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オーストリア&チェコ旅行 ep8-絵画鑑賞と越境列車

旅行5日目。この日はベルヴェデーレ宮殿に行ったあと、列車でチェコのプラハまで移動というスケジュール。
・KlimtのThe Kissを観る
・陸路で国境越え
・ヨーロッパで夏至を過ごす
私の夢が3つも一気に叶ってしまう日ということで、朝からワクワク。

前回のエピソードはこちら↓


起床、身支度、そして荷作りをして朝食を頂いてから、9:00にホテルをチェックアウト。友達と2人、それぞれ日本出発時点で12kg超え(+お土産分重量増加)のスーツケースをガラガラ引きながら、まずはベルヴェデーレ宮殿へ向かう。
地下鉄の移動は問題なかったけど、駅からベルヴェデーレ宮殿まで、GoogleMapで徒歩15分表示の距離を猛暑の中20分以上歩いてめちゃくちゃ疲弊。
汗だくになりながらやっとの思いで辿り着いた直後に、セキュリティに「その馬鹿でかい荷物を駅のコインロッカーに置いてこい」(意訳)と言われた時は一瞬意識が遠のいたものの、「中にクロークありますよね?私達そこに荷物置きますので!」で押し切って入場。
一応他にもスーツケースをクロークに預けている人はいたけれど、本来は預かってもらえないものなのかも。
事前にネットで時間指定のチケットを購入してから行ったので、ほとんど並ばずに入れた。

まず箱が宮殿なので、仮に展示物が何もなかったとしても、壁と天井の絵や装飾等がギラギラで十分見応えある感じ。そこに有名な美術品がずらっと並んでいるという、とにかく豪華すぎる美術館だった。

美術品はほとんどが撮影OKだったのだけれど、撮影OKエリアの中に1枚だけ撮影NGの写真があって、知らずにカメラを構えた瞬間セキュリティが飛んできた。著作権の関係で撮影NGなのだと教えてもらい、へぇ~なるほど、と思った。

順路通り進んで行き…遂に…!

人集りの前にどどーんとクリムトの接吻(The Kiss)!
これ実際見たことあるって一生自慢してると思う…。

そしてベルヴェデーレ(=美しい展望)と名前が付いているだけあって、宮殿の窓からの眺めがとても良かった。

1時間半くらいでさらっと全体見て、再び駅へ向かって歩き出す。
途中、あまりの暑さに我慢できず、冷たいビールで乾杯!

クレープ入りコンソメスープとソーセージも。パンは勝手に付いてくる。

駅到着後も時間があったので、構内のスタバで30分弱時間潰し& You Are Here Collectionのマグカップ2つ目をGET。

14:30頃列車到着。
ここでこの旅最大のピンチが到来。
列車の乗車口に、スネくらいの高さで足の幅と同じくらいの幅の段差×2段(記憶が正しければ)。
我々は2人とも右手にスタバ、右肩にトートバッグ、左手に12kg越えのスーツケース(右利きだからせめて左右逆に持っていれば良かった…)。
停車時間も短い(東海道新幹線と同じくらい)ので、もう本当に乗れないかと思ったけど、今でもどうやって乗ったのか思い出せないけど、なんとか乗れた。こういうのを火事場の馬鹿力というんだね。

旅行会社から渡された指定席は、2列•2列の座席で2人隣同士、モニターあり、USBポートありの綺麗な座席。いいじゃん!と思っていたら車掌さんが来て、ここの車両は冷房をつけないので、冷房をつける車両に移動して、と伝えられた。移動先は2列•1列のシート配列で、友達と座席が離れてしまった。モニターもUSBポートも付いてないし…。
友達は2列並び席の窓側、私はちょっと離れたところの1人席に落ち着き、オーストリアで撮りためた動画の編集とInstagramの投稿作業をする等して過ごした。

そして乗車1時間後に国境越え。
前述の通り、実は人生で1度も陸路で国境を越えたことがなく、密かな夢だったので国境を越えるちょっと前からそわそわして、国境を越えた瞬間は1人でめちゃくちゃテンション上がった。
とは言え、林の中を走っているだけで、特に何かがあるわけではなく(EU圏内なのでimmigrationもない)、国境を越えた瞬間にiPhoneから通信会社が切り替わった旨の通知が届いたのみのあっさりした国境越えだった。

17時頃、突然ゲリラ豪雨が降ってきた。
列車はしばらくはそのまま走り続けていたのだけれど、17時30頃にジュジャール・ナト・サーザヴォウ žďár nad sázavou駅(チェコの田舎街)で停車して動かなくなってしまった。

ただ、停車した時にはもう雨は止んでいたし、東京では夏季にたまにある大雨という感じで列車が止まるほどではないと思っていたので、私は最初は普通に駅で停車しているだけだと思っていてた。たまたま停車してすぐのタイミングで、ゴミ箱を求めてうろうろしていたら、デッキでパリピお兄さんに話しかけられた。

パリピお兄さん:「youは降りないの?」
私:「??? No…」
パリピお兄さん:「降りたかったらホームに降りて待っていてもいいんだって!僕は降りるよ!yeah~」
私:「Where…can I throw…これ…」(ゴミを見せながら)
パリピお兄さん:「分からない~ごめんね~」

全く状況は掴めなかったけれど、平常時のテンションではないお兄さんを見て、何か予定外のことが起きた…?と察した。
とりあえずホームに降りてみると、私の友達の隣の席のお姉さんが「私、あなたのお友達と席隣なの♪」と話しかけてくれて、列車がトラブルで停車していること、発車時刻は未定で暑いので皆ホームに降りて待っていることを教えてくれた。ゴミ箱の場所も教えてくれた。
私が「何で止まっちゃったんだろうねぇ」と言うと、カルフォルニアから来たというそのお姉さんは、そりゃあこの大雨じゃ仕方ないでしょという感じだったので、やはりカルフォルニアは雨降らないのか?と思ったり。

その後、自席で寝ていた友達もホームに降りてきた。
あまり到着が遅くなるとホテルに入れなくなるのではないかと心配になり、駅員にプラハのホテルは通常チェックイン何時まで?と聞いてみたら、「ホテルによる」という全く役に立たない回答しかもらえず。
色々調べて、ホテルは恐らく深夜までチェックイン可能でスタッフも常駐、トラムの終電も深夜で治安もそこまで心配ないということが分かったので、気長に待つことにした。

しばらくホームにいると、プラハからのフライトに間に合わない!と焦る女性から、タクシーの相乗りを提案されるが、1人100ユーロ(約16,000円)とのことでお断りした。

何も情報がないまま停車から2時間が経過。
フライトが迫る女性と相乗りしてくれる人は現れず、他人の私が心配になってきた頃に突然大音量でベルが鳴り、皆大喜びで歓声をあげながら乗車。私と友達も慌てて乗り込み、その後は何事もなく無事にプラハに到着。降車時にフライトのお姉さんとすれ違ったので「フライト、大丈夫?」と声をかけると満面の笑みで「大丈夫!」と。良かった~!!

19:00過ぎに到着予定だったところ、20:30を過ぎての到着になってしまったものの、ギリギリ日のあるうちに到着できたし、列車の停車中が、我々にとって9日間の中で唯一の国際交流タイムとなったので、これはこれで良い思い出となった。

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