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春から保育園。

長いようで、早かった。

短かったようで、やっぱり長い日々だったかな。


3歳の娘が4月から保育園に入園する。年少さん。


3歳まで自宅保育だったけど、幼稚園は選ばず、保育園を選んだ。
給食費や入園時に被服代は多少かかるけど、
保育料自己負担ゼロで入学金もない。

幼稚園の方が学習支援もあるし、保育園だとこのタイミングで入園する同学年の子は娘一人という不安要素もあった。

けど、ちゃんと悩んで、考えた末保育園を選んだ。


短時間保育を利用して、ゆとりはもてるように。
でも少しずつ稼いで、貯蓄しよう。
小学生までの学習準備は家でしよう。


子どもが生まれたばかりのとき。

本当に可愛かった。
小さくて、これが生まれたばかりの赤ちゃんなんだって。初めて知った。

夫には
「お腹を痛めて産んだから余計に可愛いでしょ」
と言われたけど、


慣れない育児で、睡眠不足、疲労がたまり
可愛いけど、可愛いと思えなくて、
頼むから、一人になりたくて。
もう保育園に預けて、それぞれの時間を過ごして
この子と距離を置いた方がいいんじゃないか。


この子と“親子”を継続するためには
その方法が一番なんじゃないか。

本気で考えたときもあった。



21歳未婚の状態で妊娠が発覚したあの時から
うまく育てられる自信なんて微塵もなかった。

それまでの人生も、うまく生きてこられた自信もなかったし、後悔だらけの道のりだった。


学生の頃にもっと真面目にしていれば、立派な社会になれただろうと悔やんだし、

こんなに早く子育てが始まるなら、仕事にだって失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジしていればよかったと後悔した。


自分のパターン化された人生。
さすがにもう同じルートは歩みたくなかった。

子育てだけは後悔しない。
それに私だけの人生じゃないから。
まだまっさらで、ゼロからイチを歩んでいる最中のこの小さな女の子の人生を背負っていると思うと、そう無下には出来なかった。


自宅保育を続けて3年半。

この春から保育園だ。


「お腹を痛めて産んだから余計に可愛いでしょ」

夫から言われた言葉。

全然違う。

お腹を痛めて産んだから可愛いんじゃなくて、
一緒に過ごしてきた時間が、
こんなにも我が子を愛おしく思わせるんだと。
今なら胸を張って、大声で言える。
世界一、可愛いよ。

“親子”を諦めなくてよかった。

春から保育園、
お母さんね、実はとっても寂しい。


泣きそうだけど、笑ってお見送りする。


あれだけ、離れたくて、距離を置くためだけに、保育園に預けて働こうとしていたけど、

とうとうその時がやってくる。

真正面から向き合って、
逃げたい心も、愛おしい気持ちも。
一つ一つ大事な感情として噛み締めた。

今のところ、子育てに後悔はなさそうだ。


幼稚園じゃなくて、保育園を選んだことにも後悔はない。


短い社会人期間だったから、働くことも少し楽しみだったりする。

これからは、生じたこの互いの距離を、時間を、うまく利用して、またさらに大きな愛情を注いでいけたらいいな。



後悔だらけの私にもできた。

だからこれからは、自信を持って。
私たちの人生、私の人生歩んでいきたい。


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