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僕のまわりの人たちは僕に振り回されながら、きっと幸せになる(と信じたい)

8年ぶりの連絡は「成瀬さん ものすごーく、お久しぶりです。ご活躍は、ずっと見てました」から始まっていた。う、胡散臭い。

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誰に対しても堂々としているというか、偉そうな態度を一貫してとる元テニスコーチの伊藤 龍平(いとう たっぺい:以下、たっぺー)からの意味深なお誘い

影響力の強いやつなので、「ネットワークビジネスでも始めたな…」と一瞬思ったが、さすがにもっとデカイことをやりそうなやつなので、おそらく違いそうだ。

急に連絡してくるということはさすがにそれなりのことがあるだろう。好奇心が勝り、アポイントを快諾することにした

まさかこの時点では、僕自身が大きな渦に巻き込まれるとは予想していなかった。いや、それ以上に僕のまわりの人たちは僕が巻き込まれた渦に巻き込まれていくことになるとは予想すらしていないだろう。

たっぺーの怪しい研究が面白い

話が小難しくなりそうなので、色々と割愛するが、たっぺーが会いにきた理由をシンプルに言うと下記の通りだ。

人の生まれ持った身体の使い方について研究している
トップアスリートと幼児には身体の使い方に共通点が見られる
③世の中の当たり前とされているトレーニングやストレッチが間違っている
④成瀬に実際に体感してもらいたい

要は、「自分の研究を僕にも知ってもらいたい。そして、良いと思ったら何か一緒にできないか」という感じだった。

断る理由もなかったし、ランニングを真剣にしている僕としても自分の競技にプラスに働くなら面白そうと思って、体験してみることになった。

先天性連動との出会い

体験前に計測した時の身体がコレ(お見苦しいので小さめの画像で)。

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自分の身体の特徴と状態に合わせて、指示された運動を数日やってみた数日後の写真のがコレ。

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違いが伝わるだろうか。いや、伝わりにくいか。シンプルにいうと柔らかくなった。そして数ヶ月やったのがコレ。

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柔らかくなったという表現をすると、筋肉が柔らかくなった(よく伸びるようになった)ような印象を与えるかもしれないが、柔らかくなったと言うよりも筋肉に力が入るようになったという表現の方が遥かにフィットする感覚を得た。

実際に筋肉は収縮する(縮む)ことはできるが、自ら伸展する(伸びる)ことはできない。関節可動域が広い(つまり関節が柔らかい)というのは、関節を曲げる筋肉に力は入り、よく収縮していると考えるのは理にかなっていると感じた。

部分ではなく全身の連動性としてとらえる

たっぺーの主張をできるだけ簡単にまとめるとこうだ。

私たちは柔軟性を関節の可動域と認識しがちだが、赤ちゃんの柔軟性はそれとは少し異なっていて、赤ちゃんは体全体の全ての関節が連動して、無理のないしなやかな動きをしているのです。

下の写真を比較してみると、左側の大人が膝をピンと伸ばして、ハムストリングス(太ももの裏側)を伸ばして前屈をしているのに対して、右の子ども(僕の息子)にやらせてみると、膝を曲げた方が当然楽なので、そうしている。そして、首、肩、背中、腰、股関節、膝、足首の全てが前屈運動に参加し、結果的に動きが柔らかく見えている。

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私たちは大人になると筋力が増し、全身の筋力を使わなくても体を動かせるようになるが、小さい子供や野生動物がそうであるように、全身の筋力がうまく使われた方が負担が分散されるため疲れにくく、また怪我をしにくい

全身がうまく連動していない状態で、体の一部の筋力だけを使って無理に動かそうとしてしまうと負担が部分に集中してしまう。結果、痛みなどの不具合が起こる

なので、痛みとして表面化しているのは「部分」だが、「全身の連動性」という観点で全身の筋力をうまく使えるように戻していくことで、痛みや不具合は治していくことができる。と考えるべきだと。

大きなビジネスチャンス!?

もしかすると、コレは大きなビジネスになるかもしれない。そう直感が教えてくれたとほぼ同時にある男に連絡をした。

宮川 浩太(みやかわ こうた:以下、こうた)。大学時代の後輩で共に箱根駅伝を夢見て青春の汗を流した同志である。

箱根駅伝への挑戦(日テレ)5

↑左:成瀬、真ん中:宮川、右:知らん(2003年 第80回箱根駅伝予選会)

とにかく誠実な男で、もし僕がこうたに裏切られることがあったとしたら、それは100%自分に問題があったと言い切れるほど、誠実が肉着ているような男。

「怪我で苦しむ人を救いたい」という使命感にかられ、治療家の道を志し、大学卒業後に教員として働きながら柔道整復師の資格を取り、治療院で働いていた。

勉強熱心すぎるほど熱心で、優れた知識と技術を持っている一方、ビジネス経験は乏しかったので、どんな治療院をやるのが良いか独立の相談をのりながら「一緒にやれたら良いね」と話していたタイミングだった。

YOUやっちゃいなよ!

そう言ったかは定かではないが(たぶん言っていない)、そのくらい軽いノリで言ったような気はする。

たっぺーのメソッドとこうたのベースの知識と技術があれば、とんでもないことができるのではないかと勝手に想像してワクワクしたからである。

実際に、こうたにも体験してもらったが、たっぺーの理論が世の中の正しいと信じられているメソッドと相反することが多く、学べば学ぶほど、自分の学んできたことを否定しなければいけないことが出てきて、こうたは苦しんでいた

ぶっちゃけ、今まで良しとされている筋トレもストレッチもほぼNGと言えるくらい相反していた。

結果さえ出れば良いと思っている僕は「おぉー、世の中の常識と違うの良いね!」くらい軽く捉えていたが、人生をかけて治療技術を身につけてきた治療家にとっては人生を否定されるような気持ちだったのかもしれない

それでも、こうたは「理屈も全てを理解したわけではないし、ものすごく悔しいけど、コレは本当に結果でますね」とたっぺーの技術を受け入れた。

たぶんものすごい葛藤と葛藤と葛藤の連続だったとは思う

腰痛・肩こりがビックマーケット

この技術を何に活かすのが、一番世の中に受け入れられるだろうか。

スポーツ領域、治療領域、リラクゼーション領域…、色々と考え、調べる中で行きついたのが「腰痛・肩こり」領域である。

厚生労働省による国民生活基礎調査によると、腰痛は30年間、有訴率で1位の座を守っている(男性は1位腰痛、2位肩こり。女性は1位肩こり、2位腰痛)

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腰痛だけでも、日本で2,800万人、世界で6億4,200万人いる計算になる。整形外科などで治療方法が進化しているのにも関わらず、腰痛・肩こりの患者数は減っていない。

つまり、根本的な治療方法が確立されていないと言わざるを得ない。

もし、世の中の腰痛・肩こりで本当に困っている人を治すことができるのだとしたら、どれほど社会に影響を与えることができるのだろうか。

腰痛や肩こりを理由に、挑戦することを諦めている人がどれだけ前向きに社会に良い影響を与えるのだろうか。僕の中での妄想は大きくなっていった。

決まってからは早かった

と言いたいが、むしろココからが恐ろしく長かった

まずは腰痛の治療メニューを開発することからスタートさせたのだが、治療方法も、サービス内容も、店舗をどこにどう出すかも、人の採用も教育もとにかく大変だった。というか、こうたがとにかく大変そうだった。

僕は「事業に投資するからやろう!あとはよろしく!頑張って!」的な感じで、たっぺーも「宮川さんならできますよ!」と楽観的なタイプなので、ゼロから事業を立ち上げる苦労はこうたに集中した。うん、ゴメンよ。

色んな人たちを巻き込みながら、少しずつ色んなことが決まっていき、「いよいよこれから!」というタイミングで緊急事態宣言があり、グランドオープンが延期。まさに一進一退という具合。4〜7月は感染防止に十分配慮した上で紹介者のみで最小限にしてプレオープン。

そして、ついに一般向けにもオープンとなった。その名も「腰痛専門治療院BACK AGING」。BACK AGING(バックエイジング)とは若返りという意味である。

まずは腰痛の根本治療から、つづいて肩こりの根本治療もスタートさせる予定である。WEBサイトもできあがったので見てもらえるとうれしい

↓画像をクリックしたらBACK AGINGのWEBサイトに飛びます

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BACK AGINGの未来が楽しみ

BACK AGINGに巻き込まれ人生が猛烈に激変した人がもう一人いる。

和田 有稀奈(わだ ゆきな:以下、ゆきな)である。たっぺーが「僕がやっている勉強会に参加している面白い子がいる」と連れてきたのが学生だったゆきな。

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先天性連動のメソッドを知ってしまったがゆえに、一般的な治療院やトレーニングジムでは働けない(メソッドが違いすぎるため)と思っていたところ、先天性連動のメソッドを用いた治療院が立ち上がるということを聞きつけ、新卒でまだ立ち上がっていないBACK AGINGの門をたたく

ところが、入社3日目から自宅待機。治療トレーナーとしてデビューするはずが、新人でオンラインでできることが限られるため急遽「広報担当」に任命。

全くの未経験、知識ゼロから「広報って何かカッコいいですね!やりたいです!」という軽いノリで広報を兼務。とにかく明るくて、元気よくて、ちょっとアホっぽいけど、まわりの空気をものすごくポジティブにしてくれる素敵な女性。

↓BACK AGINGの広報日記noteも担当している。

BACK AGINGの挑戦

まずは腰痛・肩こりの治療からスタートさせる。ただし、目指す世界はもっと遠くてデカい。シニア世代がもっと元気になってもらうためのヘルスケアにも取り組みたい。

医学の進歩で寿命は伸びているが、医療・介護に頼りきって希望を失い死んだように生きる老後を暮らすようでは個人にも国にも未来がない

例えば、「ゴルフを再開した」、「トライアスロンを完走した」、「海外旅行にいった」、「孫を思い切り抱っこできた」、「夫婦が仲良くなった」、諦める人生ではなく、可能性に溢れる人生。死ぬ直前まで元気に活動的に生きる人を増やしたい

医療や介護のお世話になることなく自力で生きていく健康寿命のさらにその先のアクティブに挑戦しつづける人生を生きていくアクティブ寿命を伸ばしたい

アンチエイジング(老化防止)だけではなく、バックエイジング(若返り)への挑戦という使命を背負って、まずは自分たちが挑戦しつづける。

たっぺーも、こうたも、ゆきなも、みんなの人生は俺に巻き込まれていくけど、待っている未来に笑顔でたどり着くことを信じている。

だから、まだBACK AGINGは何者にもなれていないけど、応援してもらえると本当に嬉しいし、将来でかくなった時に「最初から応援していたんだよ!」ってドヤ顔で言ってもらいたい

もちろん、俺も言う準備はできている。

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