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事例から組織作りを学ぶ(ヤクルトスワローズ黄金期)

良い組織作りとは

10年ほど前、パワハラ上司の下で働く機会がありました。
典型的な下に強く、上に媚びる人。
肩書きで仕事をする人。

チームの雰囲気も悪くなり、実績も低迷。
それをメンバーのせいにしたりと、思い出すだけでもひどい。

僕も色々意見をしたことがあったけど、「上司に口答えするな!」と一喝。

一人ずつターゲットを決めては吊し上げ。

一人、また一人と先輩たちが脱落(退職したり異動願いを出して脱出)

僕がターゲットの番になり、かなりガッツリやられました。
(詳細は割愛)

全身の痒み(特に上半身・首周りが酷かった)、睡眠障害、毎日下痢症状。明らかに体に異変が起きていた。

この上司を何とかして降格させたいと思い、色んな人に相談したり、パワハラの内容を伝えたりしたけれど事態は改善せず。

そんなパワハラを受けている中で思ったこと。
「なんでこの上司はこんなマネジメントをするのだろうか?」

みんなが笑顔でモチベーション高く働ける組織作りをした方が、実績も上がると思う。

マネジメント未経験ながらも、どうすれば良い組織が作れるか。
そもそも良い組織ってどんな状態?

そんな経験から組織作りに関する興味が湧き、自分なりに学び実践する習慣になりました。

ヤクルトスワローズ黄金期から学ぶ

組織作りは事例から学ぶとわかりやすい。

僕の子供の頃に大好きだった、ヤクルトスワローズの黄金期から学んでみました。

ざっくり説明すると、1980年代のヤクルトスワローズは激弱でしたが、90年代に入り故・野村克也監督が就任すると常勝軍団になりました。

子供ながらに見ていた印象は、

  • 野村監督のID野球

  • 捕手の古田敦也が試合中に立たされて怒られている

  • 野村監督厳しそう(パワハラ?)

  • なのに選手たちは楽しそうに野球をやっている

  • オフのテレビ番組に出演している選手たちは個性があって面白い人たちばかり

  • そして野球が強い

監督が厳しいのに、楽しそうに野球をし、オフにはふざけたりしているのに野球が強い。

僕が経験したパワハラ上司の頃は、上司が厳しい、チームの雰囲気悪くなり暗い、モチベーション下がる、実績下がる、仕事つまらない。

これは何の違いがあるのか?

野村監督の著書から学ぶことができました。

おそらくですが、ほとんどの会社の上司たちは、「自分の成果を作りたい」と考えている人が多いはずです。

言い換えれば「指導者自身の欲望」が強く出ている状況です。

組織の成果を上げるために、メンバーを育成する。

これは完全にベクトルが「自分」に向いている状況です。

この状況だと、組織のメンバーの心は離れていきます。
「この人は自分の成果のためにやっているだけなんだな」
「メンバーの成果は自分の手柄なんだろうな」

野村監督は、
「自分の欲から離れ、その人のためにと真摯に思い、人を育てれば、その言葉が相手の心に響く」
と仰ってます。

野村監督とパワハラ上司の違いは、「自分の欲望のためか、相手のためと本気で思えるか」の違いだったのです。

野村監督は一見すると厳しくパワハラのように見えますが、相手のことを考えて、相手の特徴をよく観察し、能力を最大限発揮させるような取り組みをされています。

そんな気持ちが伝わっているからこそ、選手たちも素直に意見を受け入れていたんじゃないかと思いました。

そしてオフのテレビ番組には野村監督が積極的に出ろと言っていたようです。

厳しくも、楽しむときは楽しんで。
このメリハリはとても大事ですね。

組織作りに正解はありませんが、ぜひ参考にしたい内容でした。

今週の読書


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