私の留学前
「ああ帰りてえ」
今でも忘れない、あの時の悔しさを。
ちょうど留学する2年前の8月、中央大学のグローバルスクエアという場所で開催される、Welcome partyに参加した。
これは、海外留学生をおもてなすイベントで、友達に誘われたので行くことにした。
始まってすぐ、私は帰りたくなった。
そう、英語がなにも分からないのである。隣で楽しそうに英語をペラペラ話してる友達を横目に、絶望に打ちひしがれていた。
もう、なに言ってるか分からないし、外国人を前になにも言葉が出なかった。
ほんとにつまらないし、苦痛でしかなかった。
しかし、友達に無理やり2次会まで連れてかれることになった。あー、最悪、、もう十分だ
居酒屋での2次会が始まったが、もちろんつまらない。2時間くらい居酒屋にいたが、分かった内容は
「お前タバコ吸う?」
だけである。我ながら驚異の英語力!!
いつもどんなことでも楽しさを見出せてたけど、言葉の壁は想像以上に高かった。
英語を通じなくてもなんとかなるって言う人もいるし、実際なんとかはなるが、面白くはなかった。
英語を話せたら、もっと色んな人と簡単に繋がれるし、楽しいんだろうなあと漠然に思ったのと、シンプルにとてつもなく悔しかった。
そして、流れで3次会に行くことにもなったが、もう限界だった。留学生が住む国際寮で酒を飲むことになったのだが、まだ酒を一滴も飲んだことのなかった私はさらに緊張していた。
つまらなそうな私を見て彼らも気遣って、何か話しかけたりしてくれたが、それすらも分からないので彼らもお手上げだった。本当に申し訳ない笑
みんなが酒を飲む中、私だけ、空の水筒にビールを注ぎ、ごまかして飲んだように振る舞っていた。(今思うと頭おかしいな、、笑)
しかし、飲んでないことがバレ、気遣ってくれてた外国人たちも相手にしてくれなくなった。そりゃそうだ、ノリめちゃくちゃ悪い奴やもん完全に。(笑)
さすがに辛くて、彼らにもう眠いから帰るといい、(夜の9時くらいだったので眠いわけない)八王子に住む仲の良い友達の家に行って、悔しさをぶつけた。
その八王子の友達や、welcome partyに誘ってくれた友達にも、まさかお前が留学に行くなんて!とよく言われたが、あの悔しさが原動力であり、それが留学したきっかけである。
その日以降、私は毎日猛烈に英語(主にTOEFL)を勉強し始め、1人でオーストラリアに1ヶ月くらい旅もした。
そして、2年後の今に至るわけである。なんだかとても不思議だが、どうやら私は留学でアメリカに行っていたらしい。
今でも信じられない(笑)
その時は苦しくても、後々それが良いことに繋がったりしますよね。
そんなことを思った留学後の私である
ゲン
これでまた珈琲豆が買えます。ありがとうございます。