うフランス料理は、このような感想です。

イタリア料理とは

フランス料理と比べると何故かチャラく見られがちです。ですから、時には料理人もチャラく見られがちです。

ある雑誌社が作った「イタ飯」って言葉が良くなかった。今ではあまり聞きませんね。

でも、おかげで当時は大流行です。

イタリア人がビックリするくらいに、東京にはイタリアンが多かったです。

居酒屋の次に多い飲食店がイタリアンでした。

話しがそれましたが、

パスタ、ピッツァ、ティラミスと言ったおなじみのイタリア料理たち。

イタリア王国が1861年成立。ですが、いまでも、イタリア国内に2つの国があります。サンマリノとバチカン。とても不思議な国です。

イタリア料理は、郷土料理とよく言われます。そして、マンマの味。

イタリア国内の至る所にイタリア料理店がありますが、大きな特徴はナポリにミラノ料理屋がないとか、ジェノバにシチリア料理屋が存在しないとか。あったとしても、非常にまれです。奇跡です。

という事は、ピエモンテには、ピエモンテ料理屋さんが多く、サルデーニャ地方ではサルデーニャ料理店が多いです。フランス料理店は見たことがなかったです。日本で言うイタリア料理店はイタリアでは観光地(ローマ、ミラノぐらいかと思います)でしかお目にかかれないと思います。

探せばあるのかもしれませんが、まず存在しません。
普通にあるのは、ローマには、ローマ料理店。フィレンツェにはトスカーナ料理店。ミラノには、ミラノ料理店です。

意外なことに、中国レストランはどこの町でも必ずあるようでした。


旅行でローマに行って「バーニャカオダ」と言う言葉は通じません。


違いについて

皆さんは、どの部分で違いを感じるのでしょうか?

フランス料理とイタリア料理の違いは味覚構成もありますが、

五感の中でごまかしようのないところは、鼻です。

香りは、その土地の重要なエッセンスです。

日本料理で言えば、朝起きたらお母さんが作るお味噌汁のかおり。

パンの家庭にはこの香りがないですね。パンを焼いた香りや、ミルクコーヒーの香りが朝の香りとして記憶にあると思います。

ウナギのかば焼き、カレー、てんぷら、すき焼き、お寿司、

全てにおいて、お店に入ったらそのお店が提供している香りがします。

イタリアとフランスの国境付近は似たような食材の生産があります。

例えばモナコ、ニース、とサンレモ。同じような香りがします。

イタリア国内でも、トリノはトリノの香り。ヴェネツィアはヴェネツィアの香りです。

この、香りの違いが国境でありそれぞれの料理の大きな特徴です。

美味しくて当たり前という言葉をよく耳にします。という事は、料理店が目指している料理は、当たり前の味なのでしょうか?

当たり前の味=無難な味。店舗の差別化にならないし、それこそ、どこで食べても同じと言われてしまう。

香りがある料理店は、本当に少ないです。

香りは、料理の中で1番重要です。

ワインの値段は、香りの値段。味より、香りが重要です。

ラーメン店もハンバーガー店でもみんな儲かって商売しているお店はオリジナルの香りがあります。これこそビジネス戦略です。

盛り付け、ビジュアルは流行ってる店の盛り付けを、すぐにマネできます。
食材の組み合わせもです。

ノルディックスタイルの盛り付けが流行れば、どこ行っても同じ盛り付け。

全く個性がなく、きれいですが、明日には忘れてしまう。

演出や、付加価値もあったほうが良いですが、料理の根本は
もっと努力しないと、焼き肉店に負けてしまいます。
香りと音と刺激してきます。

SNSで集客するのは、1つのツールであり、全てではありません。
集客として、今では重要任務ですが
しっかりとしたコンテンツがあってのSNSです。

ただ、香りだけはネットで配信できないですね。










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