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素直さのススメ

こんにちは キャリアコンサルタントの斉藤ももです

中高年の 特に男性に多いな と感じる
自分の客観視を正しく言語化できないことについて

“客観視できていない” わけではないと思うのです
気付いている正しい現状を言語化できない
苦しさのようなものです

言葉と行動の不一致

偶然同じ年齢の2名の転職希望の男性とお会いしました
50代の中高年の男性です
1人は自然体で 自分をとてもフラットに見ており
過大でも過小でもない 自己評価の姿勢に
とても学ばせてもらいました

もうお1人は 非常に高い自己評価
そして10社を超える社数を経てきており
恐らくこれまでのご苦労などが想像される状況でした

しかし「不安はない」と言い切ってのスタート
転職理由の説明に非常に長い時間がかかりました

これはご自身では一番気になっているんだな
というのが分かる行動でした
言葉では「気にしていない」「心配していない」
といいつつ 行動にはその気がかりの部分が
現れていたのだと思います

こうした発話される内容と行動が一致しないこと
人は意外とよくあるものです
誰でもあり得ることです

年齢を重ねることで認めにくくなること

これは自分にもとても当てはまるなと思うのです
年齢を重ねていくと 認めたくないことが増える
そんな気がします

でも冷静な目は若い時よりも身についている
だから自分の不甲斐なさも 弱さも
一番に自分がよく理解できてしまう

しかし 家族の中での立場 会社という組織での立場
社会という一般化されたレベルとの比較での立場
そんな諸々の本当の自分以外での要素との関係
ありのまま を受け容れきれない状態になりやすい

これはどこかで緩めていかないと
本当に自分を苦しめるだけになってしまいます

弱っているときには弱音を吐ける
出来ないことには出来ない自分を受け入れて
出来る若手に敬意を払い 学ぶ姿勢を持つなら持つ
それらを素直に行動に落とし込めたら
どんなにか楽になれるだろうと思います

若い世代も 周囲に頑固者のおじさん・おばさん
ご自身のご両親がいらっしゃったら
イライラするかもしれませんが
一度深呼吸をして 許せるように
そして彼らの経験に対して敬意を持ち
接することができるように

ウルマンのように

私はサムエル・ウルマンの詩が好きです
『Youth/青春』という詩の一部をご紹介します

青春とは人生のある期間ではなく、
心の持ちかたを言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、ニ十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥になる。
(後略)

サムエル・ウルマン 作山宗久:訳 『Youth/青春』

若くても 中高年でも
自分の心に強くありたいものだな と思います

“素直” でいたい

学生に授業で伝えていることの1つに
“素直さ”の大切さがあります
そして “素直 ≠ 従順” ということを伝えます

そのまま自分にも必要だと改めて感じました
誰しも いつでも 「素直であること」
これは自分の成長に繋がるし 謙虚にもなり
他者を頭ごなしに否定するようなことも
無くなるでしょう

まずは自分が気づいていることに対して
“素直”に受け容れること
このことで きっと自分が軽やかになれる
そんな気がしています

私がお話を聞いた中高年の男性2名
新しい転機に活躍の場に出会って欲しい

今日も一日 素直に生きましょう!


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