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日記 一〇二号室 その4

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夜ごはんときもちを記録した日記のつづき(2017年9月16日〜)。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化し…
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2017年11月の記事一覧

マンションの3階にある海辺

マンションの3階にある海辺

二〇一七年十一月二十五日土曜日

晴れ

relight committeeユミさんのblogを読み、宏子さんの言葉"これからどんなコミュニティと繋がってゆきたいか"のことをぼんやりと思う。

”わたしが繋がってゆきたいコミュニティとは。

喋りたいひととは。”

場所をひらく、すみびらきということをずっとぼんやりと考えてきた、そういえば。まどはあいていますよ、どうぞお入りください、はいりたいひと

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チェックのパンダ

チェックのパンダ

二〇一七年十一月二十四日金曜日

晴れ

前髪を切った、すこしまえに。

届けるにはなんだか率直すぎるというのか、もうすこし軽やかになった方が届きやすいのかなと思って。コントロールや理性。野生からはなれる行為。

と思うとすこし抵抗がある。そうしたときに、artのことを思い出す。文化という言葉を思い出す。そうするとすこしほっとする。自然と文化。どちらかだけではなく、せっかくどちらもあるのだから知っ

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えいようの話

えいようの話

二〇一七年十一月二十三日木曜日

雨のち晴れ

ここのところ、湯川秀樹さんの本、好奇心をひろげたり深めたりする類の本を読んでいた。日記を書く、その栄養のような本をそろそろ読みたいなとなって、そうなるとだれかの日記か物語になるのだけれどうーんと本棚を眺めて、引力、すっと手がつかんだのは峯田さんの日記だった。ホコリをかぶって、はじめて読んだとき以来大事な棚にいるけれど置かれていて「おひさしぶりです」だ

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ぬいぐるみのお医者さん

ぬいぐるみのお医者さん

二〇一七年十一月二十二日水曜日

晴れと曇り

晴れているうちに外へ出るぞーと息込んでいる今日も、のんさんはお昼に昼寝をする。そして今日は昨日につづいて二時間くらいになるかしら。とてもよく眠っている。眠れているのはなにより。そしてそのおかげで、三つの日記がどうにか今日に追いついた。

いくこさんがくれた言葉がとてもほくほくとするもので、存在がぴっかり認められたようなそんなものだった。うれしくて、そ

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竹林で待ち合わせ

竹林で待ち合わせ

二〇一七年十一月二十一日火曜日

晴れ

昨日夕方に眠ってから二、三度授乳はしたものの十二時間眠りつづけた。起き抜け「とっとー」と帽さんのいるところへ駆けてゆく。ご機嫌に。
今日も帰って来てからずっと眠っている。たしか十七時前に眠った気がするけれど今日も朝まで眠るのだろうか。(十九時過ぎに目覚めた。)

とてもよく晴れた日に、誰かとの約束はだいたいおへやのなかになる。そうしてあかるい日差しに照らさ

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さるすべり号のはじまり

さるすべり号のはじまり

二〇一七年十一月二十日月曜日

曇り

のんさんとふたりで過ごす平日のリズムはよせては返して、すすむことはないけれど調えるをつづける。イベント出店や旅はぐわらんぐわらんとリズムは変わる。その差がおおきいほどにぽかーんとして休むがひつようになる。

この土日と月曜日は差がおおきかった。のんさんがアンパンマンを見てくれているあいだ横にならせてもらう。そうしてゆっくり起きて、ゆっくり朝食、洗濯、掃除をし

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ポップコーン広場

ポップコーン広場

二〇一七年十一月十九日日曜日

晴れ

羽根木公園へ向かう。のんさんはきっと起きたと思ったら車に乗せられて、降りたら見知らぬ景色が広がって、(安心のための味方だったのかな)なにかとレンタルしたベビーカーを押しながら歩き回りたくさんのひとやピンクのどんぐり着ぐるみに遭遇したり、のんさんにとってめくるめく一日だったのだろうなと思う。

我らはえんぴつ屋さんとして出展。受付はすべて終えたころ、のんさんと

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かざあなふうー

かざあなふうー

二〇一七年十一月十八日土曜日



relight committeeの日は、雨の予報。「のんさんと公園で遊びたかったのに」と帽さんは呟いた。帽さんがのんさんとふたりで過ごす日、公園があるというのは安心のひとつなのだと思うけれど、毎回どうしてか雨。なにかの課題なのかしらと思うくらいに。

のんさんが手をふって見送ってくれて家を出発。普段ラジオばかりの日常(音楽を聞こうとなぜだかなりにくい)、なに

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きのこのスープとおにぎり

きのこのスープとおにぎり

二〇一七年十一月十七日金曜日

晴れ

三輪車かっとばして隣の公園へ。わが家の日当たりのわるさと昨日の夕方の寒さからあたたかいにあたたかいをかさねて、外に出たらぽっかりあたたかい。上着はシートのうえで昼寝した。

秋に大泣きをするいちょうの木はまだ晴れやかだった。のんさんが生まれた年はどうだったかな。この時期まだわんさか晴れやかだったかしら。今朝できあがったきのこのスープがとてもおいしくてこれは発

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あかいかっぺ

あかいかっぺ

二〇一七年十一月十六日木曜日

明け方四時ころのんさんが起きて授乳、じわじわ意識がもどってゆく。風呂上がりののんさんを受け取って授乳してそのまま眠ったことがゆっくり確認されて、お風呂に入らずじまいじゃないか、はみがきしていないじゃないか、と気がつくほどに意識がはっきりしてゆく。授乳を終えて五時。湯船につかりたかったきもちがくろいもやもやにならないように、お湯をためはじめる。なにをしたわけでもないけ

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星と木の実と風の本屋

星と木の実と風の本屋

二〇一七年十一月十五日水曜日

はれとくもり

眠ることのひつよう、のんさんと過ごすなかでもおおきなポイントだ。昨晩は、市民大学で提出するものを書き、それからのんびりだらだらひとりの時間がほしくなって72時間テレビを眺め、三時ころ眠る。のんさんはおかまいなしに早起きで、「こっちこっち」と起こす。わたしはもうぷんすかしていた。

こっちだよと呼んでもこない彼女。眠くなるとよりいっそう。ここなら車の心

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雨のスケート

雨のスケート

二〇一七年十一月十四日火曜日



ぐうっと眠った。ゆっくりと掃除をして洗濯物を干す。雨でよかったと思う。すこしやんだときに、やんでいるならのんさん外に出たいかなと思っていたらまた降ってきた。掃除しながらふすまに貼ってあるのんさんお絵かき処(なにかを包んでいたおおきな紙)の上のスペースに、これまで思っていたことやかんがえのメモを書いてゆく。ノートをひらくとそこにのんさんも書きたくなってしまい、書

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なくなって、いる

なくなって、いる

二〇一七年十一月十三日月曜日

晴れ

あの場所へやって来てお線香をあげるころは機嫌がよかったけれど、はじまるころから「あっぺい」と彼女は言いはじめた。気配を感じて、みえないをみていたのかな。のんさんはぜんぶわかって感じているというようすだった。

ひいおじいちゃんがここではないところへ向かっていること、もしかしたらのんさんに握手しにきていたのかもしれない。

おじいちゃんのまわりに花を置いてゆく

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おなかのいたいりゆう

おなかのいたいりゆう

二〇一七年十一月十二日日曜日

晴れ

川の方へそんなに喋ることもなく自転車こいで散歩した覚えがある。そのときどんな匂いがしてどんな風景があったかは覚えていない。ただおじいちゃんと川へ行ったことは小学生のわたしにとって救いだったのだと思う。口数は多くなかったけれど口がわるいというか損をするものの言い方をしていた。わたしはどちらかというとおじいちゃんが好きだったけれど、みんなおばあちゃんの味方だなっ

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