10年無職のしろやぎ、郵便配達員になる

10年間無職の引きこもり。そんな人間が郵便屋になってどうなるかの記録をつづっております…

10年無職のしろやぎ、郵便配達員になる

10年間無職の引きこもり。そんな人間が郵便屋になってどうなるかの記録をつづっております。無職やひきこもりの人のなにかしらの参考になれば幸いです。ツイッターはじめました。

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勤務0日目 十年無職の引きこもり、介護士と郵便配達員の選択

働きたくない働きたくない働きたくない働きたくない! というほど働きたくないわけではないけれど、タイミングを見計らっている間に十年の月日が流れました。 30代後半。十年無職の引きこもり(しかも高卒)。 「お前の歳じゃもうどこも雇ってくれんぞ」 「あとは野垂れ死ぬだけだな」 「自業自得! 社会のゴミ!」 「自殺したほうが楽だから早く死ね」 そんな声が聞こえてきますが、誕生日を迎えて30代後半に入り、それといろいろあって、さすがに仕事を見つけないと手遅れだと思い(すでに手遅れ

    • 勤務873日目 働くとはなんなのか

      ぶっちゃけると、この仕事について書くことがなくなったんです。 毎日やることは変わりませんし、再放送を繰り返しています。上司たちも朝礼で同じことしか言いません。 変化を嫌う人にとっては良い仕事です。 季節や天候にも順応すれば一人前。 無駄に異動する職場なので、一年ごとに新しい区を覚える必要性があったりなかったりするのですが(通区)、「覚え方」がわかればそれも大したことではありません。 郵便配達は3年半も働けば、「行き着いた感」とでもいうのでしょうか、自分の中で区切りがつい

      • 勤務861日目 生きづらさから十年も無職引きこもりになった自分

        誰しも生きづらさを抱えているはず。 理不尽で横暴なクレーマーだって生きづらさを抱えている、というかそういう人ほど強烈な生きづらさに苦しんでいるのでは。 予防線を張っておくのですが、ぼくは現在「週五日間、八時間働いて」いますし、「所得税」を納めています。 実家暮らしの「子供部屋おじさん」ですが「家にお金を入れて」「固定資産税を払って」います。 生きづらさとはなんでしょう。 調べるとこう出ます。 「社会との関わりにおいて生じる、社会的背景を伴った苦悩」 主に人間関係において生

        • 勤務844日目 郵便配達のバイトがどれほど素晴らしいか述べてみる

          この仕事に就く数週間前。 ぼくは持ち前のHSP気質を発揮して郵便配達について調べまくったんです。 世間ではいい風に言われない仕事なので、否定的な意見ばかり目にしました。 ということは、肯定的な意見は結構貴重なのでは(アクセス数稼げるかもしれん)。 なので引きこもり10年から約3年半この仕事をやったぼくが、嘘のない真実の「肯定」を述べたいと思います。 ・犬や猫と遊べるぼく、犬って興味なかったんですよ。 この仕事、数ヶ月もすれば慣れて飽きるんです。 で、飽きたとき、ぼくの興

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          勤務805日目 DCATの急加速の話とリーンアウト、リーンイン

          出してますか、急加速。 ぼくは一日平均20回前後出しています。 50ccカブのときは一日0回か1回が普通でした。 現役郵便屋の方が見てたらぎょっとしていることでしょう。 一日20回はかなり多い。 違うんです出ちゃうんすよ。 電動バイクに乗る機会が増え、加速力はいっちょ前にあるから簡単に急加速が出るんです。 ちなみに速度超過は出ません。 フルスロットルで速度66キロが限界だからです。制限されています。 速度超過はたぶん70キロからカウントされるっぽい。 電動バイクは0

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          勤務778日目 鍵付き郵便受けを勝手に解錠する愚かな行為について

          時々あるニュース。 ポストの鍵というのはダイヤル式が多いです。これをくるくる回して解錠し、配達する。 局でもこの件に関してきつく言われています。 「鍵がついていなくても、郵便受けを勝手に開けて入れる行為は禁止」 そう指導されています。 で、ぼくはどうしているか。 開けます。 入らないのですから、開けて入れます。ぶっちゃけ門の向こうに回って裏から入れます。 でもこれまで一度もクレームはありません。 もちろん、鍵はあけません。 鍵がかかっていたら差し込み配達も絶対や

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          勤務775日目 対面配達に潜むクレーム

          対面配達はクレームにつながることがあります。人と関わる以上、人は人にストレスを感じるもの。 ではどんなクレームが潜んでいるのか。 ・呼ぶな 配達員は急いでいます。 なのでチャイムを鳴らし、居ない空気を感じると「こんにちはー!」「郵便局ですー^^」と声を出します。 後日、クレームになったケースがあります(ぼくではない)。「チャイムは聞こえてるんだけどちょっと出るの遅くなって、玄関で呼ばれてせかされた」という感じ。 ・呼べ 何度か鳴らして、出てこない。居ないと断定して不在を

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          勤務765日目 特別送達を全力で受け取り拒否されたらどうするか

          基本的にこの仕事、細かい方法(小ネタ)は誰かに聞かないとわかりません。自動的に教えてはもらえない。 なのでそういうことに困っている方の聞く手間を省くためにぼくが書いておこうかと(ぼくも知らなくて困った)。 郵便(書留も)やら荷物やらは、受取人が拒めば拒否することができます。 拒否を受け付ける場合、プリンタから紙送りで紙を出し、「受け取り拒否」「受け取り拒絶」などと書いて、そこにお客さんのサインをもらい、それを郵便等に貼り付けます。 765日勤務して6回くらいはそれをやったこ

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          勤務758日目 郵便局の電動バイク『ベンリィe:II』。

          ホンダが作った電動バイク、ベンリィe:II(郵便屋仕様)。 110㏄相当のスクーターなので、免許の区分はAT小型二輪から乗れます。 噂では都会の配達はすべて電動バイクでやっているそうで。 ウチの局でも電動化が進み、距離のある田舎の区を担当するぼくも試しに通配で使ったんです。 結論からいうと、バッテリー100パーセントで走れる距離は35キロ前後で、難しかったです。 乗れないことはないのですが、荷物の重さで距離が変わり、午前走って残り数パーセントで帰局だったので、これはやめ

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          続ペニーワイズが郵便配達の仕事をオススメするようです

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          ペニーワイズが郵便配達の仕事をオススメするようです

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          勤務698日目 郵便屋はどうやって家を覚えていくのか

          この仕事をするまでは、郵便屋がどうやってどれくらいの家を頭に入れてるか知りませんでした。 たいして軒数もなくそれを全部覚えているか、なにか補助的な道具を使って配達場所を知っているのかなぁ、と想像していました。 違うのです。 たいした軒数を、すべて記憶しているんです。 担当する住所は当然、すべて頭に入っています。 田舎の区でもだいたい600軒以上配達場所があるんです。 街の区なら1000軒は超えるのでは(マンションアパートが軒数を伸ばしている)。 ぼくは小さなアパートが5

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          勤務694日目 初のカスタマーハラスメント客との遭遇を振り返る

          勤務299日目にご紹介したクレーマーのご婦人。 かなりぼやかしていたのですが、そろそろ細かく書いても身バレの恐れがなくなってきたので、改めてどんな人だったかご紹介。 この頃は50ccに乗っていて、郵便もいまより多かったので、毎日配達が遅かったんです。 暗くなってきた頃ようやく終わる。 で、その家は担当区の最後らへんなんです。 ぼくはこう見えて物腰はたいへん低く、郵便を渡す際は「ありがとうございます」と一声言って渡しています。すべての人に必ずそう言っています。 そうしてい

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          勤務667日目 郵便屋は必ずバイク転倒を経験する

          ぼくは十年以上スクーターに乗っていて、たまに車も運転するゴールド免許所有者です(自慢)。 スクーターは軽くて安全な乗り物なので、転倒したことはありません。 これで「バイクで転んだことないぜ」なんて自信をもつと、大きなバイクに乗ったとき痛い目を見ます。 ぼくは赤カブでこれまで何度も転んだ(倒した)ことがあります。 あらゆる路面を縦横無尽に走る必要がある上、後ろに大量の荷物を積むのでバランスもめちゃくちゃ。 冷静に考えたら転ばないほうがおかしい。 赤カブの運転はかなり危険な

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          勤務663日目 郵便配達で配達するもの&夜勤混合のコツ

          郵便配達の仕事は黙々とハガキや封筒を配ること。 ですが、もちろんそれだけではありません。 この仕事をやってみようなどと不幸にも考えてしまっている人のために、配っているもののことを適当に書いておきます。 ・ハガキ、封筒などの「定形郵便」 2パスという、機械によって道順に並べられたものが集配営業部の事務所に来るので、それを道順に並べます。 え? 道順に並んでるものを道順に並べる? 並んではいるのですが、機械の精度は悪く、機械が仕分けできなかった郵便もあるので、最終的には配

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          勤務601日目 なぜ誤配は起きるか。99%誤配をなくす方法とは?

          ぼくは班で一番重い区をやっています。 走行距離約70キロに加え、平均歩数2万歩。 他にもやれる区はあるのですが、固定区化してしまい、半年近くその区しか入っていません。 で、そこしかやらなければ、重くてもやはり早くなります。ルーティーン化して特に考えずとも配達ができる。 「もしかしたらこの区って他より楽なのでは……」なんて思うようになります。 しかしそうやって慣れてしまうと、誤配が起きやすくなるのです。 というか誤配が増えたんですよ。 ぼくはきちんと確認しているはずなんで

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