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「自分らしく働く」を考える。ダイバーシティイベントレポート

こんにちは、瀬戸市に本社を置く大橋運輸です!

弊社では、個々の属性に関わらず、能力を発揮できる職場づくりに取り組む「ダイバーシティ経営」を10年以上にわたって実践しています。その一環として、7月9日と16日に開催された「Diversity EXPO」(以下、ダイバーシティEXPO)に出展しました

ダイバーシティEXPOは、「みんな一緒に『自分らしく』」をコンセプトに掲げる求職者向けイベント。弊社は初回から参加しており、今年で5回目の出展となりました。

今回の記事では、ダイバーシティEXPOの紹介と弊社が出展を続ける理由、今年のイベント当日にお話しした内容や参加者の声などをレポートしていきます。

ダイバーシティEXPOに大橋運輸が参加する理由

「ダイバーシティEXPO」は、自分らしく安心して働ける職場について一緒に考える機会を東海地方で作りたいという思いから、「Working Rainbow EXPO」というイベント名で2017年に始まりました。LGBTQに関連した取り組みを実践する企業の存在や、具体的な活動内容を伝える場になっています。主催は、性的少数者がイキイキと働ける職場づくりを目指して活動する、on the Ground Project様(運営:株式会社エニシア)です。

LGBTQというと、「変わっている」「特別な存在」と偏ったイメージを持つ人がいるのが現状としてあります。これにより、差別や偏見をされたりする可能性が高いため、性的マイノリティではない振りをして日常生活を過ごす人が多くいるといいます。on the Ground Project様は、性の多様性が少しずつ認められていくことで、一人ひとりがありのままの姿を大切にし、それが当たり前のようになる社会を目指して活動を行っています。

昨年までは「LGBTQ・SOGIと職場」をテーマに開催されてきたWorking Rainbow EXPO。今年は性別や国籍、年齢、学歴、障がいなど、様々な要素が複合的に重なり合う「ダブル(トリプル)マイノリティ」という観点も加え、対象範囲がダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に広がり、イベント名も「Diversity EXPO」として開催されました。

イベントは2日に分けて開催。7月9日は、出展企業の社員による対談が行われ、各企業の取り組みや当事者社員の体験談などが語られました。7月16日は、企業ごとに設置されたブースでの取り組み発表と、参加者との交流会が行われました。

on the Ground Project様によると、求職者からは「LGBTQの取り組みをしている企業はありませんか?」「取り組みをしている企業が少ないので、地方ではなく都市部で働きたい」という声を聞くことがよくあるそうです。当事者にとって、やりがいを持って仕事に取り組める環境は、特に地方では見つけにくい現状があります。

弊社は地方の企業ですが、10年以上「ダイバーシティ経営」に取り組んできました。今では社内に考え方が浸透しただけでなく、社外からの評価も得られるようになっています。また、経済産業省から、日本の中小企業として初の「新・ダイバーシティ経営100選プライム」に選出いただいたり、日本初のD&Iに関する評価制度である「D&Iアワード2021」で「中小企業部門 D&I Award 大賞」を受賞しました。

こうしたアワードへの参加も含め、活動を伝える機会を持つことも大切にしています。自分らしく働くための選択肢や方法があることを、当事者の方に提示する一つの方法だと考えているためです。そのうえで、一人ひとりと向き合いながら、働きやすい環境や挑戦したいことについて、一緒に考えられたら嬉しいという思いがあり、出展を続けています。

属性に関わらず、やりたい仕事を諦めないために行動する

ダイバーシティEXPO1日目のトークイベントでは、弊社から外国籍社員である管理栄養士の太が登壇。「LGBTも過ごしやすいまち」の実現を目指して活動する一般社団法人ELLYの理事であり、トランスジェンダー男性である峰山和真さんと対談を行いました。

2020年に発表された法務省の調査結果によると、日本における外国人の割合は約2%。外国籍でありながらも、「管理栄養士になる」という自分が追い求める夢を実現した太の道のりは、求職者や関係者にとってヒントがあるのではと思い、今回登壇してもらいました。

二人が就活で苦労した話の中で盛り上がっていたのは、就職相談窓口に関する話題です。LGBTQと外国人という違いはあれど、マイノリティである点で共通する二人には、「前例がないから」と言われたことで苦労した経験がありました。

太の場合は、外国籍の人が管理栄養士として就労ビザを取得した前例が当時なく、「ビザがおりない」ことを理由に、就職ができなかった過去がありました。

峰山さんの場合も、トランスジェンダー男性であることを職場に伝えたうえで仕事をすることを希望し、キャリアセンターで相談するも、「前例がないから」と話が進まないないなど、就職活動するうえで苦労したといいます。

太の場合は、日本で管理栄養士として働く夢を叶えるために、行動を続けました。就労制限のない永住権を獲得し、国籍問わず働きやすい環境の会社を探すなど、「自分で情報を取り、動くことの大切さ」を語ります。

また、対談の中にあった「自分がマイノリティであることと、描きたいキャリアを切り離して考える」という部分が特に印象的でした。「何のためにやるのか」目的を見失わず、「自分らしく」働ける環境を求めて行動することは、どんな人にとっても大切なことのように感じられます。

就職相談窓口で働かれている参加者の方からは、「あらためて自分にできることを考えるきっかけになった」「個々の認識が異なるのは仕方ないとはいえ、自分から変えていけることを実行したい」などの感想をいただきました。イベントで知ったことを周りにも伝えていきたいという声もあり、多様性について考えるきっかけを広げられていたら嬉しいです。

多様な社員がいることで、さまざまな立場からの意見が生まれていきます。一人ひとりが異なる「できること」「やりたいこと」を持ち寄ることで、事業やサービスの品質向上にもつながります。また、異なる意見が入ることで、物事を本質的に考えたり、思考力が鍛えられて対応の幅が広がったりすると考えています。その結果として会社でできることが増えれば、地域や社会もより良い未来へ向かっていくと思うのです。

今後も社長や社員へのインタビューを通して、会社の歴史や各取り組みの詳細について紹介していきます。弊社で働くことに興味を持ってくださった方は、ぜひ採用ページをご覧になってください。

また、ビジョンに共感して下さった方で、公開されている求人にはマッチしないものの「挑戦したいことがある」「自分の経験やスキルを活かせるか確認したい」という方向けに、オープンポジションも用意しました。

オンラインでのカジュアル面談を想定しておりますので、ご関心のある方は下記のページからぜひご応募いただけたらと思います!


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