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【長期入院患者の家族・友人必見!10の課題とその解決策~入院患者によりそうマインドセット】入院を最適化する⑧

あなたの大切な人が長期入院を余儀なくされたとき、
あなたはどうしますか?

この記事は、そんなあなたを支えるためのガイドです。

長期入院患者を支える家族・友人が直面する重要課題TOP10

課題とそれに対して、病院側と入院患者、その家族それぞれに望まれるアクションをまとめます。

根本にあるものは、ヘルプです。

ヘルスケアチームには、医師・看護師さん・ヘルパーさん・リハビリスペシャリストさん、栄養士さん、ソーシャルワーカーさん、ケアマネさん、実に多くの方が入院患者のケアをしてくださっています。

その中でも、印象の良い方に共通しているのは、彼らとのコミュニケーションが終った後に、患者が前向きに自信を持たせる/回復させていることです。これは人生万般にも大切なことで、大いに見習わなくてはいけません。

入院患者が、入院生活で不安になっているところに
「自信」をもたせることです。

退院後に、思い描く未来・ゴールのために、
ポジティブに感情をうごかすために何ができるかを考えたいと思います。

そのために、課題TOP10でそのシーンを特定したいと思います。

1. 情報の不足

   - 医師にお願いすべきこと:
患者の病状や治療計画について詳しく説明してもらう。

   - 看護師にお願いすべきこと:
患者の日常的な健康状態や変化を観察し、それを家族や友人に伝える。

   - ヘルパーにお願いすべきこと:
患者の日常生活の中での困難やニーズを観察し、それを病院側のヘルスケアチームに共有する。

   - 入院患者ができること:
自分の病状や治療について理解し、必要な情報を家族や友人に伝える。

   - 家族・友人がすべきこと:
医師からの情報を整理し、必要なサポートを提供する。


2.精神的ストレス

   - 医師にお願いすべきこと:
心理的サポートやカウンセリングを提供する。

   - 看護師にお願いすべきこと:
患者の精神的な健康状態を観察し、必要な心理的サポートを提供する。

   - ヘルパーにお願いすべきこと:
患者の日常生活の中での精神的な困難を観察し、それを病院側のヘルスケアチームに共有し、必要な心理的サポートを提供/そのサポートをする。

   - 入院患者ができること:
自分の感情を正直に表現し、必要ならば心理的サポートを求める。

   - 家族・友人がすべきこと:
患者の感情を尊重し、必要ならば心理的サポートを提供する。


3.経済的負担

   - 医師にお願いすべきこと: 考えつきません

   - 看護師にお願いすべきこと:考えつきません 

   - ヘルパーにお願いすべきこと: 考えつきません

   - 入院患者ができること:
自分の経済状況を把握し、必要ならば経済的な支援を求める。

   - 家族・友人がすべきこと:
患者の経済的な状況を理解し、可能ならば支援を提供する。


4. 身体的な負担

医師にお願いすべきこと:
患者の身体的な状態について詳しく説明し、
適切なケアの方法を教えてもらう。

   - 看護師にお願いすべきこと:
患者の身体的な状態を観察し、適切なケアを提供する。

   - ヘルパーにお願いすべきこと:
患者の日常生活の中での身体的な困難を観察し、適切なケアを提供する。

入院患者ができること:
自分の身体的な状態を把握し、必要なケアを自分で行うか、家族や友人に助けを求める。

家族・友人がすべきこと: 患者の身体的な状態を理解し、可能ならばケアを提供する。


5. プライバシーの問題

医師にお願いすべきこと:
患者のプライバシーを尊重し、情報の共有については患者の許可を得る。

 看護師にお願いすべきこと:
患者のプライバシーを尊重し、情報の共有については患者の許可を得る。

 ヘルパーにお願いすべきこと:
患者のプライバシーを尊重し、情報の共有については患者の許可を得る。

入院患者ができること:
自分のプライバシーについての希望を明確に伝える。

家族・友人がすべきこと:
患者のプライバシーを尊重し、情報の共有については患者の許可を得る。


6. コミュニケーションの問題

医師にお願いすべきこと:
患者や家族とのコミュニケーションを重視し、情報の共有や意思決定のプロセスに彼らを巻き込む。

  看護師にお願いすべきこと:
患者とのコミュニケーションを重視し、情報の共有や意思決定のプロセスに彼らを巻き込む。

  ヘルパーにお願いすべきこと:
患者とのコミュニケーションを重視し、情報の共有や意思決定のプロセスに彼らを巻き込む。

入院患者ができること:
自分の気持ちや希望を明確に伝え、家族や友人とのコミュニケーションを保つ。

家族・友人がすべきこと:
患者の気持ちを理解し、患者と医師とのコミュニケーションの橋渡しをする。

具体的な事例: 

①【あるある】ある患者さんは、自分の病状について詳しく知りたいと思っていましたが、医師からは専門的な用語で説明され、理解するのが難しかったと感じていました。しかし、家族が医師に対して患者さんが理解できるように説明を求めたところ、医師は病状をわかりやすく説明し、患者さんは自分の病状について理解することができました。

②【問題提議】ある入院患者さんは、残念ながら耳が遠く、認知症もありコミュニケーションが大変困難な状況にあります。

毎日、回診で主治医さんがきて日常の確認をする時間ですが、カーテン越しにニヤリと笑い、コトバを交わすことなく他の患者さんのところにいってしまいました。いくら耳が遠く、認知症のある患者だからといってコミュニケーションがないことはいかがなものでしょうか。

③【問題提議】

ある入院患者さんは、残念ながら耳が遠く、認知症もありコミュニケーションが大変困難な状況にあります。

毎日、回診で主治医であり、副医院長さんがきて日常の確認をします。

今日はきちんと患者さんとコミュニケーションをとります。

しかし、難しいのでしょう。

「耳が遠くて、どこまで理解できてるかわからないな~

こっちもどこまで理解しているかわからないから

困っちゃうんだよな~、まったく

こういう患者さんにはどうしたらいいのかな~」

多床部屋で他にも入院患者さんとそのお見舞いの方たちがいるところで、副医院長先生の嘆きの大声が響き渡りました。

副医院長先生になると、なにやってもいいのですね???

院内は、基本撮影・録音禁止です。

プライバシー観点で監視カメラもなく基本巡回で病院側は入院患者の状況をモニターします。

医者や看護師など病院側のモニターは、いつ、だれが、どのようにしているのでしょうか?

7. 時間管理の問題

医師にお願いすべきこと:
患者の治療スケジュールを事前に共有し、家族や友人が計画を立てられるようにする。

看護師にお願いすべきこと:
患者の治療スケジュールを事前に共有し、家族や友人が計画を立てられるようにする。

ヘルパーにお願いすべきこと:
患者の日常生活のスケジュールを事前に共有し、家族や友人が計画を立てられるようにする。

入院患者ができること:
自分の治療スケジュールを把握し、家族や友人に伝える。

家族・友人がすべきこと:
患者の治療スケジュールを理解し、自分の時間を適切に管理する。

具体的な事例: 

①【あるある】ある家族は、患者の治療スケジュールが突然変更されることに困っていました。

しかし、医師が治療スケジュールを事前に共有するようになったところ、家族は自分の時間を適切に管理できるようになり、ストレスが軽減されました。

①【問題提議】ある患者さんは、救急で来院、残念ながら本来の担当すべき科の先生がいないなかで最善の努力診ていただきそのまま入院となりました。

入院計画書には2週間の予定とされました。その後1か月経過しました。残念ながら計画書のリバイスが入りません。いまだ入院めどについて、口頭でも案内がありません。病院側も、stageが変わるもしくは一定期間が経過したときにリバイスするようなステップを入れてくれたら、ありがたいですよね

8. ケアの質の問題

医師にお願いすべきこと:
患者に最高のケアを提供し、その過程を家族や友人に説明する。

 看護師にお願いすべきこと:
患者に最高のケアを提供し、その過程を家族や友人に説明する。

ヘルパーにお願いすべきこと: 
患者の日常生活の中でのケアの質を確保し、その過程を家族や友人に説明もしくはそのサポートをする。

入院患者ができること:
自分のケアについての期待と懸念を医師に伝える。

家族・友人がすべきこと:
患者のケアの質を監視し、問題があれば医師に報告する。

具体的な事例: 

ある家族は、患者のケアの質に不満を感じていました。

しかし、家族が医師・看護師、そこで解決しない場合は病院ごとに、ソーシャルワーカーさんもしくは相談課があるはずです。適切なタイミングで、適切な方に、改善されない場合はヒトを変え、改善するまでその懸念を伝えたところ、ヘルスケアチームで検討いただき、ケアのプロセスを改善・ありえない対応は是正され、患者のケアの質が向上・安心安全な医療環境のなかで入院加療に専念することができました。

9. 社会的孤立

医師にお願いすべきこと:
患者が社会的に孤立しないように、リハビリテーションや社会復帰のプログラムを提供する。

看護師にお願いすべきこと:
患者が社会的に孤立しないように、リハビリテーションや社会復帰のプログラムを提供する。

ヘルパーさんにお願いすべきこと:
患者が社会的に孤立しないように、日常生活の中での社会的な活動を支援する。

入院患者ができること:
自分の社会的な状況を把握し、必要ならば社会的なサポートを求める。

家族・友人がすべきこと:
患者の社会的な状況を理解し、可能ならば社会的なサポートを提供する。

具体的な事例:
ある患者さんは、長期入院により友人とのつながりを失い、社会的に孤立してしまいました。しかし、家族がこの問題を医師に相談したところ、医師は社会復帰のプログラムを紹介し、患者さんは再び社会とつながることができました。

10. 自己肯定感の低下

医師にお願いすべきこと:
患者の自己肯定感を高めるための心理的サポートを提供する。

看護師にお願いすべきこと:
患者の自己肯定感を高めるための心理的サポートを提供する。

ヘルパーさんにお願いすべきこと:
患者の日常生活の中での自己肯定感を高めるための支援を提供する。

入院患者ができること:
自分の価値を認識し、自己肯定感を高めるための活動に参加する。

家族・友人がすべきこと:
患者の自己肯定感を高めるための支援を提供する。

具体的な事例:

 ある患者さんは、「どうしてこんな病気にかかってしまったのか」「なぜ、こんなに入院長引くのかしら」「どうして、こんな乱暴をうけるのかしら」「トイレに一人で行けないなんて、私はもう役立たずだ」「医者も看護師も何言っているかわからない、専門用語?耳がわるい?頭が悪い? もうなにもわからない」
病気と長引く入院により自虐的な思考ループに陥り、自己肯定感が低下してしまいました。

しかし、長期入院患者を支える家族・友人が直面する重要課題TOP10について、入院生活中に医師とヘルスケアチームと取り組むだけでなく、彼らの提供する心理的サポートと家族・友人の励ましもあいまって、患者さんは自己肯定感を取り戻すことができました。

以上の通り、課題たちが入れ代わり立ち代わり、入院患者を攻め立てて、ウェルビーイングが脅かされています。

退院後に、思い描く未来・ゴールのために、
ポジティブに感情をうごかすために何ができるかの先に、これら課題解決があれば、入院患者たちの院患者が、入院生活で不安になっているところに「自信」をもたせることにつながります。

一般病棟からリハビリ病棟に移動するときに
看護師さんは、ゴール設定で退院後家に帰るか、介護施設に行くかを聞きました。
一方、ソーシャルワーカーさんは、ゴール設定で、退院後どういう時間を持ちたいかを聞きました。

退院後したいことを患者側が気づき、
そのために、どのように体調を回復させるか?
その選択肢として、リハビリをどこで行うのが良いのか?病院/介護施設/自宅?
その経過の後に、退院後理想とする過ごしたい時間を患者自身がイメージをできるようにさせるか。

実に考えさせられる、インタビューの時間でした。
以上を踏まえて、それぞれの立場で臨まれるマインドセットを言及します。


マインドセット

医師: 専門性
- 患者の病状や治療についての専門的な知識と経験を活用し、
最善の医療ケアを提供する。

看護師: 思いやり
- 患者の身体的、精神的な健康状態を理解し、
患者が快適に過ごせるようにサポートする。

ヘルパーさん: 援助
- 患者の日常生活を支え、患者が自立した生活を送れるように援助する。

入院患者: 自己主張
- 自分の病状やニーズを理解し、それを他人に伝える。
-退院後の自分をイメージする。そのためのあらゆる努力を行う

家族・友人: 支援
- 患者の病状やニーズを理解し、必要なサポートを提供する。


長期入院患者の家族・友人に望まれるマインドセットは
「支援」になりますが、その際に、「共感」、「理解」、「忍耐」
これらの心構えを持ち入院しているヒトに寄り添い、
不明な点がある場合は、病院側と適切なコミュニケーションをとり、
患者を最善の方法でサポートすることができます。

長期入院患者は、ちょっとした機会で心細くなります。
近いところで時間がとれるようであれば、ぜひお見舞いに行きましょ。

いつも見せない笑顔に会えるかもしれません笑


長期入院患者を支える家族や友人の皆さんの参考になれば幸いです。
立場が違えば、見えてくるものが変わります。
皆さんのご健闘とさらなるウェルビーイングをお祈りしています。

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