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瀬戸市の生物を守る清掃活動を。継続でつくる地域環境の変化

こんにちは!愛知県瀬戸市に本社を置く大橋運輸です。

私たちは企業理念に「仕事を通じてお客様や地域に貢献する」を掲げています。運輸業と生前整理・遺品整理を中心とした事業展開をしていますが、地域に根差す企業として「地域活動」も積極的に行なっています。地域とは、住む人だけでなく、環境も含まれています。関わったり、足を運んだりすることで課題解決につなげようと、多様な活動をしてきました。

地域活動の一つに、瀬戸市の蛇ヶ洞(じゃがほら)川で行なう清掃活動があります。蛇ヶ洞川は、国の特別天然記念物である「オオサンショウウオ」の生息地ですが、不法投棄されたゴミなどで汚れていた時期がありました。地域環境と生物を守るために、2012年から、清掃活動を始めた弊社。今回の記事では、これまでの歩みや想いなどを紹介していきます。

オオサンショウウオ生息地の清掃活動をする理由

弊社が清掃活動を始めたのは、「瀬戸のオオサンショウウオが日本で一番痩せこけている」と聞いたのがきっかけでした。社長の鍋嶋が蛇ヶ洞川を訪問すると、川が汚れているだけでなく、不法投棄されたゴミも多くあるような状況。モノの整理に携わる企業としても、見過ごすことはできませんでした。当時から、地元の方による清掃活動は行われていましたが、高齢の方も多かったため、川の中の清掃は難しく、弊社も一緒に取り組みを始めました。

現在でも、川の中の清掃を中心に、ゴミの回収を行っています。上流には、不法投棄された産業廃棄物のゴミがあり、雨が降るたびに下流に流れてきていました。活動を始めた当初は30分もしないうちに、軽トラック1台分がいっぱいになるほどだったのです。また、下流の方ではプラスチックの破片など、生物を傷つけかねないものが発見されることもありました。

それでも、活動を継続するにつれて、川の状態は良くなってきています。清掃活動の途中で、サワガニやモクズガニなどの生物を見られるようにもなりました。ゴミの量はゼロになりませんが、活動開始したころと比べると、少なくなっているように思います。

オオサンショウウオも健康的な肉付きになりました。瀬戸市オオサンショウウオ通信2021によると、見かけられる個体のサイズは全長約70cm。全国平均ほどとなっており、幼生も生息していることから、産卵環境が整っていることも見受けられます。

行政や住民の方を巻き込みながら継続して10年

蛇ヶ洞川清掃活動を始めた当初、参加している企業は弊社のみでした。しかし、一企業や市民ボランティアだけでは、できることに限りがあります。例えば、土砂をせき止めるための土留めが崩れて処分をしなければいけないときなどは、手に負えない状況でした。

そのため、瀬戸市役所に話をもちかけました。河川が汚れている状況を伝えたりしたことで、行政と一緒に取り組みを始めることに。相談する以前に比べると、人員も、対策の規模も広がりました。
行政を巻き込んだことは、清掃活動の継続にも結びつきました。瀬戸市には、さまざまな業種が協働して地域の環境づくりを推進する「環境パートナーシップ事業者会議」があります。同会議に所属している企業様であれば、好きなタイミングで清掃活動へ参加できる仕組みを作ることで、多くの人々が参加できる機会が増えていきました。

弊社は、活動開始当初から欠かすことなく、年に3回以上、清掃活動に参加しています。今年はすでに7月と8月に清掃活動を実施。地元の保護ボランティアの方を含めて、約25名で河川や周辺地域を清掃しました。参加した社員やそのご家族からは「オオサンショウウオを実際に見ることができて、本当に生息していると驚いた」「自然と触れ合えて気持ちがよかった」という声がありました。この活動を通して「地元に貢献していることを体感できた」という方もおり、地域らしさを感じるきっかけになれたのも嬉しかったことを覚えています。

これからも、地域課題に対して、社員や事業を通じて貢献していくとともに、市民や行政の方々と一緒に活動することで幅を広げていきたいと思います。

今後も社長や社員へのインタビューを通して、会社の歴史や各取り組みの詳細について紹介していきます。弊社で働くことに興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧になってください。

また、ビジョンに共感して下さった方で、公開されている求人にはマッチしないものの「挑戦したいことがある」「自分の経験やスキルを活かせるか確認したい」という方向けに、オープンポジションも用意しました。

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