PUMA、Eコマースを刷新。Google Cloudと生成AIで体験型オンラインショッピング
スポーツメーカーPUMAが、新たなEコマースプラットフォームを開発していると発表しました。
このニュース、各国のECニュースでトップになっていたので、私も乗っかりたいと思います。笑。
PUMA、EコマースエコシステムをGoogle Cloudに移行
Googleのデータ、アナリティクス、AIソリューションも利用予定
スポーツブランドPUMAは、GoogleのAIとクラウドを利用してオンライン・ショッピング体験を開発している。商品検索と顧客ロイヤルティプログラムをパーソナライズし、デジタルから店舗での購入を合理化したいと考え、これを実現するために、PUMAはすべてのEコマース活動をGoogle Cloudに移行する。
バーチャルフィッティングとロイヤリティプログラム
Googleのデータソリューションの活用は、人工知能の能力を活用した生成AI、バーチャルフィッティング、ロイヤリティプログラムに基づくショッピングアシスタントによって、消費者のための革新への道を開いている。PUMAは、グローバルなEコマース・データ・プラットフォームを開発するために、Puma.comを含むEコマース・エコシステムの要素をGoogle Cloudに移行している。
また同社は、Google CloudのジェネレーティブAIとビジュアル検索ツールの可能性を追求し、ジェネレーティブAIを活用したショッピングアシスタントや、AIが生成したコンテンツを使った「このLOOKを購入」やスポーツ用品のバーチャル試着のオプションなど、オーダーメイドのオファーを作成する。Puma.comの新しいグローバル・ロイヤルティ・プログラムは、Google AIを使用することにより、特別な特典やパーソナライズされた割引を得られる可能性が向上し、特別オファーやプロモーションがユーザーの個人や家族の好みに適応するようになる。
PUMAは平均注文額が19%増加
同社によると、Google AnalyticsとBig Queryを使用した結果、平均注文額が19%増加したという。
また、Apigeeを使用してAPI(アプリケーション インターフェース)とBigQueryを管理することで、以前よりも最大4倍の速さで在庫をリアルタイムで管理できるようになり、購入者が最寄りの店舗から購入したい商品を正確に見つけることができるようになった。
PUMAのグローバルEコマースエンジニアリングディレクターのPancho Ortuzarは語る。
PUMAは、このクラウド移行プロジェクトは、以前のEコマースクラウドと比較して「大幅なコスト削減」につながると述べている。
Ortuzar氏はそう付け加える。
PUMAは1948年にルドルフ・ダスラーによってドイツで設立された。
BusinessChiefによる2023年の記事によると、同社は2021年に6つのMicrosoft Azureリージョンに移行した。それ以前は、ドイツのヘルツォーゲンアウラッハ、米国のボストン、香港のDimension Dataの3つの主要データセンターと100の拠点で約1,500のVPNトンネルを使用していた。
2024年1月、同社はEコマースサイトにもYottaaのクラウドプラットフォームを利用すると発表した。
Source:Puma migrates e-commerce ecosystem to Google Cloud(DCD)
Puma se alía con Google para mejorar la experiencia de compra 'online' de sus clientes con soluciones de IA(europa press)
L’équipementier sportif Puma rénove son e-commerce grâce à la Data et l’IA(LA REVUE DU DIGITAL)
おわりに
バーチャルフィッティングと聞くと、以前「Amazonで最も収益性の高いカテゴリー ~トレンド、人気、そして可能性~②」でもお伝えしたように、AmazonのAmazon Styleの散々な結果がどうしても頭にチラつきます…。
しかし今回は、PUMAという単独ブランドによるEC展開ですし、GoogleのApigeeや生成AIを駆使していくとのことなので、Amazon Styleよりは期待できるかと思います。
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