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シュガー&スパイス&スパイダー

小説を読んでいると
分からない言葉が出てきたり、知らない表現が出てきたりする。


すぐにその意味を知りたいので、
本を閉じてネットの蜘蛛の巣へ飛び乗る。

自分の手のひらの言葉では、
とても拙くて言葉に出来なかった気持ち・状態が
「ああ、この言葉であらわせられるんだ。」って毎回すくわれる。

読めなかった漢字が読めるようになったり、
その言葉を見たら意味が分かるようになったり
心や脳みそが「おいしい。おいしい。」って肥えてく感覚がある。

見た目は変わっていないけど、内側からむくむく大きくなるんだ。
グローリー。

わたしは小説が読める目と、手と、小説家さんに感謝する。

しぇしぇ、ぐらっちぇ、さんきゅー。





恋に関わらず、惹かれる人について考えてみた。


生まれたところや住んでいた場所なんてみんな違うのに
いっしょの空気を吸っているのが心地よいひとってなんだろう。


混ぜた色が全く違っても、出来上がった色が似ているひとは、
一緒にいて気持ち良い。


笑ったり気づいたりすることが、おんなじだったり、
タイミングだったり。

「共有」できているって実感する瞬間、気持ちが良い。


もっとこのひとと、長い時間一緒にいたいと思う。
背中に飛びつきたくなる。


でも、自分と違う感覚にも、惹かれる。

自分に出来ないことが出来たり、自分のなかで固定されてた考えや概念が
ぐらぐらに揺らされたりすると、いつまでも頭から離れない。


焼きつくんだよ、その人の名前や、形に。
焦げ目が付くくらい。


おんなじすぎても、苦しいし
ちがいすぎでも、触れないし


きっと数学とか科学じゃ、解明できないな。


数時間前は、まったく他人だったひとが
抱き合っていたりだとか、傷をつけたりだとか。


いま、頭に思い浮かんだ いとしい顔たち。
出会えたことは、惹かれあったのは、まぎれもない本当のことで
わたしは記憶も今も、どっちも行き来したい。


見えない無数の糸で繋がって、ほどいたり硬く結ったり
切れそうでも、たぐりよせたりして。



わかんないから、見えないから
眩しくてキラキラなんでしょ





















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