とある中学校女子チームのバスケ戦略
久しぶりの更新になりました。
中体連まで残り僅かとなってきました。できることも限られているので、効率よく集中して練習していきたいです。
そして、今回は今年度のチームのコンセプトをバスケットの4場面に分けてまとめておこうと思います。
バスケットの4場面とは、
「オフェンス」
「オフェンス→ディフェンス(トランジッションディフェンス)」
「ディフェンス」
「ディフェンス→オフェンス(トランジッションオフェンス)」
です。
コンセプトとはそれぞれの場面の方針を一言で表したもので、そのコンセプトを達成するための具体的な約束事がいくつか決まっています。
ちなみに、このコンセプトでやってきてある程度の成果は出たので他のチームでも同じようにやってみると良いのでは?と思っています。
私のチームは全員が中学からバスケを始めた選手でしたが、ミニバスが1人、2人いるようなチームとも互角にやりあえるようにまで成長しました。
誰かの参考になれば幸いです。
①オフェンス
コンセプト
テンポ良くボールを動かし、より確率の高い1on1を演出する
約束事
・4OUT1INでポストを使いながらボールを広く動かす(ポストアップ、パス&カット)
・目の前の相手をやっつける(1on1の強調)
・味方が1on1をしやすいように動く(スペーシング、合わせの動き)
→2ギャップを作る、サークルムーブ、ボールが止まったら隣の人はバックカット、カッティング
②オフェンス→ディフェンス
コンセプト
速攻をつぶして時間を奪う
約束事
・オフェンスリバウンドに行く人とセーフティの人を決めておく
・オフェンスリバウンドに入るときはハイサイドから
・ボールマンに可能な限り早くマッチアップして、ボールプッシュをさせない
③ディフェンス
コンセプト
スペースを奪って、相手を苦しめる
約束事
・コミュニケーション
→ヘルプのボイス、1on1が1人で守れたときのボイス、スクリーンボイス
・1人で守り切る意識(1on1DFの重視)
→クロスステップ主体の守り方、ポインティングなど
・オフボールのときはヘルプの意識をもつ
・容易にカッティングはさせない(バンプ)
④ディフェンス→オフェンス
コンセプト
早く運んで、チャンスを広げる
約束事
・ボックスアウトの徹底
・パスが出せるときはすぐに出す(パスブレイク)
→ボールマンの縦と横のスペースを埋め続ける
・ペイント内へのアタックを意識する
→リムランを重視(ポストアップからの得点)
・ボールを見て走る
以上が4場面ごとのコンセプトです。
中学生はゾーンが使えないので、どうしても個人の能力が物を言います。そのため、1on1を重視せざるを得ません。また、1on1などで得点できないとなるとトランジッションで得点していくしかありません。そのために必要なのがリバウンドやDFのコミュニケーションです。そもそも1on1DFがきちんとできることが必要ですが…。
こんな感じで1年間指導してきました。やってきて分かったことは、「1on1が強いことが大切」「パスが下手だと勝てない」ということです。これらについては別稿にて書きたいと思います。
中体連まで残り1ヶ月!頑張るぞ!
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