通学路雑感
僕には通学のために30分ぐらい歩く贅沢な時間が毎朝ある。北千里駅から阪大までの道は結構広くて歩きやすいし、まるで海に映った月の道みたいにいちょうの木が長く真っ直ぐ並んでいてかなり気に入っている。この道はゆったりとした登り坂になっていて、リュックに入れたノートパソコンの重みで両肩が絞られていく。
その先には、運動場ぐらいの大きさの池があり、そこになににも邪魔されず自由に育ったであろう大きな蓮の葉が群れをつくってぽっかり浮かんでいる。その池が朝日をきらきら反射させ、鳥が唄いながらフランスのパレードみたいに自由に飛んでいるの光景を毎朝見れる僕はかなり幸せである。このような通学路を通ったあとではもう教室に着く頃には、太陽を見たリスみたいに嬉しくなってしまっている。このように僕の1日がゆるりと希望に満ちて始まっていく。 2023.05.09
終わり
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