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さすらいの事務職巡り#2

前回の記事のその次。転職しました。

何社も行ったわけではないので断言はできませんが 

 年末(12月頃)に人を正社員として雇う税理士法人は、完全に使い捨ての駒のごとくこちらを働かせますので、その時期にその業界で正社員になるのは自身の経験を通してあまりにオススメできません。 

12月。世間の会社での繁忙期はそれぞれですが、税理士さんが関わる職場はまず間違いなく繁忙期またはいよいよ繁忙期に入るちょっと一歩手前です。

そして1月という地獄が待っています。正確に言いますと、年末調整から確定申告がほぼほぼ地獄です。

 そもそも大前提が地獄の時期。  
私はさらに、人に恵まれず対人関係での地獄が追加されました。 

 OJT1対1の恐ろしさ

1対1。つきっきりで教えてくださる教育体制。

一見聞こえは良いですが、下記条件が揃うと最悪な事態となります。

条件1)教えて下さる方が情緒不安定

これはもう最悪です。この時点で転職を考えてしまいます。

どういうことかと言いますと、こちらが何をしたわけでもない、自己紹介をする以前より前の一言も発していない内から「こいつ嫌い」とされ、第一印象つまりその人の勝手なこちらに対するイメージと偏見のみで「教えたくない」と言う感情が、本来教えてくれるはずの方に芽生えているのです。そうなると相性がもう最悪です。

質問すると「それ前に説明しませんでしたか?」とキレられ「説明されてないから聞いてるんです。」とは言えず。

質問しないと「わからないことあれば聞いてください。ミスされると困るので。」と言われ「質問したらこないだ怒ったじゃないですか」とは言えず。

挙句「何度も聞かれると困るので自分で判断できませんか・・?」

とまで言われてしまいました。まだ入って数週間、ずっとこんな感じです。

聞いてもダメ。聞かなくてもダメ。ミスするとガチギレ。

え。。情緒不安定すぎませんか・・大丈夫ですか・・?となります。

条件2)聞ける人が一人しかいない

これも1対1の恐ろしさです。聞けるひとがその人しかいない、の、その人が意地悪であったり変であったりイライラしていると、聞きにくいまたは聞いてもその人の都合よい部分しか教えてくれない、と言うことが起きます。

入ったばかりの私は、どんな仕事があるのかもどこまでが自分の最低限の仕事なのかも知らないため、始めは教えてもらえてないことに気が付く事すらできませんでした。そして後々、怒られるのです。「前に説明しましたよね?!」と・・。それは、聞いてないですね・・。

条件3)教えて下さる人次第の仕事内容

前述の通り、入ったばかりの私はどんな仕事がどんな量あるのか全く知りませんし、聞いたところで教えても頂けません。

すると、もうその教えて下さる人の、天下です。

その人の独断でこちらの仕事の量が決まります。

仕事押し付け放題。こちら、押し付けられ放題

以上がOJT1対1の恐ろしさです。

条件3つが揃うと、退職という結論が出ます。

エラーだらけの電子送信

舞台は繁忙期の税理士事務所です。

上記条件が全てパーフェクトに揃った女性とともに

私は年末調整、そして確定申告の作業をこなします。

税理士さんが作成した作業を税務署へ電子送信するのが主な作業でした。

一見ただ送信するだけですが、とにかく膨大な量。そしてチェック項目も多く、税理士さんの作成書類に不備があるとまずエラーで送れません。それを期限1か月(実質20日ちょっと)で送らなければなりません。

それを入って一か月目でこなすことになりました。しかもその作業は時期的なものなので初めましてでしたし、入社日からの一か月間なんて全く関係ないものでした。初めての作業ありえない量極端な期限付き、でした。

後で気が付いたというか最初からおかしいなとは思っていたのですが、送る書類が三種類ある内、私は二種分を送信する担当に。ベテランの女性の方が、なんと一種のみでした。え、割合おかしくない・・?

女性は颯爽と定時で帰る中、私はずっと残業です。ここは150時間を超えないと残業手当がつかなかったため、実質タダ働きでした。

意地でも直さぬ、書類不備

さらに酷いことに、お忙しいのかなんなのか、税理士の方が書類の不備を一向に直して下さらなかったのです。不備が直らないと、送れません。何度も何度もお願いしてもメールで催促しても無視され続けました

税理士さんのほかにも税理士補佐のようなかたちで書類を修正してくださる方もいたのですが、その方もお子さんのインフルをもらいダウン。

教えてくださっていた私のOJT担当の女性の方にも何度も相談しましたが「自分でメールや話し合い等をして、自分でまず何とかしてください」の一点張りでした。

そして書類不備が治らず送れなかったものがあるまま、1月31日、期限の日を迎えます。

私は女性に「どうしたら良いでしょうか」と尋ねます。

すると女性は皆さんがいる目の前で大声で

「どうしてもっと早くにいってくれないんですか?!???!!!!」

と叫んだのです。ええー・・?責任転嫁ッ!!!!

行きもしないお店の予約

そのあとの話をします。税理士さんたちは書類の不備を直します。

え、毎年この作業はやってますよね?毎年毎年、私のポジションの人はこうして理不尽に怒鳴られて、辞めていってるのかな・・?使い捨て・・?と思いました。

そうして時期をみて辞めることを伝えました。すると所長さんが「まだ早い」「いてほしい」と言い出し、急遽他の女性の税理士補佐の方や怒鳴った女性を呼び出し会議を開いたのち「仕事量減らすから」と私に言ってきました。そういうことじゃない・・。と思いました。

さらに所長さんは「りこさんはもっと人に押し付けることを覚えた方がいい」と言われました。ちょっと何言ってるか分からない・・。

他全員分あるのに私だけ冬場の足元のヒーターがなかったのを辞めると言った途端買ってきたり所長なりにズレた努力はして下さったのですが、だったら書類不備をすぐ直してほしかったなあ。。と思いました。

確定申告を終えると、打ち上げがありました(まだコロナ前です)。

お店を予約したり準備する係が順番に2人ずつ組んで行うのですが、なんとその時は私と、私の後に入ってきたもう一人の新入りが担当になってしまいました。強制です。え、普通やったことある人と新人で組むよね?新人と新人って何って思いました。嫌がらせかな・・?

新人の子もほとんど何もしないし出来ないので、私一人で段取りを組んで行きもしない打ち上げのお店の予約をして、辞めました。

他事務所で、謝罪される

その後経験を活かし事務職で転職先を探していた時のことです。

行政書士の事務所だったと思うのですが、そこでは税理士の方も面接官としていらしていました。この一連の話を聞いた税理士の方が「ひどい状況が同じ税理士としてとても分かります。本当に同じ税理士として謝ります、ごめんなさいね。」と言葉をかけてくださいました。

あるあるではなかったのか、むしろあるあるなのか、分かりませんが、とにかくオススメはできない業界であるというのがイチ個人が所属してみた際の感想です。

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