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日記 一〇二号室その5

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夜ごはんときもちを記録した日記のつづき(2017年12月25日月曜日〜)。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったもの…
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2018年1月の記事一覧

おかめそば

おかめそば

二〇一八年一月二十日土曜日

はれ

relight committeeの日。

あるひと言がずっとそこにいてそれがぜんぶを覆っている。濃い灰色の厚い曇り。これはいつかもみた曇り。

晩ごはんは、水炊き鍋。

actionについて

聞くということと、記録するということ

これらがわたしのなかで ”じぶんにとっては切実で身近であること”であると、それが故にその重なりとなるsmall talk ra

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おばけのたまご

おばけのたまご

二〇一八年一月十九日金曜日

はれ

午前中の打ち合わせを終えて、このまま帰ればゆったりなのだけれど、どうしても今日というきもちがあっていくこさんの展示へのんさんに付き合ってもらう。

とある映画のせかい、
とあるおんなのこのあたまのなか、
そんなはずむきもちになる雑貨屋さんのひとつの壁に
もうひとつのだれかの夢のなか、どこかのわたしのへやが現れたような展示。
この方がいたら、あそびをポンと思い出

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たぬきにマラカス

たぬきにマラカス

二〇一八年一月十八日木曜日

曇り

金曜日も土曜日も買いものへ行けなさそうだなあと、ふっと思い、やさいを買いに自然食品のお店へ行くことにする。公園でお昼をたべようとおむすびとお味噌汁を準備する。どこかへ行く準備をする時間ものんさんには”今”。よし行こうというころ、のんさんは眠たいになるというのは時々あることだけれど、今日もきっと眠たい、だったのだと思う。

汗をかいて向かったのに、公園に向かうこ

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パーカーとたいこ

パーカーとたいこ

二〇一八年一月十七日水曜日

お天気わすれてしまいました

やらなくては、ということはかさなる。そこにもうひとつ依頼がやって来る。ー枝のえんぴつの絵を描いてもらえませんかー

2月10日小山のhitohi、11日益子のヒジノワにて枝のえんぴつをつくるワークショップを行うことになっていて、そのチラシに載せたいとのこと。

わたしよりもとんでもなくかさなって、頭からけむりでも出てくるんじゃないかという

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泡盛と水ぎょうざ

泡盛と水ぎょうざ

二〇一八年一月十六日火曜日

はれ

ぽかぽかとしてあたたかい。だれもいない原っぱをじてんしゃで横切る。

わたしの好きなこの公園は今年度から公園になり、管理されるようになった。その植物への愛のなさにげんなりして歩いていていても以前のようにふっくらしたきもちにならなくなってしまった。過剰な草刈り、落ち葉や刈られた草のない裸の土、直線ばかりみられるうつくしくない草のかたち、雑草はいることに意味はほん

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ノンタンとミッフィー

ノンタンとミッフィー

二〇一八年一月十五日月曜日

はれ

はじめてトイレでおしっこができるってこんなに感激するのだなあ。涙が出てびっくりした。彼女はすぐに気がつく。うるうるしているわたしの目のあたりをじっと見つめる。(なんだろう)(どうしたんだろう)というような表情を浮かべて。

音がして、「できたねーー」と言うとじゅわあんっとわらったかおがはじけた。わたしのなかではそれはとてもゆっくりと表情が変わっていったように再

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いたいといたいの山のぼり

いたいといたいの山のぼり

二〇一八年一月十四日日曜日

はれ

のんさんがばこんと足をぶつけた。のんさんは「あ」と立ちどまる。ともはすぐに「いたいいたいのとんでゆけー」「ほおら、いたくない」と手をあてた。のんさんは「ほお」というような表情でそのまま歩いていった。わたしもとなりでなんだかとってもそんなきもちになった。妙な説得力はごはんをつくるひとの、特有なような気がした。

晩ごはんは、焼き餃子(ぶたひき肉、大蒜、生姜、玉ね

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黄色いえのぐと青いヨット

黄色いえのぐと青いヨット

二〇一八年一月十三日土曜日

はれ

じぶんでつかまえて愛でて、愛されて追いかけられながら追いかけている。帽さんの今の状態。土日も返上してしごとへゆく。それに伴い、わたしのお休みなきもちも返上となる。

あいこちゃんすーさんと待ち合わせしてお買いものへ行く。自然食品のお店のやさいの方がスーパーより安いのもある。いっしょにお昼を食べにゆくよていだったけれどすーさんが眠そうなのでおうちで食べる。ぱぱっ

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ぴゅーぴゅーのえほん

ぴゅーぴゅーのえほん

二〇一八年一月十二日金曜日

はれ

勝手という言葉は、ようすと台所とわがままという意味を含む。奥行きのある、含みのある言葉だなあとうっとりした。

晩ごはんは、ステーキ(白菜と大根のサラダを付け合わせ)、春菊と海苔の佃煮、長いものおひたし、豆乳味噌スープ、ごはん。

ごはんを食べ終わり、のんさんが眠ってから、帽さんは仕事、わたしはあのひとへのまあるいお礼をつくる。文字を手書きするというのはものす

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じてんしゃに乗って

じてんしゃに乗って

二〇一八年一月十二日木曜日

はれ

手帖をつくってみようかという試作のための用紙とファイルを注文していたものが届いたとメールが来ていたのを思い出して、無印にゆくことにする。あのひとへのお礼の贈りものにひつようなあれこれも揃えられそう。最寄駅にあった無印だけれど入っていた西友が閉店してしまって、隣駅までゆかなくてはならない。来週の金曜日、国分寺で打ち合わせの約束がある。行くことができるかのお試しも

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おいしい贈りもの

おいしい贈りもの

二〇一八年一月十日水曜日

はれ

わが家はお菓子づいている。年が明けてからおいしいあまいあまい (のんさんのことば)があのひとよりこのひとより届く。今日、栃木の小山市でhitohiというビストロを営む十年来のともだち、ともからお店で出しているコーヒーとほうじ茶と焼菓子がやって来た。コーヒー豆がぐいぐいと誘ってくる。この焼き菓子は、帽さんの好物のあのチョコレートのケーキ。冷蔵庫をひらくと、耕くん

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しましまの風

しましまの風

二〇一八年一月九日火曜日

はれ

あたたかくて春みたい。
クマだとしたらでちゃうといくこさん。薄眼をあけて見ないふりをしてもいちど眠るとわたし。

のんさんに導かれて、いくこさんと3人で散歩。ベンチに座って耕くんのつくったドーナツを食べた。きょうもおいしい。

朝起きて「とっと!」と立ち上がる。昨日まで冬休み。となりの部屋にいると思っているのかな。「お仕事だよ」と伝えると「おしごと」と呟く。

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ラップと手縫いのランデブー

ラップと手縫いのランデブー

二〇一八年一月八日月曜日

はれ

NHK-FMのラップ三昧を聞きながら、ちくちくとのんさんのベストを縫う。なんだかさいこう。ヒップホップと手縫い。とても今という感じがする。ちょうどいい。きもちよい。

ねんまつにさをり織りで織った布をちくちくとしながらかたちになってゆく。ととのっていなくて、いびつで、ちくちくやろうのきもちがすすむ。相性がいいみたい。布を切ったときに手縫いの場合、ほどくといいとい

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ミシンカタカタミシンカタカタ

ミシンカタカタミシンカタカタ

二〇一八年一月七日日曜日

はれ

お風呂から上がると、コンコン。うれしそうな声で届けてくれた郵便のおじさん。

耕くんからのドーナツだ
うれしくてうれしくて
たんまりとたっぷりと
それは握ってもらったおむすびみたく
ぱくぱくと
今日も明日も明後日もいっしょにいられる
ぱくぱくとぱくぱくと
足早に駆けていってしまう
「もうすこしボクと踊りませんか」
こんなにうれしいことってあるかしら
あなたにおむ

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