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【イベントレポ】AB6IX ファンミーティング”AB_NEW AREA in Japan” 2日目

2022年6月17日。グローバルファンミーティングで来日していた韓国のボーイズグループ、AB6IXの東京公演は最終日を迎えた。

19時00分。暗転した会場に、彼らの代表曲の1つである「HOLLYWOOD English Ver.」のイントロが響き、舞台上部にシルエットが浮かび上がる。ABNEW(ファンの呼び名)が待ち望んだ姿であった。感染症対策のため歓声が制限されている中でも、つい漏れ出る叫びが、2年半ぶりに会える喜びを物語っていた。

”Welcome to my HOLLYWOOD” DAEHWIのキーリングパートとともに、シルエットは確信へと変わった。鍛えられた筋肉が美しく映えるレーサーのような衣装で佇むその堂々たる姿に、興奮が半分、しかしまだどこか幻を見ているように会場は息をのんだ。やがて歌いながらステージに降りてくると、いつも見ている画面から飛び出してきた、いやそれ以上の迫力ある実像に会場のボルテージはMAXになった。日本のパシフィコ横浜国立大ホールが、AB6IXの世界へと一変した瞬間だった。

1曲終えた場内は、叫びたい気持ちをすべて、ありったけの拍手にこめていた。
日本語を交えての挨拶と自己紹介があり、パフォーマンスとは違った可愛らしい一面を見せるも、興奮冷めやらぬまま最新曲「SAVIOR」を披露。WOOJINのアイドルらしからぬラップも見所のナンバーだ。レーザーの光が会場を貫く演出は、彼らの鋭い輝きがファンの心を捉えて放さない様子そのものだった。会えなかった時間をじわじわと埋めていくパフォーマンスは、まさにファンにとっての救世主のように映っただろう。
続いて「CLOSE」。AB6IXらしいサウンドで、浮遊感のある空間へと誘った。

このあとMCに古家正亨氏を迎え、ファンとの交流コーナーとなった。声を出せないため、事前にファンが歓声やメンバー名のコール、「かっこいい!」などの言葉を録音した音源を、メンバーが好きなタイミングで鳴らすことができるという装置が用意されていた。イタズラで「顔面国宝!」というコールを何度も押し続けるお茶目な一面も見え、ファンとの和やかな時間となった。

それぞれのモーニングルーティーンや、食べたいものなど、ファンが気になる質問を古家氏がぶつけると、日本語と韓国語を交えながら、時々赤面しながら楽しく返し、ますますファンの心をわしづかみにした。
ふだんから日本語を勉強しているWOONGは、通訳がなくても会話ができ、冗談にもタイミング良く笑うほどの日本語力とサービス精神でコーナーを盛り上げた。

「ずっとAB6IXが好きだった」のコーナーでは、事前にファンが応募したエピソードが紹介された。仕事でつらかったときや、友達ができなかったときなど、困難に遭ったときに彼らの音楽やグッズに助けられた、頑張ることができた、という心温まるエピソードばかり。メンバーが客席に降りて、紹介されたファンの目の前で直接話したりお花をプレゼントしたりといった粋な企画に、会場は一帯となって大きな感動に包まれた。ファンミーティングならではの時間だった。

続いて、デビュー曲である「BREATHE」を披露。ファンにとって最も思い入れの強い曲だろう。イントロを聴くだけでも、彼らの軌跡を思わずにはいられなかった。この曲で、ボーカルのDAEHWIの歌唱力に圧倒されたのは私だけではないだろう。ダンスをしながら、ハモりパートも豊かな表現力と確かな声量で届けてくるその力に、改めて彼の凄さを感じた。リアルな声で耳を塞がれるなんともいえない心地よさ、これこそがライブの良さであろう。

続く「SURREAL」はエモーショナルなパフォーマンスの中に速いダンスが見所のナンバー。「王子様」の愛称を持つDONGHYUNの眼光は、曲の持つセクシーな魅力を倍増させた。

あっという間に前半が終わり、一転、可愛らしい学生服の衣装に着替えて登場した。
披露したのは「THE ANSWER」。キャッチーなメロディに、バックダンサーとの掛け合いも魅力的なダンス。後半の幕開けはコミカルかつキュートな魅力あふれる時間となった。サビのダンス部分では、メンバーのダンスに合わせてファンがペンライトを振り、会場の団結が曲をさらに盛り上げる。

続く「LOVE AIR」も、プリティーな魅力が炸裂。マンネ(末っ子)のDAEHWIは天性のセンター、どの瞬間を切り取っても可愛くて、舞台のスクリーンに大写しにされるたびにため息が漏れた。4人が並んでサビのキャッチーなダンスを踊る姿は、前半と同じ4人とは思えない振り幅を感じさせた。

続いてファン交流コーナー。胸キュンチャレンジ企画は、メンバーがひとりひとりカメラをファンに見立てて胸キュン台詞でアピールし、ファンの拍手による「ドキドキデシベル」で合否判定をするという企画。ファンにとっては嬉しい、本人たちにとってはむずがゆい台詞で次々合格を出していく中、DONGHYUNはカメラ目線で笑顔を見せるだけで拍手喝采、合格してしまうという異例の事態に。

tiktokダンスチャレンジのコーナーでは、ファンが事前にSNSに投稿した、日本で流行しているtiktokダンスにメンバーが挑戦した。動画を投稿したファンが客席にいたので、その場でも見せてほしいというメンバー。恥ずかしがりつつもキレのあるダンスを披露したファンに、「こんなに大勢の前でダンスをしてくれたお礼をしなきゃ」と言ってプレゼントをさしだすWOOJINの紳士な計らいや、カップルで来ていたファンが二人でハートを作ると、「そういうのはあまり見たくなかった」と日本語で冗談を飛ばすWOONGの切り返しが場内を沸かした。

会場の全員で「THE ANSWER」のダンスチャレンジ動画を撮影する企画も。

パフォーマンスに戻り、「CHERRY Japanese Ver.」を披露。歌詞が日本語の曲である。キュートで疾走感のあるメロディに、愛嬌のあるダンス。スクリーンの映像のカラフルさも相まって、会場は幸せだけに包まれた。

そこから一転、次に披露したのは「Sucker for your love Japanese Ver.」。韓国語が原曲だが、日本で8月にリリース予定のアルバムにこのJapanese Ver.が収録予定である。韓国では「우리가 헤어졌던 이유(僕たちが別れた理由)」というタイトルが付いているとおり、切なさとどこか儚さをはらんだナンバー。WOONGが”僕ら別れたのはきっと僕のせいでしょ”と綺麗な日本語で歌いはじめ、サビではDONGHYUNが切なくも力強く歌い上げた。感情を揺さぶられるこのパフォーマンスは、楽しい時間に終わりが近づいていることを示唆していたのかもしれない。

メンバーが捌けてVCRが流れる。グローバルファンミーティングに向けての意気込みやファンへの愛を語るメンバーの様子に胸がいっぱいになる時間だった。

ツアーTシャツに着替えたメンバーが登場し、ラストは「Shining Stars」を披露。ファンのための輝く星になる、星座になるという意味を込めたファンソングだ。曲の終盤では、ファンがスマートフォンのライトで輝く星を表現するというサプライズで盛り上がり、さらにラストには、ファンが事前に送ったメッセージ動画がサプライズで流された。練習した韓国語やイラストなどを使って、思い思いにメンバーへの気持ちを伝えるABNEW。これにはメンバーも驚いた様子を見せた。

とうとう最後の挨拶の時間となり、「僕たちがみなさんを幸せにしたいのに、僕たちの方がもらってしまった」と言うDONGHYUNや「ファンの皆さんの前に立てることが本当に幸せ」と言うWOOJIN。すでに8月に大阪公演が決まっているので、WOONGは「次はファンの声が聞けたらいいな」と語った。すぐにまた会おうと約束し、感動のラストを迎えた。

アンコールはノリの良いナンバー「1,2,3」。客席に降りて歌う場面もあった。”Let's dance with me tonight” 。「1,2,3」の歌詞のとおり、終始ハッピーに愛し合ったAB6IXとABNEWの時間は、こうして大盛況の中、惜しまれつつも幕を閉じたのだった。

2022 AB6IX FAN MEETING AB_NEW AREA IN JAPAN

2022年6月17日(金) OPEN 18:00/START 19:00 パシフィコ横浜 国立大ホール
プロフィール:AB6IX 
ABSOLUTE SIX
4人のメンバーとファンダムが合わさって1つになる時
初めて完全体となる”BRANDNEW BOYS”の絶対的完全体

メンバーは、JEON WOONG、 KIM DONG HYUN、PARK WOO JIN、 LEE DAE HWI。
AB6IX JAPAN OFFICIAL SITE

AB_NEW AREA in Japan プレイリスト


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