ジェニィ

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通学路雑感

僕には通学のために30分ぐらい歩く贅沢な時間が毎朝ある。北千里駅から阪大までの道は結構広くて歩きやすいし、まるで海に映った月の道みたいにいちょうの木が長く真っ直ぐ並んでいてかなり気に入っている。この道はゆったりとした登り坂になっていて、リュックに入れたノートパソコンの重みで両肩が絞られていく。 その先には、運動場ぐらいの大きさの池があり、そこになににも邪魔されず自由に育ったであろう大きな蓮の葉が群れをつくってぽっかり浮かんでいる。その池が朝日をきらきら反射させ、鳥が唄いなが

    • 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」読後感想

      今でも若者のバイブルとなっている『ライ麦畑』の村上春樹訳版だ。主要な登場人物は主人公のホールデン・コールフィールドただ一人であり、物語は一貫して彼の一人称で語られる。 成績不良の学生ホールデンがクリスマス(つまり子どもにとってのお祭りだ)前後に学校を抜け出して起きた出来事が語られている。そこでは大人が使う建前や欺瞞に対する失望と憤怒、性に対する焦燥と畏怖がこれでもかと思う程、300年くらい綴られている(ホールデン風な誇張)。落ちこぼれ学生であるホールデンが言う、『ライ麦畑の

      • ヨルシカの風

        期末テストがあるので、ここ最近感想書けてません😰。 前に読んだお話で、青年が、別れた恋人との思い出を、歌に変換し、昇華させていく場面において、青年が、書いた次のような詩が、出てきました。「白いカーテンが揺れた そっと揺れた 僕に揺れた 愛に触れた」  どうして急に白いカーテンが出てくるんだろう?どういう意味なのか、私には、全く見当もつきませんでした。 ちんぷんかんぷんとは、まさに、このようなことを言うのだと思いました。しかし、結局浅学非才な私は、この問題は、そのまま、放って

        • 芥川龍之介 鼻を読んだ感想

          はじめまして!2022年12月から始めました、くしゃみと申します!これから本の感想を気ままに書いていきたいと思ってます!何卒よろしくお願い申し上げます🙇 内容の把握をしてもらってからのほうが感想をよく分かってもらえるのではないかとおもったので、お話をまとめましたので良かったらお読み下さい。  偉い僧である内供にはコンプレックスがあった。鼻が異常に長いことである。民衆に笑われるのが耐えきれなかった彼は鼻を短くしようと苦心する。何をしても治らなかった鼻だったが、ついにある治療

        通学路雑感

          村上春樹 「一人称単数」 読書完了

           はじめまして!2022年12月から始めました、くしゃみと申します!これから本の感想を気ままに書いていきたいと思ってます!何卒よろしくお願い申し上げます🙇 今回は村上春樹の短編小説集「一人称単数」から表題作 一人称単数 の感想?というか、自分なりの解釈で短い文章を書いてみました。興味があればぜひ読んでいたたげると嬉しいです。    私は日本で最も有名な小説家がであり、ノーベル文学賞候補に毎年名前が挙がる、いわば文学的思想的ファッションとなっている村上春樹の短編を1つを読み

          村上春樹 「一人称単数」 読書完了

          ヨルシカの花

           こんにちは!はじめまして!今回は読書感想文ではないのですが、個人的に大好きなヨルシカについてお話したいと思います。  ヨルシカの綺麗なギターサウンドと狂気的な歌詞やっぱりいいですよね!私も大好きです。 しかし今は12月ということで、ヨルシカには冬についての曲はあまりないですが、あの孤独な歌詞は冬にも合うのでいいですよね。  先日、ヨルシカ公式から2023年4月5日に音楽画集「幻燈」が発売されると発表がありましたね!第一章「夏の肖像」と第二章「踊る動物」の2章で構成されて

          ヨルシカの花

          武者小路実篤 「友情」を読んだ感想

           はじめまして!2022年12月から始めました、くしゃみと申します!これから本の感想を気ままに書いていきたいと思ってます!何卒よろしくお願い申し上げます🙇  今日は友情と恋愛の相克がテーマ、武者小路実篤の「友情」を読みたいと思います。短いし文章も簡単そうだし青春小説っぽいので読みやすいかな〜て思ったので要約と感想を書いておきます。お時間がございましたらぜひ読んでみてください!また小説、新書などの感想を載せていくため、ご興味があればぜひフォローよろしくお願い申し上げます。

          武者小路実篤 「友情」を読んだ感想