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『見える子ちゃん』みたくウィルスも見えたら生き辛くなっちゃうかな?

『見える子ちゃん』というマンガがある。

見たくもないのに霊や妖怪のたぐいが見えてしまう女子高生の日常を描いた作品だが、特別な霊能力や除霊ができるわけでもなく「ただ見える」というしんどさは計り知れないなと思う。

だから、見えたとしてじゃあどうするかといえば何もしない。ただただ「ヤバい、ヤバい」と怯えるだけ。そういうスポットが分かるから近づかなきゃいいように思うが、「見える」ことを誰にも教えていない(変な子だと思われたくない)から、そういうスポットだとしても付き合いで行かなきゃいけない。

言えばいいのに、とは思うが「普通じゃない」ことが嫌だと思う子って多いんだろうな、いまどき。

最新の3巻では少し見える子ちゃんの心境の変化と環境の変化があって、そのなかで起こる猫虐待事件の顛末が、ハラハラしながらも予想に反して良い話だった。ラストの若干の違和感と不穏な空気は心配だけど、これまで「ただ見える」ことに狼狽えていただけの見える子ちゃんが、見える能力を使って「ともだち」や「猫」を助けようと決めて動きだす。

だが霊的な存在と意味も分からず「契約」結ぶのは良くない。絶対に今後、大変な見返りを求められるように思えてならない。

そう心配になっていたら3巻の続きがアップされた。

見える子ちゃんによって引退を決意し隠居したマザーが、実は本物のシャーマン的なパワーを持っていて、見える子ちゃんたちの危険を知り復活する熱い展開。

しかし見える子ちゃんみたく新型コロナウィルスやインフルエンザウィルスなどなど、この世に蔓延るウィルスが具現化して見えてしまうようになったらどうなっちゃうかなと考える。

ウィルスが見えたところで何かできるわけでもないが、危険な場所や危険な人間が分かるから近づかないことは出来るか。ただ、何もできないから結局、外が怖くて引きこもりになりそうだ。とんでもない潔癖症にもなりそうだな。

ん、でもそれって今の状態そのものじゃないか。

■おまけ

作者の泉先生のYouTubeチャンネルがあって、そこで『見える子ちゃん』の作画動画とかもアップされていて面白い。

最近は『あつ森』にハマっているのね、ゲーム動画もアップしてる。


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