背骨圧迫骨折患者の罪悪感を解消!家族との絆を深める5つの方法~ウェルビーイング観点で入院を最適化する㉞
背骨圧迫骨折で入院中のあなた、家族に負担をかけていると感じていませんか?
その気持ち、よくわかります。
私の家族も、今回深い罪悪感に囚われおり、弱気になると、ここにたどり着きます。
でも、あなたの存在は家族の大切な一部。
今日は、その罪悪感から解放され、家族との絆をさらに深める方法をお伝えします。
背骨圧迫骨折で入院中の方々が抱える悩みの中で、家族や周囲への負担増加に対する罪悪感は深刻な問題の一つです。
この感情は患者さんの精神的健康に大きな影響を与え、回復の妨げになることもあります。
しかし、適切なアプローチを取ることで、この罪悪感を軽減し、家族との関係をより強固なものにすることができます。
罪悪感の根源を理解する
多くの患者さんは、「家族の生活に支障をきたしているのでは」と心配します。
この思いは、家族への愛情から生まれる自然な感情です。
しかし、この感情に囚われすぎると、自身の回復にも悪影響を及ぼす可能性があります。
家族との絆を深める5つの方法
オープンなコミュニケーションを心がける
家族と率直に話し合う機会を持ちましょう。あなたの気持ちを正直に伝え、同時に家族の思いも聞くことで、互いの理解が深まります。家族を含めたケアカンファレンスに参加する
医療チームと家族が一緒に話し合うケアカンファレンスは、治療方針の共有だけでなく、家族の不安や疑問を解消する良い機会となります。感謝の気持ちを表現する
家族のサポートに対して、言葉や手紙で感謝の気持ちを伝えましょう。これは家族との良好な関係維持につながります。家族の時間を尊重する
家族にも自分の時間が必要です。無理にそばにいてもらおうとせず、家族の生活リズムを尊重しましょう。自立への努力を示す
リハビリに積極的に取り組む姿勢を見せることで、家族の安心感も高まります。できることから少しずつ自立を目指しましょう。
Tips:入院患者さんは担当医や看護師さんに言いたいことを言えているのか?
オープンコミュニケーション、ケアカンファレンスの必要性は言わなくてもわかってる・・・という方が多いでしょう。必要性がわかっていても、難しい、それについてひとつのアプローチとしてNOTEします。
入院患者さんの医療従事者とのコミュニケーションに関する統計データを分析すると、以下のようなトレンドが見られます:
言いたいことを言えていない患者が多い傾向:
多くの調査で、患者の30-50%程度が医療従事者に対して言いたいことを十分に伝えられていないと感じていることが報告されています。ナースコールを躊躇する患者の存在:
「トイレくらいでナースコールを押すのも申し訳ない」と感じる患者が一定数存在し、必要な時でもナースコールを押さない傾向があります。
入院中にトイレ行けなくて、体調を崩す患者さんもいるくらいです。医療者とのコミュニケーション満足度の差:
医師とのコミュニケーションに比べ、看護師とのコミュニケーションに対する満足度が高い傾向が見られます。これは看護師との接触頻度が高いことが一因と考えられます。
入院してしまうと、担当医ですら、1on1でお話する時間は限られます。ヘタすると”財前教授の総回診”よろしく、”お偉いさま”が医局メンバーを大名行列を引き連れて「お元気ですか?リハビリがんばってね」このテンプレセリフだけ言って、次々に入院患者のベッドをまわるだけ、担当医と入院患者さんの会話なしといった”習慣”があります。
その様な中で、ケアカンファレンスの重要性を誰もがわかっていても、入院患者がどの程度その必要性に期待と信頼感をもてるのか・・・という大きなハードルがありますが、これは家族と病院側ヘルスケアチームが前向きに取り組む必要があります。患者の年齢による差:
高齢患者ほど医療従事者に対して遠慮する傾向が強く、若年層の患者の方が積極的にコミュニケーションを取る傾向があります。患者の教育レベルによる差:
教育レベルが高い患者ほど、医療従事者とのコミュニケーションに積極的な傾向が見られます。疾患の種類による差:
慢性疾患患者や長期入院患者の方が、短期入院患者に比べて医療従事者とのコミュニケーションに慣れ、言いたいことを言える傾向があります。医療機関の取り組みによる改善:
患者とのコミュニケーション改善に取り組む医療機関では、患者の満足度が向上する傾向が見られます。
これらのトレンドから、多くの入院患者さんが医療従事者とのコミュニケーションに課題を感じていることが分かります。
医療機関側の積極的な取り組みや、患者の意識改革によって、より良いコミュニケーションを実現できる可能性があります。
是非、これを機会に入院患者さんはもちろん、ご家族・友人の皆さんはもちろん、医療側の皆さんも、原点確認をしていただけると今日のお題解決に向けて前進できると思います。
家族とケアカンファレンスを実施する際のポイント
ケアカンファレンスは、利用者に最適なケアプランを策定し、サービスの質を向上させるための重要な会議です。特に家族が参加する場合、以下のポイントを押さえることで、より効果的なカンファレンスを実施することができます。
1. 事前準備の重要性
適切な資料の準備:
利用者の最新の健康状態やケアプランの進捗状況をまとめた資料を準備します。これにより、会議中に具体的な情報を基に議論を進めることができます。
2. オープンなコミュニケーション
挨拶と波長合わせ:
会議の冒頭で参加者全員に挨拶し、リラックスした雰囲気を作ります。初対面の家族がいる場合は、特に丁寧に自己紹介を行い、話しやすい環境を整えましょう。
家族の意見を尊重する:
家族の意見や懸念をしっかりと聞き、共感を示すことが重要です。家族が感じている問題点や希望を引き出すことで、より具体的なケアプランを策定することができます。
責任感の強い医療スタッフには、ご多忙も手伝ってか患者・家族サイドが意見を言うと遮り”説明”を始める方がいます。
最後まで話を聞かずに切り返されたものですから、話してのニーズにあわない内容が返ってくる傾向も強く、もはやそれは”説明”ではなく、”口応え”に近いレベルのことがあります笑。
医療スタッフの熱心さには敬服します、が、患者側の意見を聞く・受け入れきった後に、反応するといった当たり前のことを日常から実践していただきたいものです。
3. ゴールの設定
明確な目標を設定する:
カンファレンスの目的を明確にし、達成したいゴールを設定します。これには、医療者だけでなく家族の意見も取り入れることが重要です。共通の目標を持つことで、全員が一丸となって取り組むことができます。
4. 建設的な議論
問題点の共有と解決策の検討:
利用者のケアに関する問題点を洗い出し、それに対する解決策を検討します。家族の意見を取り入れながら、多様な視点からの議論を行うことで、より質の高いケアプランを作成することができます。
5. フォローアップ
振り返りと改善点の実施:
カンファレンス終了後には、議論した内容を振り返り、改善点を実施します。定期的なフォローアップを行うことで、ケアプランの効果を確認し、必要に応じて修正を加えることができます。
6. 家族の負担軽減
家族の負担を軽減する方法を模索:
カンファレンスでは、家族の負担を軽減するための具体的なサポート方法を検討します。例えば、リハビリのサポートや日常生活の支援など、家族が直面する課題に対する解決策を提案します。
まとめ
ケアカンファレンスは、利用者のケアプランを最適化し、家族とのコミュニケーションを深めるための重要な機会です。事前準備、オープンなコミュニケーション、明確な目標設定、建設的な議論、フォローアップ、家族の負担軽減といったポイントを押さえることで、より効果的なカンファレンスを実施することができます。
参考文献
ワイズマン. 「ケアカンファレンスとは?目的や進め方記録方法を解説」.
Rehab Cloud. 「介護のケアカンファレンスとは|目的と意義・進め方と記録方法」.
マイナビ介護. 「ケアカンファレンスとは?介護職として参加するポイントを解説」.
医学界新聞. 「家族志向のケア(2)家族面談の方法」.
Carekyo. 「ケアカンファレンスの3つの意義とは?コミュニケーションのポイント」.
罪悪感からの解放と家族との絆の強化
これらの方法を実践することで、罪悪感から解放され、家族との絆をより強固なものにすることができます。入院生活は確かに大変ですが、この経験を通じて家族の絆が深まることもあります。
自分自身のウェルビーイングを高めることは、結果的に家族の幸せにもつながります。
あなたの回復と幸せは、家族にとっても大きな喜びなのです。
~ご参考~
https://shintosei.metro.tokyo.lg.jp/shincore-project-06/
「トイレくらいでナースコールを押すのも…」申し訳ないと思う患者と看護師の本音
https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/career_skillup/20220726-2151818/
https://mynavi-kaigo.jp/media/articles/963
https://www.wiseman.co.jp/column/melutasu/27148/
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